心理カウンセラーに聞いた「日常の心が折れそうな瞬間」へのアドバイス3つ

辛くても我慢して頑張るだけが困難を乗り越える方法ではありません。ストレスを華麗にスルーしながら、挫折を経験値に変えて、しなやかに令和の時代を生きていく心の強さが「レジリエンス」。ポキンと折れない柔軟な大人の心=レジリエンスについてご紹介します。

「心が折れそう」…CLASSY.読者の悩みに下園先生がアドバイス

下園先生によるとCLASSY.世代の女性の3人に2人は、本人の自覚がないけれどうつに近い状態になっているそう。そんな私たち世代の「心が折れそう」なお悩みを先生に相談してみました。

【お悩み】職場の同性の上司が理不尽すぎてそろそろ限界です

同じクラス担任として毎日一緒に

同じクラス担任として毎日一緒に仕事をしている上司から、急に怒鳴られたり強く当たったりされます。別の上司に相談したら「みんな同じ経験をしてきているから気にしないで」と言われるだけで何も解決せず。元々は前向きな性格でしたが、自分に自信がなくなってきて…。休日はひたすら寝て過ごしています。(Sさん/27歳・教育関係勤務)

advice▶︎▶︎▶︎すでにプチうつの状態 イライラしている上司もプチうつの可能性大です

自信がない性格への変化や、休日は寝ているなど、エネルギーが低下したプチうつの状態ですね。プチうつだと、普段なら受け流せることも何倍も辛く感じてしまいます。別の上司の発言を考えると、Sさんのエネルギーが低下しているために、上司のキツさが倍増して感じられ辛くなっている可能性もあるかもしれません。さらに、上司の態度がキツいのも本人がプチうつでイライラが強くなっているからかも。ダメージが大きくなる前にSOSを出して、休みをとってほしいですね。

【お悩み】いつも彼の顔色をうかがって言いたいことが言えない

付き合っている彼に対して「嫌わ

付き合っている彼に対して「嫌われたくない」「怒らせたくない」という気持ちが大きく、つい優等生っぽい回答をしたり、本当に言いたいことが言えなかったり、自然体な自分でいられません。本当は早く結婚したいけれど、今のような関係が一生続くのは自分も疲れるし、無理があるのではないかと不安です。(Eさん/35歳・看護師)

advice▶︎▶︎▶︎恋愛中は誰もが多少のムリをすることでレジリエンスを育てています

これはEさんが恋愛をしている証拠なんですよ。我慢する部分と自分を出していく部分のバランスをはかっていくのが大人の心なんです。恋愛中は、男女問わずみんな自然体ではなくある程度我慢しているもの。3年くらい経つと魔法が解けて、相手にも慣れて図々しくなるし(笑)、我慢は一生続かないから大丈夫。今の経験自体がレジリエンスを育んでいます。映画や小説を参考にしたり、周りの人に聞きながら、自分なりの落とし所を探っていけばうまくいくと思いますよ。

【お悩み】自分に自信がなくて常にネガティブ思考→突然キレることも

人の話をついマイナスに受け取っ

人の話をついマイナスに受け取ってしまい勝手に傷ついたり、根に持ってしまいます。頼まれ事が断れなかったり、つい自分から仕事を引き受けてしまいがちだったり、なかなか人に頼れず、自分だけで頑張ってしまい疲れます。ストレスのせいか、親に対して些細なことでプチッとキレてしまうことも。(Tさん/31歳・会社員)

advice▶︎▶︎▶︎人に頼ったり相談して子どもの心を大人の心に切り替えていく練習を

うつ状態の特徴的な思考ですね。褒められても自分を攻撃していると思ったり、頼まれ事を断ると嫌われるという対人恐怖の不安や、自ら仕事を引き受けるのも自信のなさから存在感を出そうとする気持ちの表れと言えそう。キレてしまい、そんな自分を責めて自信を失うという悪循環に陥りやすく、さらに子どもの心が強いので人に頼れないのでは。人に頼ることができると楽になります。休んで体をケアしたうえで、人に相談して受け入れる練習をして大人の心に変換していきましょう。

答えてくれたのは...

下園壮太さん 陸上自衛隊初の心

下園壮太さん
陸上自衛隊初の心理幹部として自衛隊員のメンタルヘルス教育、カウンセリングを担当。退官後は心理カウンセラーとして講演や研修を行いメディアでも活躍。最新刊『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』も好評。

イラスト/松元まり子 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc