わたしの美味しい〝だけじゃない〟リスト②
作り手のもの作りの姿勢や背景に共感するもの、体と心をすこやかに保つために欠かせないものなど、ただ「美味しい」だけではなく、自分にとって今、食べる意味のあるものとは?食を大切にする方々に教えていただきました。
スタイリスト 中里真理子さん
フードやインテリアなど、ライフスタイルにまつわるスタイリングを多く手掛ける。
チニャーレの雲吞と鴨ツミレの白湯鍋
¥14,850(3人分)
「鍋ってこんなに自由でいいんだ」と気づかせてくれた、プロの技
シェフの東森さんは、美味しいものへの探求心が強く、嗅覚にすぐれた方。鍋好きが高じて、週末限定で販売する鍋のセットには、材料や食べ方など、新しさが常にあります。特に雲吞の鍋は、山椒の葉をパリパリと味わったり、すだちをギュッと絞ったり、味や食感が何度も変化して、〝鍋〟の固定観念が見事に覆されました。「私も、もっと自由に料理をしよう」と気づきも与えてくれた鍋です。
フォトグラファー 寺澤太郎さん
人、食、旅を主な撮影テーマとして、雑誌や書籍で活躍。家族などを撮影する移動写真館「寺澤太郎 肖像写真館」も好評。
くぼさんのとうふの ざる仕込み豆腐
小¥660(400g)
昔ながらの製法で手間を惜しまず作られる、本物の美味しい豆腐
僕が選びたいのは、食べる人の健康と正しい食を取り戻すことを願って作られるもの。「くぼさんのとうふ」では、消泡剤という添加物を使う一般的な製法ではなく、米ぬかを用いる昔ながらの製法で作られています。材料も、長野のナカセンナリ大豆や天然にがりなど、厳選。手間をかけて自然脱水されたざる豆腐は、スイーツのような味わい。そのままか、塩をぱらりと振るだけで十分美味しいですよ。
フォトグラファー 宮濱祐美子さん
料理や花などのジャンルを中心、雑誌や書籍、広告などで活躍。器や工芸などの日本の手仕事や伝統文化などに対しての造詣も深い。
健一自然農園の自然栽培ほうじ茶
¥626(100g)
地域の暮らしや環境にも心を配る自然農法で伸びやかに育つお茶
奈良・大和高原の畑に取材に行った際に、農薬や肥料は一切使わず、自然のままに茶葉を成長させる農法に感動しました。まわりの環境との調和を大切にしたり、茶摘みに地元の子供たちも招いたり、代表の伊川さんの地域密着の考え方や行動も尊敬しています。香り高く、味わい深いほうじ茶が好きですが、全20種の味が少量ずつ試せる「十色の大和茶セット」で好みの味を探すのも楽しいかも。
イラスト/吉岡香織〈asterisk-agency〉 取材・分/秋山香織 構成/高田真莉絵
※2021年4月発売号掲載当時の情報です。
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