「自信がなくて常にネガティブ思考」元自衛隊・メンタル教官の解決アドバイスは?

辛くても我慢して頑張るだけが困難を乗り越える方法ではありません。ストレスを華麗にスルーしながら、挫折を経験値に変えて、しなやかに令和の時代を生きていく心の強さが「レジリエンス」。ポキンと折れない柔軟な大人の心=レジリエンスについてご紹介します。

「心が折れそう」…CLASSY.読者の悩みに下園先生がアドバイス

下園先生によるとCLASSY.世代の女性の3人に2人は、本人の自覚がないけれどうつに近い状態になっているそう。そんな私たち世代の「心が折れそう」なお悩みを先生に相談してみました。

【お悩み】自分に自信がなくて常にネガティブ思考→突然キレることも

人の話をついマイナスに受け取っ

人の話をついマイナスに受け取ってしまい勝手に傷ついたり、根に持ってしまいます。頼まれ事が断れなかったり、つい自分から仕事を引き受けてしまいがちだったり、なかなか人に頼れず、自分だけで頑張ってしまい疲れます。ストレスのせいか、親に対して些細なことでプチッとキレてしまうことも。(Tさん/31歳・会社員)

【アドバイス】人に頼ったり相談して子どもの心を大人の心に切り替えていく練習を

うつ状態の特徴的な思考ですね。褒められても自分を攻撃していると思ったり、頼まれ事を断ると嫌われるという対人恐怖の不安や、自ら仕事を引き受けるのも自信のなさから存在感を出そうとする気持ちの表れと言えそう。キレてしまい、そんな自分を責めて自信を失うという悪循環に陥りやすく、さらに子どもの心が強いので人に頼れないのでは。人に頼ることができると楽になります。休んで体をケアしたうえで、人に相談して受け入れる練習をして大人の心に変換していきましょう。

答えてくれたのは...

下園壮太さん 陸上自衛隊初の心

下園壮太さん
陸上自衛隊初の心理幹部として自衛隊員のメンタルヘルス教育、カウンセリングを担当。退官後は心理カウンセラーとして講演や研修を行いメディアでも活躍。最新刊『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』も好評。

イラスト/松元まり子 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc