50代の先輩に聞いた、更年期の【体の不調】の症状と対処法

ホットフラッシュやドバドバ生理など、体に現れる更年期の症状。それ以外にも、イライラしたり眠れなくなったりなど、心にも変化がやってきます。50代の先輩に、そんな更年期障害とどう向き合い、対処したのか体験談を聞きました。

▼あわせて読みたい
閉経したらどう変わる?40代のうちに知っておきたい【閉経後の下半身】の予備知識

突然やってくる、心のゆらぎ。アップダウンは一時的なものと心得て前向きに

イライラしやすい、鬱っぽくなるときがある、もの忘れが進んだ、記憶力低下、やる気が起きない、涙もろい、怒りっぽい、判断力が衰えた、不安、不眠、夜中に目が覚める、喉のつまり感、息苦しさ。更年期によって現れるさまざまな心の変化。あなたも何かに心当たりがあれば、それは更年期障害かも。

特に多い症状は…

1:イライラ、落ち込み、抑鬱
心がゆらぐのも更年期の代表的な症状。急に怒りが込みあげてきてイライラ、理由もないのに落ち込んだり何もやる気が起きなくなる、これらは更年期の一時的な感情の動き。女性ホルモンが減少して脳機能が低下し、セロトニンが少なくなって起こります。落ち込みが強い場合は我慢しないで医師に相談し、抗鬱薬やHRTなど薬に頼ってみても。

2:眠りが浅い、不眠
更年期の女性の多くが経験すると言われている、不眠。女性ホルモンの減少による自律神経の乱れが大きく関わっています。不眠のタイプは、入眠障害、中途覚醒、熟睡障害、早朝覚醒の4つに分かれます。更年期症状のほてりや発汗で夜間の睡眠が妨げられることも原因のひとつ。寝る前のストレッチやアロマなどで副交感神経を高めるのも効果的です。

1996年富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業。産婦人科専門医。すべての女性の体や心の悩みに寄り添う診療を心がけている。クリニックHP:https://w-wellness.com/

教えてくれたのは……対馬ルリ子女性ライフクリニック 銀座院 石山尚子先生

私たちはこんな心の変化がありました

「産婦人科で処方されるピルとプラセンタ注射を続けています。体の不調を感じないのは、毎日ピラティスのレッスンで関節や呼吸を整え、いつもニコニコ笑顔でいるからかも。更年期症状で一番困っているのはイライラすること。原因は夫のニオイ。夫の加齢臭がイヤでイライラしてしまうため、ストレスを溜めないよう、今は夫にあまり近づかないようにしています…」

ピラティスインストラクター 廣瀬由仁子さん 51歳

Q. 更年期はいつ頃? 50歳~現在 Q. 感じた症状は? イライラ/吹き出物/顔のたるみ/冷えのぼせ/早朝目覚めて眠れない/ドバドバ生理/涙もろい

「更年期症状のピークは49~52歳の閉経まで。会社経営で仕事を休めず、当時はいつまで続くのかと不安でしたが、とにかく今をどう過ごすかを大切にしました。49歳で発症してからプラセンタ注射を続けています。不眠が続いたり気分が落ち込むときは、ジョギングや趣味のお風呂を楽しんでリラックス時間を作るようにしています」

ビエスト化粧品代表 前田文恵さん 54歳

Q. 更年期はいつ頃? 49歳~現在 Q. 感じた症状は? イライラ/鬱っぽい精神不安定な状態/ホットフラッシュ/肩こり/頻尿/ドバドバ生理

こちらの記事もおすすめ

更年期に増加!【手遅れになる前の尿漏れ対策】いつでもできる骨盤底筋トレーニング法

尿漏れの主な原因は骨盤底筋の衰え更年期や生活習慣でさらに悪化も。放っておくと、治りにくくなります。加齢とともに増える尿漏れ問題に今からできる対策として骨盤底筋トレーニングがおすすめです。

2021年1月25日 20:00

閉経のタイミングは自分で選ぶ?50代美魔女坂村かおるさんに聞く【閉経の迎え方】

40代後半から50代にかけてのホルモンの乱高下による月経不順や更年期症状。何年もの間振り回されてばかりいるのではなく、上手く付き合ってしなやかに閉経を迎える術を教えてもらいました。

2020年10月24日 20:00

【君島十和子さん】変わらない美の秘密は?NMNで時間を巻き戻し

人生100年!時代 若く美しく健康に。コロナ禍により人々の意識が大きく変わりました。今までのアンチエイジングでは満足できず「心と体の健康」の真の意味を追求し始めたのではないでしょうか。「見た目だけのアンチエイジング」の次のステップを目指す時代の到来です!

2022年3月17日 12:00

2022年『美ST』4月号掲載 イラスト/平松昭子 取材/浦崎かおり 編集/小澤博子

美ST