ひとつの「白」で、暮らしを変える①

石井佳苗さん

インテリアスタイリストとして雑誌、広告、CMなどで幅広く活躍。センス溢れるスタイリングにファンも多い。オンライン講座も開催。

白の個性を楽しむ

主役、脇役どちらもこなす白の個性

 

ものもインテリアもひと通りいろいろと体験し、その上で、やっぱり白に戻る。そんな人も多いのではないでしょうか?
歳を重ねると、より質感にこだわりを持つようになります。自分に心地いい、上質なものを手に取るように。白こそ、質の良し悪しが顕著に現れる色。色や形でごまかしのきかない上質さを感じる白いものに、自然と目が留まるのかもしれません。
白い家具や布、アートなどにアンティークの小物をあしらってみました。白というとほっこりとした柔らかなイメージもありますが、個人的にはもう少しモダンな印象です。主役となる白いモダンなダイニングチェアや照明に、古い小物を合わせるとキリリとした緊張感の中に温かさが加わる。こんな合わせが好きです。

1 書籍の装画なども手掛けるアーティストの抽象画。白をベースとした作品にはファンも多い。狩野岳朗「In the city」¥165,000/BOOKSHOP Kasper

2 クルクルと丸まったペーパーシェイドから光がこぼれる、アートのようなウォールランプ。インゴ マウラー「ウップス2」¥67,100/スタジオ ノイ

3 相反する素材を組み合わせた芸術的な椅子はロナン&エルワン・ブルレックのデザイン。アルテック「ロープチェア」¥64,900/アルテック

4 マトカシルク糸を手織りした張り感あるサラリとした生地は、掛けるだけで涼しげ。インドカディ マトカシルクショール ¥27,500/グランピア

5 切り株を塗装したスツールはサイドテーブルにもなり、インテリアに抜け感も出してくれる頼もしい存在。太丸スツール白 ¥49,500/DEMODEMIX

6 古い木のボウル ¥33,000/DOUGUYA

7 竹3段弁当籠 ¥50,600/エ インテリアズ

8 イラン陶器ネックレス ¥9,350/グランピエ

9 古い鏡 ¥77,000/DOUGUYA

10 中田篤 カップ ¥11,000/mizusai

11 中田篤 ポット ¥24,200/mizusai

12 パキスタンクッサ(くつ) ¥6,380/グランピエ

 

撮影/枦木 功 スタイリング/石井佳苗  取材・分/鈴木奈代 構成/二村勉史

※2021年7月発売号掲載当時の情報です。

 

 

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