「ドライフラワー」をセンスよく飾る秘訣とは?

インテリアのアクセントとして人気が高まっているドライフラワー。でも自宅のインテリアにうまく取り入れるコツがわからない人も多いのでは? そこで、ドライフラワーの作品とともに、アンティークの雑貨を合わせた独自のセンスで評判の「she is matilda.」のフラワーコーディネーター山下有世さんに、ドライフラワーをセンスよく飾る秘訣を教えてもらいました!

吹き抜けの店内に飾られている圧巻のドライフラワー

千葉県房総にある「she is matilda.」さんは、遠方にもかかわらず多くのファンが訪れる人気店です。もともとは蚕小屋だったというスペースを改良してつくられた吹き抜けの店内には、スワッグやガーランドなどのドライフラワー作品とともに、古雑貨や古道具などが所狭しと飾られています。

古雑貨とドライフラワーに共通する美しさ

「昔の雑貨は素材もよく、自然に朽ちたり錆びながら深みが増していきます。その枯れていくサマは、鮮やかな生花が、ゆっくりと枯れながらセピア色に変化していくドライフラワーにも通じる気がして……」とドライフラワーとアンティークには共通する魅力があると語る山下さん。そのままドライフラワーを飾るだけでなく、ガラス瓶の後ろに植物図鑑の1ページを飾ったり、大小さまざまのガラスにブリキ缶や引出しを組み合わせたりすると、趣のあるコーナーがつくれるのだとか。

アンティークの旅行鞄もディスプレーに

アンティークの引き出しや旅行鞄をディスプレーの一部に見立て、数種の雑貨とドライフラワーを飾りつけた店内は、至る所が美しく、洋書から切り取られたような配置です。アンティークの雑貨がなくても、ドライフラワーを見映えさせるコツは「難しく考えてコーディネートするのではなく、おうちにあるガラス瓶やインテリア雑貨などに差してみる、引っ掛けられる部分があったら掛けてみる。そんな無造作なことを何度も繰り返すうちに、意外な組み合わせやインテリアに馴染む組み合わせが見つかる」のだとか。

店内には飾り方のヒントがいっぱい

お店の梁や天井からは、大小さまざまなスワッグやガーランドが飾られています。照明の傘にガーランドを巻き付けたり、天井からボール形スワッグを吊り下げたり……。ただ壁に飾るだけなく、高低差をつけて複数飾ったり、空間や照明器具を利用した立体的な飾りつけをヒントに、おしゃれな空間づくりにチャレンジしてみませんか?

Profile:フラワーコーディネーター山下有世さん

都内の有名花店にて15年間勤務。2016年からフラワーコーディネーターとして活動開始。仲宗根泉(HY)の『1分間のラブソング』のCD、書籍のフラワーコーディネートを全て担当。その他雑誌、広告等でも活動中。2020年より『she is matilda.』を経営。

She is matilda.
千葉県大網白里市小中1038
営業日:毎週土.日.月曜
営業時間:11:00〜17:00

撮影/山下忠之  取材・文・編集/橋本嘉美(HEAVEN)