STORY読者が一度はじめた真剣な婚活をやめてしまった理由とは?

自分らしくあるために、未婚を選択し、今をのびのびと存分に謳歌している方々にお話をお伺いしました。

中村友紀さん(44歳・東京都在住) 植物療法士・薬剤師

原因不明の体調不良に陥ったことで
新たにできた夢
夢を応援してくれる人となら
これからの人生共に歩みたいかも...

気恥ずかしさからか、小さい頃から「結婚しない宣言」をしていたという中村友紀さん。意思がはっきりした娘の性格を理解するご両親は、結婚に関して何か言うことはありませんでした。お付き合いした人はいましたが、夢や家族などその時々で優先すべきことが出てくると、恋愛に回すパワーが減少しお別れしてしまうことも。

中村さんにとって「経済力」というプラスアルファの条件が加わる結婚は、さらにハードルが上がりました。「高校時代、成績が良くても経済的な理由で進学先の選択肢が狭まることを目の当たりにし、“自分がしてもらったように、子どもにはやりたいことをさせてあげたい。結婚は愛だけじゃ無理”と感じたのを覚えています。もちろん男性にだけ求めるのではなく、看護師として働いていた母のように、自分も経済的に自立したいと考えるようになりました」。

その後、薬剤師になった中村さんですが、一度だけ真剣に婚活していた時期がありました。「父が亡くなって何年か経ったとき、母の口から『孫がいたら……』という言葉を聞いたことがあるんです。母の喜ぶ顔が見たいと思い、婚活パーティへ参加。はじめに年収等参加条件を選択できるので一瞬合理的にも思えましたが、ある日の婚活パーティで、自己紹介をするために男性が次々やってくる様子が、回転ずしのように見えてしまったんです。やっぱり結婚は親のためにするものじゃないし、無理やり相手を探そうとしても上手くいかないですね(笑)。婚活はこれが最後でした」。

そんな中村さんは40歳のとき、突如原因不明の体調不良に陥ります。咳が止まらなくなり1年で2回肋骨を骨折、めまいや悪心で食事も摂れなくなり、やせ細ってしまいました。なんとしてでも治したいと考え、フィトテラピー(植物療法)を学んでいた元同僚に連絡を取り、処方してもらった植物を試したところ気力体力ともに回復。体調を更に改善していくため、自らもフィトテラピースクールの門を叩きました。「免疫がすごく下がるのが40歳くらいだと知り“あっ、まさに私だ”と実感。まず自分に目を向けて状態を整えることの大切さに気付きました」。フランスなどのヨーロッパ諸国で植物療法はよく知られていますが、日本ではまだあまり知られていないのが現状です。

「未病をケアする方法のひとつとしてフィトテラピーをもっと多くの人に知ってもらいたい」とこれからの目標を熱く語ってくれた中村さんですが、この先結婚は……?「まだ半分ある人生を、共に生きる人がいてくれたら心強いかな。夢を応援し合えるような方と出会えたら結婚したいと思います」。

中村さん調合のオリジナルティザンヌ(ハーブティー)。美味しくて飲みやすいと評判。https://lit.linkyukiphyto 
現在はルボアフィトテラピースクールの初級講座の講師を務める一方で、今後力を入れていきたいフィトテラピーを取り入れた介護ケアの学びも深めている。
体調不良でご飯を食べられなかったため、友人と絵を描きに行くなどして楽しもうとしていた40歳頃。
回復のきっかけとなった、元同僚がフランスから送ってくれた植物。

「やりたいことを自分のタイミングだけで決めて進められるのは、独身のメリットかも」と中村さん。これからも挑戦を続け人生を満喫したいと話します。

撮影/BOCO 取材/篠原亜由美 ※情報は2022年6月号掲載時のものです。

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