青山祐子さん「コロナ禍の不安を吹き飛ばそう」

「V E R Y」の投稿を始めて2年が経ちました。思えば、その頃から新型コロナが広がり、先の見えない長い戦いが続いています。

香港は、感染者ゼロの日が2カ月余り続きましたが、年末から感染者が増え続け、一日150人を超えた日もあります。

香港政府は、市中感染が20人ほどの段階から、全小学校幼稚園を再びオンライン授業に切り替え、スポーツ施設を使用禁止にしました。

各学校は70%以上のコロナワクチン接種完了が求められ、5歳以上の子供に接種が始まりましたが、学校再開の目処は立ちません。

学校の旧正月イベントもオンラインで

 

毎朝8時、4人の子供達のipadから先生達の声が響き、時に親も参加して筋力トレーニングや、ダンスをし、子供達が飽きないように授業が進められます。しかし、小さな子供達の集中力は長く続かず嫌がることもあるので、各時間に参加させるのは大変。オンライン授業だけで、子供の学習や社交性に影響はないのか不安もあります。

ぬいぐるみを使って体操

 

子供達の学校では、臨床心理士マイケル・トンプソン氏を招き、コロナ禍に抱える悩みに答える企画がありました。その中から、私も実践していることを中心にご紹介します。

 

 

1、先行きの不安やストレスを感じたら、

 「目の前のささやかな幸せに集中する」

コロナはいつまで続くのか、いつになったら帰国でき親や親戚、友達に会えるのか不安は絶えません。そんな時は、子供の成長を愛でたり、瞑想や散歩をして自然の豊かさに浸ったり、日常で幸せを感じられる時間を増やす。

目の前にある喜びに集中することで、先の見えないことをあれこれ考えすぎないよう努めるといいそうです。

私も学校が終わると、子供達と一緒に外で太陽の光を浴び、夕暮れ前のひと時を楽しむようにしています。外で身体を動かすうちにストレスが発散され、子供達は兄弟喧嘩が少なくなります。

 

2、親も子供も一息入れよう

子供は親のストレスを敏感に感じています。

親も子供も少し休む時間が必要です。

お互いがイライラすると、喧嘩がエスカレートしてしまいます。そこはグッとこらえて、子供から離れ時間を置きましょう。お互いが冷静になれば素直に話ができるようになります。

 

3、子供の不安を和らげる

  “I wish…”(できたらいいね)

コロナ規制で公園が使えない理由を子供に聞かれたら、「ウイルスがいるかもしれないから、うつらないように」と短く事実を説明すると、子供なりに理解します。その上で、「また公園で遊べるようになるといいね。」と希望を伝えると子供の不安を和らげるそうです。

“できない”“わからない”と否定的な言葉を使う代わりに、「早く学校へ行けたらいいね」「またおじいちゃんに会えたらいいね」と希望を表現することで、子供の不安を、楽しみな気持ちへ変えやすいという考えです。

 

4、スクリーンタイム(テレビ、ゲーム終了)を

  スクリームタイム(泣き叫ぶ)にしない。

テレビやゲームを消すと、子供が怒って泣き叫ぶことがあります。そうならないために、時間を決めたら、終了時間はしっかり守りましょう。

日によって終了時間が違うと、子供は親を信じなくなるので、ルールははっきり、一貫性を!

特に自宅学習中は、油断して約束の寝る時間を過ぎてしまいやすいので、しっかり終了時間を守ることが大切です。

私は子供に「明日もまたいっぱい見ようね!」と自分から消すように声をかけます。

子供が不満を言う時は、子供がどうしたいのか耳をかたむけ、子供の成長のためにどうすべきか、しっかり話し合うことも大事です。

 

さて、香港は旧正月を祝う鮮やかな飾りが街を彩っています。

「笑う門には福来たる」といいますが、笑うと脳内の幸せ中枢が刺激され、辛い痛みを和らげ、不安やストレスを軽減させると聞きます。

先日「ヘンテコな動きをすると元気が出る」という記事を目にしました。

作り笑いをするだけでもストレス軽減の効果はあるそうですので、親子でヘンテコな動きをして、たくさん笑って不安を吹き飛ばすのもよさそうですね。