【平間壮一さん×小関裕太さんインタビュー】お互いの「ここが好き!」

映像作品のほか、ミュージカルなど舞台でも活躍している俳優の平間壮一さんと小関裕太さん。2月1日開幕のミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』で共演するお二人がCLASSY.ONLINEに2回にわたり登場。後編ではプライベートでも仲の良いお二人に、お互いの好きなところや一緒に行ってみたいところを聞きました。

――10代の頃から知り合いとい

――10代の頃から知り合いというお二人。お互いの好きなところを3つ、理由も教えてください。

平間 「高身長」「顔」「歌声」。小顔過ぎる。ホントに(笑)。
小関 嬉しい!(笑)
平間 「高身長」は完全に憧れです。高身長だけは本当に欲しかったなあって思います。身長の高い人にはみんな憧れてますね。「顔」はね、男らしさはない(笑)。けれどそこがキレイで好きなところかもしれないです。髭面でゴツゴツしてて「男だぜっ!」って顔はあまり好みではないですね。なんか裕太の顔って、いい意味で不思議ですよね。女のコにはいない顔だし、男でもないし。リスみたい(笑)。
小関 ははは(笑)、初めて言われた。
平間 可愛いよね。大きいけど(笑)。
小関 犬っぽいって言われることは多いですね。特に女性に。

平間 犬っぽいのは、性格も含め

平間 犬っぽいのは、性格も含めてじゃないかな。こんな小さい顔の犬もなかなかいないから(笑)。「歌声」はね、なんか自由なんですよね。気持ちよくなって好きな所に自由に動いて歌ってる姿がいいなあって思います。もし音を外したとしても気にしないでしょ、あんまり(笑)。
小関 うん、そうですね…。でもこの1、2年は反省しています。
平間 もし外したりしてもきっと嫌じゃないと思う。彼自身が気持ち良くて内から出てきたものはこれなんだと思うと、しっくりくるというか気持ちいいなーと思って。「絶対外さない、俺は正解を狙いに行くんだ!」ってガチガチになって歌われるより、本人が楽しんで歌ってるのが一番だから。そこが裕太の素直でいいところだなって思います。
小関 嬉しいですね。でも今作ではちょっと変えようかなと思って。自由だけじゃない何かをつかみにいって、「あれ?」って思わせたいと思ってます。
平間 そうなんだ。なんかね、裕太の歌声って丸いんですよね。包み込むみたいな。ホイップクリームをピューって絞り出してるみたいな柔らかでまろやかな感じ(笑)。

小関 僕が壮一さんの好きなとこ

小関 僕が壮一さんの好きなところは「笑顔」「言葉」「身体能力」かな~。「笑顔」は初めてお会いした時からまったく変わらなくて、見てる人も笑顔になるようなパーンってはじけるような笑顔を持ってらっしゃる。写真にしても実際にお会いしても、印象的な笑顔だなって思います。「言葉」は笑顔にも通じるんですけど、人の心に寄り添ってくださる性格が言葉にも現れていて。性格がそうだとしても、言葉にのせるってすごく難しいことだと思うんです。壮一さんは僕が影響を受けた人でもありまして、特にアミューズ主催の『ハンサムライブ』を通して、思っていることをちゃんと届くように伝えることは自分への課題として考えるきっかけになっていました。聞いている側も嬉しくなるような届く言葉を持ってらっしゃいますね。
平間 それは今回の取材で初めて聞いて、そんなふうに思ってたんだって嬉しかったです。裕太は初舞台の前から『天才てれびくんMAX』に出演していたけれど、俺はその時は舞台しか出演経験がなかったし先輩ぶってるつもりもないから、「慣れてるコが入るようになってきたな、俺、大丈夫かな」って思ってたくらいだから。「壮一さん、壮一さん」って言ってくれることがまず嬉しかったです。

 

小関 『ハンサムライブ』の時の

小関 『ハンサムライブ』の時の壮一さんの言葉は、ずば抜けて良かったです。どの先輩方よりも。感謝の思いを伝えるのがすごく素敵だなと思いました。
平間 お笑い担当もいたからね(笑)。
小関 3つめに「身体能力」をあげたのは、もともとダンスからこの業界に入られていて、当時『FROGS』という作品で初めてお会いした時も、その後『BLACK&WHITE 悪魔のテンシ 天使のアクマ』でご一緒した時も、ずば抜けて身体能力が高くてそれをご自身が楽しんでいらっしゃったから。のびのびしていてパワフルで、他の人にはないところだと思います。壮一さんらしい部分でうらやましいと思うと同時に、僕には同じものは持てないし同じようになれるとも思わないから。素敵だなっていう感覚です。

平間 いや~、身体能力だけでこ

平間 いや~、身体能力だけでここまで来ちゃったから(笑)、結構いま頑張っています。歌にしても芝居にしても身体能力があったからこうやって頑張ってこれたんですけど、これから先は歌の技術もそうですし、裕太からもそうだけど盗んで盗んでいかないと大変だなって思ってますよ、本当に。
小関 えーっ(笑)。あとハングリー精神もすごいです! 表には見せないし優しいんですけど、めちゃめちゃ鋭くてパワフルなハングリー精神を持ってらっしゃるので、スイッチ入った時の集中力は怖いくらいです。ご自身に対してストイックだから、すごいなって思います。
平間 実はネガティブで焦ってるだけなんですよ(苦笑)。
小関 嘘だ~! 僕、自信しか感じなかったですよ。

――お二人でプライベートで遊び

――お二人でプライベートで遊びに出かけるなら、どこに行って何をしたいですか?

小関 僕は美術館に行ってみたいです。今日の取材を通して、デザインに興味があるっていう共通点を感じたので。でも持ってる文化は違うんですよ。壮一さんはダンスにおいてもデザインにおいてもストリート文化で。僕はわりとジャズとか、トラディショナルなんだけどいろんなものが混合してる。同じものを違う視点でとらえられるのかな、面白そうだなって思いました。同じものを観ても感じ方が違うのを実感してみたいです。
平間 裕太は知識が多いイメージがあるので、知らないことを教えてもらいたいかな。今日の取材で聞いていたら、家具がすごく好きみたいで歴史とか興味あるみたいなので、そういうのも教えてもらいながら自分の家に合う家具を見つけてもらいたいです。僕はこれがいいなと思って買うくらいですけど、裕太は「これがどの国から入ってきて」とか「誰がデザインして」ってところまで調べる子だと思いますね。

――最後にお二人が思うミュージ

――最後にお二人が思うミュージカルの魅力を教えてください。

小関 ミュージカルも含め舞台の魅力は“そこにその人がいる”という凄みとか緊張感とか息遣いで、舞台にしかないものだなと感じています。無音だったとしても、そこに人がいる限り意味が生まれる。それを観ている側が息をごくりと飲んで体験している時間も、すごく美しいものだと思うんですよ。出ている側の苦悩も観ている苦悩もあるし、その瞬間にしかないかけがえのないもの、他の表現方法にはない唯一無二なものだなと思います。
平間 正直言って、ミュージカルなどの舞台って今の流行りとはかけ離れたものなんですね。今の若い子たちって短い映像を見て、よりリアルなものを求めて嘘じゃない世界を見て、いろいろ物事を判断したりすると思うんです。でもそれだけじゃつまんない世の中になってしまう。舞台は作られた世界だけどその中でもリアルを表現しているし、つまんないっていうのも一つの良いことで、つまんないものがあるから楽しいと思えたりする。少し退屈な2分間があってもそれを乗り越えた後の感動があったりする。2時間かけて一つのものを見続ける集中力を持って、それを五感で味わえるのがミュージカルの良さだと思いますね。

平間壮一

‘90年2月1日生まれ 北海道出身●数多くの舞台、映像で活躍中。本格ミュージカルにも多数出演し、ダンスの実力にも定評がある。最近の主な出演作はミュージカル『RENT』、『イン・ザ・ハイツ』(主演)、『ドン・ジュアン』など。植原卓也・水田航生と共にユニット「3LDK」としても活躍中。

 

小関裕太

‘95年6月8日生まれ 東京都出身●子役として俳優活動をスタート。ドラマ、映画、舞台に幅広く活躍。最近の主な出演作はドラマ『来世ではちゃんとします』、映画『ライアー×ライアー』、ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMLOT』など。5月7日(土)より日生劇場にて開幕するミュージカル『四月は君の嘘』では主演を務める。

『The View Upstairs -君が見た、あの日-』

‘17 年のオフブロードウェイでの初演以来、全米各地で上演されシドニーやロンドンでも上演された作品が日本初上陸。アメリカ・ニューオーリンズに実在した同性愛者クラブで実際に起きた反同性愛者事件の一つ“アップステアーズ・ラウンジ放火事件”を題材としたミュージカル。現代から突然タイムスリップしてしまう若きデザイナー・ウェス役に平間壮一、ウェスに惹かれていく若き男娼パトリック役を小関裕太が演じる。作・作詞・作曲/Max Vernon 演出・翻訳・訳詞・振付/市川洋二郎 【東京】’22年2月1日(火)~13日(日) 日本青年館ホール【大阪】2月24日(木)~27日(日) 森ノ宮ピロティホール https://theviewupstairs.jp

撮影/イマキイレカオリ ヘアメーク/Emiy スタイリング/吉本知嗣 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集部)