五感で感じる 〝土と近い〟ホテルの豊かな時間③
ユネスコ世界ジオパークに泊まるホテル Entô
「大自然に癒されたい!」。これは特に今、多くの人が求めていること。山深い村で、離島で、ビーチフロントで、大自然に浸ることで得られる開放感、満たされる冒険心、食の楽しみなどを享受できるホテルを紹介します。
島根県隠岐諸島の中ノ島海士町にある「Entô」は、漢字で書くと「遠島」。島根半島から北へ約80km、本土から船で3~4時間かかる、都市から遠く離れた島です。
「海士町のキャッチコピーは〝ないものはない〟。これには〝なくてもいい〟と〝大事なことはすべてここにある〟という二つの意味があります。新しい贅沢と新しい旅のカタチの提案です」と、ホテルのPR担当、池内亮太さんは言います。「Entô」はそれを体現できるホテルです。
眼前に広がる日本海と島前カルデラを眺めて過ごす客室は〝何もしない〟ことをするための場所。そして、ホテル併設の展示室Geo Room〝Discover〟で、ジオパークを体験するために必要な情報や知識を得てフィールドに出るという楽しみも。隠岐ユネスコ世界ジオパークに指定されるこの地で、「Entô」はジオパークの拠点施設でもあるのです。
「のんびりと過ごす静の体験、フィールドに出て行くアクティブな動の体験、その両方を体験できるのがEntôの特徴かつ、最大の魅力です」(池内さん)
〝ないものはない〟島の恵みを存分に味わえるコース料理が、食の楽しみも満たしてくれます。遠くの島は今まで経験したことない地球規模の開放感を味わうことができます。
プライベートテラス付きのスイートルーム「NEST SU」。大きな開口部の眼前に広がるのは島前カルデラの内海と隠岐諸島の島々。内と外の隔たりを忘れそうなほどの自然との一体感を感じます。客室は今年新築された別館・NESTと本館・BASEの2棟。NESTは、海を間近に感じられるように間口を広く、奥行きを浅く設計されています。
「NEST DX」もプライベートテラス付き。
白イカ、ホンダワラ、岩牡蠣春香、隠岐牛、こじょうゆ味噌、ふくぎ茶、崎みかん。寒流と暖流が交わる豊かな海と噴火で生まれた肥沃な土地の恵みを使った料理をコースで提供。
中ノ島の菱浦港から徒歩3分。現在、日本に9カ所あるユネスコ世界ジオパーク認定地域の中で、「Entô」は宿泊施設とジオパークの拠点施設を兼ねた日本初のジオ・ホテル。
住所 島根県隠岐郡海士町福井1375-1
電話 0851-42-1000
客室数:本館18室・別館18室
一泊料金:「NEST DX」1名¥28,380~(入湯税別、2食付き)
撮影/Kentauros Yasunaga 取材・分/齊藤素子 構成/高田真莉絵
※2021年10月発売号掲載当時の情報です。
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