【親子で楽しめるおすすめの趣味6選】親子共通の趣味が思春期のコミュニケーションの一助に!

Around思春期の子どもと親の関係はぎくしゃくしがち。会話が減って悲しい、向き合い方がわからないという嘆きの声をよく耳にします。あの頃は可愛かったのに… と昔を懐かしむよりも、今まさに大人の階段を駆け上がっている最中の我が子と一緒に楽しめる「新しい趣味」を親子でシェアしてみませんか?


親子シェアTIMEのメリットについて、ドクターにお話を伺いました

精神科医・ 子どもの こころ専門医 関谷秀子さん

法政大学現代福祉学部教授。初台クリニック医師。児童思春期の精神医療に長年従事。WEB連載や著書も支持を集めている。

親子共通の趣味は思春期のコミュニケーションの一助に。趣味を通して人生を楽しむ親の姿を取り入れて、子どもも豊かな人生を歩むようになるでしょう。思春期は親以外の様々な価値観を得る時期でもあるので、母子だけよりも友達や親以外の大人と一緒にすることがお勧めです。そして子どもが趣味を避けるようになっても、怒ったりがっかりしたりせず親離れを認めるのが肝心です。思春期が過ぎた頃にまた一緒に楽しめる日が来るでしょう。


キックボクシング【キックボクシング】に2人で没頭&スッキリ!

キックボクシングは全身をバランスよく鍛えることができ、何よりストレス発散になると大人の女性の間で人気が上昇中。心身ともにリフレッシュできるので、思春期のモヤモヤを抱える親子にもお勧めです。

STORY[ストーリィ]

隅田祐子さん(44歳)&耕平くん(10歳)
素直で可愛かった息子が思春期に入り親子関係は一変。したくもない衝突が増えました。お互い素直になれないことが増えたけど、一緒に体を動かすと楽しくて2人で笑顔に。
 

親子でストレス発散 覚えの早い息子に励まされるのが新鮮!

基本フォームのレッスン。親子一緒に始めたものの、覚えの早い息子がリードする展開に。
普段はつい上から目線で声掛けしてしまうけど、今日は立場が逆転。それもまた新鮮です!
STORY[ストーリィ]

3年生の終わり頃から反抗的な態度や言動が増え、親子で衝突するように。小学4年生になると環境の変化も影響し、その頻度は増える一方。思い悩む日々が続いています。親子ともキックボクシング初体験でしたが、現役選手の先生の指導のもと、サンドバッグやミットを全力でキック&パンチするのは爽快! 息子も私も日頃溜まった鬱憤を一気に解消できました(笑)。 スタートが一緒だったので、覚えが早い息子が得意げに声掛けしてくるのが新鮮で、それもまた頼もしく嬉しい気持ちに。久々に息子と2人で楽しい時間を共有できました。

from関谷先生

思春期のモヤモヤは運動で解消するのが◎小学校高学年になるとホルモンの分泌が高まり、体の内側からの変化を感じて落ち着かなくなるもの。これは運動によって解消することができるので、キックボクシングを始めたのはとてもいいと思います!

ロータス世田谷

現役キックボクシング選手が基礎から丁寧に指導してくれるから安心。体だけでなく心も鍛錬できそう。キッズ向けレスリングレッスンもあり。
東京都世田谷区 南烏山4-28-13-2F


【親子ピラティス】で自然なスキンシップ&リラックス

親子ピラティスは、ホルモンバランスが揺らぐ思春期の子どもを心身ともに安定させるのに効果的。スキンシップが自然と増えることから、親子関係にも大きなメリットが期待できます。

STORY[ストーリィ]

宮崎雅子さん(45歳)&倫さん(12歳)
3人きょうだいの真ん中で唯一の女の子。兄や弟より口が達者で言い返してくることも一番多いです。でもやっぱり女同士なので、お互い良き理解者であるとも感じています。
 

自然と体を触れ合うことでバトルの後でも打ち解けられます

向き合って手を取りお互いを引っ張りながら、たわいもないことを話す時間が楽しい。
体勢が崩れたりして笑い合っているうちに、いつの間にかわだかまりも解消します。
一緒に呼吸法をしたり体を伸ばしたり、娘に触れることで成長を感じることも。
STORY[ストーリィ]

