子どもとのコミュニケーション不足はボルダリングで解消!STORY読者インタビュー

近年、施設も増えますます注目を集めるボルダリング。体はもちろん、頭も使って目の前の壁に挑むから精神力もつくと、幅広い年齢層から支持されています。

STORY[ストーリィ]

櫻井愉可さん(45歳)&千紘さん(10歳)
3年程前からボルダリングにハマり、最近は親子で都内近郊の施設へ遠征するのが週末の定番に。「娘と施設までドライブする時間は貴重なおしゃべりタイムです」(愉可さん)。

◇ プレ思春期からの親子コミュニケーション、みんなモヤモヤを感じています

小学生の子どもを持つ親へのアンケート(※)によると約4割が子どもとのコミュニケーションが減っていると感じており、その境目の時期は「4年生」と答える人が最も多いことが判明。子どもが自立し始めて親と過ごす時間が減少、反抗期で喧嘩が増えたなどプレ思春期の難しさがコミュニケーション不足の一因と感じている人が多いよう。 ※(株)スタジオアリス「小学生の親子関係に関する調査」から
 

ボルダリングが親子の間の煩わしい壁を取り除き「仲間」になれる

並んでストレッチ。「ここはどんな感じかな?」。初めて挑む壁を前に2人でドキドキ!

3年前に興味本位で始めたボルダリングですが、いつしか娘も一緒にやるようになり、今では親子共通の趣味になっています。娘は小学4年生になった頃から次第に口答えが増え、遂に思春期の入口に入ってしまったと実感する日々……。家では衝突することもありますが、ボルダリングに関しては親子というよりも「仲間」という意識が強く、お互いに素直に向き合えている気がします。体だけでなく頭も使うスポーツなので、その難しさを共感したり、アドバイスし合ったりできるのがいいのかもしれません。

ボルダリングは壁一面に難易度の異なるいくつもの課題(コース)が設けられていて、誰かが課題をクリアすると会場中から「ナイス!」と声が掛かります。その一体感がボルダリングの醍醐味の一つでもありますが、一番近くで娘に「ナイス!」と声掛けしてもらうのは特別嬉しいものです。それは娘も同じようで、 苦戦していた課題をクリアできた時に褒めると照れながらもすごく喜んでくれます。

人でボルダリングに没頭している時は、普段煩わしく感じる親子間の壁も取り除かれて素直でいられる気がします。これからも親子の時間を大切に続けていきたいです!

新たな壁を求めてちょっと遠出。「場所を変えると課題も変わるから新鮮なんです!」。
母の影響で始めたボルダリングも、今では1人で難なく課題をクリアできるほどに上達。
同じスポーツを楽しむ「仲間」だから、母からのアドバイスもすんなり聞き入れてくれます。
休憩中も話題の中心はボルダリング。頭も使うので作戦会議をして盛り上がります。
自ら小さな目標を立てクリアすることの積み重ね。達成感を多く実感できるのが魅力です。
課題をクリアすると駆け寄ってグータッチ! 励まし称え合うのがボルダリングの流儀。

THE STONE SESSION TOKYO

’20年にスカイツリー近くにオープンしたボルダリング施設。カフェやサイクルショップ併設で家族での利用にぴったり。
東京都墨田区向島1-23-15 東京ミズマチE07

撮影/木村 敦 取材/奥村千草、田路暢子 構成/中畑有理 ※情報は2022年2月号掲載時のものです。
 

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