【LIFESTYLE】料理家 こてらみやの「ベランダと暮らす」vol.26

ベランダコンポスト

我が家では、生ゴミをコンポストで処理しています。

ベランダでコンポストを使い始めてもう15年ほどでしょうか。
最初は、「段ボールコンポスト」という名前の通り、段ボールを使ったコンポストから始め、その次は、ワインの木箱を2つ重ねて作った「ワイン箱コンポスト」、そしてその次は、集成材でしっかりしたものを作り10年ほど使い続けていたのですが、昨年ついに底が抜けてしまいました。
コンポストがなくてももちろん生活はできますが、暑い時季は、生ゴミで魚の内臓が出た時なんてすぐに臭くなるし、お茶の出がらしはかさばるしで、やっぱりコンポストが欲しいー! ということで、昨年の秋に改良版を作ったのがこちら。

今までよりも少しコンパクトな正方形にして、底を二重構造にして丈夫にしました。
ちょっと小さいかな〜と思っていましたが、キャスター付きで邪魔にならないし、いいサイズ!
ちょうど椅子の座面と同じぐらいの高さになるように設計したので、腰もかけられるし、サイドテーブルにもなります。

生ゴミを入れるのだからさぞかし臭いのでは? と思われるかもしれませんが、生ゴミが順調に分解されると臭いはほとんど気になりません。湿った土の匂いです。
もちろん魚の内臓や肉の脂身などの動物性タンパク質を入れると分解されるまでの2〜3日(暖かい時季はこれぐらいで、冬はもう少し時間がかかります)は、かき混ぜると独特の匂いがしますが、毎日スコップで混ぜて発酵を促進させると分解が進み匂いも無くなります。この、発酵が盛んな時は、基材(ピートモス3に対してもみ殻くん炭2の割合で混ぜたコンポスト用のベース)がホッカホカになって、冬場は湯気がモワモワ〜と上がるほど。

↓湯気が見えますか? 動画ならよく見えるのですが…。

手をズボッと入れると温かく、まるで酵素浴をしているような気持ち良さです。

発酵を促すには、くたびれた揚げ油をコップ1杯ほど入れるというのもいい手です。廃油の処理ができるって、本当に便利!ただ、これから暖かくなってくると虫が出てきますから、寄り付かれないように気をつけなくては! です。
以上! 我が家のベランダコンポストのご紹介でした。

 

こてらみや
料理家。毎日食べたくなるような、素材の持ち味を生かしたシンプルな料理を得意とする。休日の楽しみは、ベランダで収穫した果物やハーブを使ってびん詰めを仕込むこと。著書に「魔法のびん詰め」(三笠書房)など。instagramアカウントは @osarumonkey

前回の記事はこちらから

The post 【LIFESTYLE】料理家 こてらみやの「ベランダと暮らす」vol.26 first appeared on hers-web.jp.