思春期に入った娘は女の子ということもあり口が達者、何かと口論が増えてきました。女同士でお互い手の内がわかるからか、遠慮なく言ってしまうことも……。私は15年程ピラティスを続けているのですが最近は娘も興味を持ちだし、寝る前に一緒にやるようになりました。ハグや手を繫ぐなどは気恥ずかしくてしなくなりましたが、ピラティスで体を支え合ったり伸ばし合ったりすることで、自然とスキンシップをする機会が増えていいなと感じています。言い合いをした後でもいつの間にか打ち解けられている気がします。

from関谷先生

娘さんの自立心を尊重することが大切。母娘は同性ゆえにバトルが激しくなりがち。娘さんに何かと教えたくなるかもしれませんが、娘さんは力を借りずに頑張りたいという気持ちもあるので、グッとこらえて口出しをしないほうが良い場合もあります。

親子ピラティスを体験

ホルモンバランスが揺れ動く思春期にピラティスは有効。親子やファミリーで受講できるプログラムがある「Studio Taira」ではオンラインレッスンも。http://studiotaira.com/


自分より断然詳しい 息子と一緒に【動画編集】に挑戦

YouTube等が幼少期から普通に存在したデジタルネイティブの子ども達は動画撮影・編集も趣味として楽しむことが多く、ママ世代より断然、得意分野。

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冨田直子さん(47歳)&実直くん(14歳)
中学生になって口数が減り、ザ・思春期真っただ中だなと感じています。でもそれも普通のことととらえて干渉はなるべく控え、本人の自主性を尊重したいと思っています。
 

息子の得意な動画編集を教えてもらうことで
会話が増えました!

動画編集の時は息子が母に教えるという、これまでとは逆の関係性になるのが新鮮です。
昨年亡くなった愛犬や今も飼っている犬の動画を編集するなど、会話が自然と増えました。
STORY[ストーリィ]

中学生になって息子との会話がかなり減り、「ほっといてくれオーラ」も感じるように……。コロナ禍の影響で私が仕事でオンラインサロンを開くことになったのですが、動画編集がまったくわからず困っていました。息子は元々ゲームのプレイ動画の編集をしていたので、編集のやり方を聞いてみたことをきっかけに話す機会がグッと増えました。息子から教えてもらうというこれまでとは逆の関係性がいいようです。今は昨年亡くなった愛犬の動画の編集なども一緒にやるようになりました。とはいえ、踏み込みすぎない距離感も大切にしたいと思っています。

from関谷先生

程よい距離感を大切に意思を尊重してあげて。「ほっといてほしい」というのは順調に心の発達が進んでいる証拠。中学生では母と趣味を行うのは気恥ずかしいでしょうから、息子さんの意思を尊重して、必要に応じて編集を教えてもらうくらいがいいと思います。

動画編集を学べます

親子で習えば、動画や写真を編集して一緒に楽しめるように。オンラインで学べる子ども向けプログラムがあるスクールも。
「FULMA」 https://fulma.com/


【キャンプ】の非日常性が親子の関係を繫いでくれます

STORY[ストーリィ]

澤村麗華さん(44歳)&翔大くん(10歳)

最近までママにべったりだったのが、少しずつ距離ができてきて「うるさい、こっち来ないで」など言うように……。家ではゲーム三昧だし、私も 仕事があってゆっくり話す時間が持てないのも気がかりで。キャンプは非日常の場だからか、一緒にごはんを作りながら学校や友達のことなどいろいろ話をしてくれます。これからますます難しい年齢になる中で、キャンプというお互いが楽しめる時間ができてよかったと感じています。


【畑仕事】を通して得られる達成感で娘とチームに!

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西川 かおりさん(45歳)&美初さん(10歳)

思春期にさしかかり友人関係の悩みや自分の中の葛藤と向き合うことが増えたのか、少し不安定さを感じています。母子関係でも会話で矛盾点を見つけると、そこを手痛く突いてくるように(苦笑)。以前から興味があった畑仕事を思いきって一緒に始めたら、青空の下で土に触れながらいろんなことを話すように。収穫時は親子で達成感を感じられて、チームになっている感じです。可愛い笑顔も見られる大切な時間になりました。


【イラスト】好きな娘と楽しくオンラインレッスン

STORY[ストーリィ]
STORY[ストーリィ]

谷内前亜紀さん(42歳)&美怜さん(11歳)

プロの漫画家にも愛用者が多い本格派のペン「コピック」。使い方の基本が学べる無料オンライン講座はイラスト好きな娘はもちろん、私も真剣になって楽しんでいます。娘とリビングでおしゃべりしながら受講。娘のほうが上手なので時々突っ込まれつつ、親子で楽しい時間を共有できます。娘の得意分野なのでアドバイスしてもらえるのも嬉しいですね。

「コピック公式サイト」https://copic.jp/

 
撮影/木村 敦 取材/奥村千草、田路暢子 構成/中畑有理 ※情報は2022年2月号掲載時のものです。
 

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