【57歳で結婚】浅野ゆう子さん、結婚した今「女性は50歳からよ」と言われた意味がわかってきました

自分らしくあるために未婚を選択した人生を生き、今をのびのびと存分に謳歌している方々にお話をお伺いしました。

あわせて読みたい
結婚を選択しなかった、アナウンサー馬場典子さんの「今の心境」とは?

◯ 浅野ゆう子さん(女優・61歳)

’74年に歌手デビュー後、女優に転身。’88年以降「トレンディドラマの女王」として一世を風靡。その後、役柄の幅を広げ、テレビ、舞台にて活躍。5/29~6/26 新橋演舞場にて『熱海五郎一座 任侠サーカス~キズナたちの挽歌~』に出演予定。


「結婚しない人生」だってアリ!
「今から結婚」だってアリ!

57歳で結婚し、今年5年目を迎えた浅野ゆう子さん。「これからの人生を共に穏やかに過ごしていきましょうということなんです」と。

13歳で芸能界デビューし、ブレイクしたのが28歳のトレンディドラマ主演のとき。「バブルの真っ只中で毎日が楽しくて。10年遅れの青春を謳歌していました。幼いころから、女性の王道は結婚して、妻・母になることと思っていました。でも、当時は、女性は25歳過ぎたら賞味期限切れと言われた時代。自分にはできることではないと、専業主婦になる方を尊敬していました。私は、邪道だけれど、仕事に生きようと決め、恋愛はしましたが、結婚に憧れたことはありませんでした。また、周囲から結婚、結婚と言われると反発を感じ『どうしてしなければいけないの?』と思ってしまうタイプ。人生のゴールが結婚で成就されるわけじゃない。ベストパートナーがいればいいと思っていました」。

そんな浅野さんの40代は、それは楽しかったと言います。「30歳までは全力で突っ走りましたが、次の10年は、経験を掘り下げ、自分の顔を築き上げていく時期でした。どなたにも言えることですが、仕事でも、家事でも、勉強でも、運動でも何かしら自信の持てるものができ、それが顔にも出てくるのが40歳ごろ。交友関係も広がり、逆に付き合う人を選ぶことができるようにもなるのもこの時期で、人生が充実していました。また、敬愛する野際陽子さんからは『女性は50歳からよ』と言われていたので、どんな素敵なことが起こるのかと楽しみにしていました」。

そんなときに出会ったのが、今のご主人。「知人のパーティで知り合いましたが、連絡先も交換せず。すると、事務所にお手紙が届いたんです。一度は断りましたが、その後、友人同士で食事に行ったり、舞台に花を贈ってくれたりということが重なって次第に……。結婚を選択したのは、人生を積み重ねてきて、残された時間を今のパートナーとどう生きるかを考えたときに、互いに責任をとれる形で過ごしたいと思ったから。何歳であろうが、結婚は、周囲の言葉や常識に縛られることなく、自分で決めることだと思います」。

結婚後は、全くしたことがなかった料理やお菓子作りにも挑戦しているとか。「外食ができないので、仕方なくです(笑)。13歳から働いて自分の収入で生きてきたので、『これ今月分』なんて生活費を渡されると、『いいのかしら』と戸惑ってしまう」という初々しい新妻ぶりです。「生活のリズムも違うし、ぶつかることもありますが、黙ってやり過ごせるのもこの年齢ならではです。こんな未来もあるということがみなさんの参考になれば嬉しいですね」。

ジャケット¥110,000〈タリアトーレ〉カットソー¥22,000〈フェデリ〉デニム〈ピーティートリノデニムウーマン〉(すべてトレメッツォ)ピアス¥110,000ネックレス¥140,800ブレスレット¥49,500バングル¥104,500左手リング¥124,300右手リング¥60,500(すべてウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)

撮影/平井敬治 ヘア・メーク/持丸あかね スタイリスト/角田今日子 取材/秋元恵美 ※情報は2022年6月号掲載時のものです。

こちらの記事もおすすめ!

・女優清水美沙さん「心と体が整えば更年期も当たり前に」
・内山理名さん「40代の健康と美容は、”今の自分の内側”と冷静に向き合うことから」
・原田知世さん、”実り多き40年”が詰まった新作への想いとは【インタビュー前編】

STORY