女友達に感じた、大人のモヤモヤ3つ「子ありの友人に避けられる、結婚マウントを取られる…」

楽しい時間を共有し、辛いときには愚痴も言い合える。そんな関係だった女友達と、最近なんだかしっくりこない…。キャリアや人生設計など変化が多い30代は、女友達との関係性も変わりやすい時期。このモヤモヤ、どうしたら解消できますか?

「女友達のこんなところにモヤッとしてます」

モヤモヤ1.新型ウイルスへの自衛度が合わない

    楽しい時間を共有し、辛いときに

    【モヤモヤ1.】新型ウイルスへの自衛度が合わない
    「まん防期間中に久しぶりに会った友人が移動中終始あごマスク。おまけに前日も夜通し飲み歩いていたようで…。毎週末そんな感じだと話す姿には悪びれる様子もなく正直引いてしまいました。感染リスクの高さにヒヤヒヤでした」(K.Aさん・31歳)

    楽しい時間を共有し、辛いときに

    A.自衛度は人それぞれ。自分の考えを説明する努力も必要です
    「相手に自分の中の『正しいこと』を押しつけたくなったり、考えを伝えて関係が崩れたりするようなら、そもそもその人との間に尊重し合う心はなかったということ。新型ウイルスの時世を通して友人関係の本質が浮き彫りになったと考えるべきでしょう。友人関係にはお互いの価値観を尊重し合う気持ちが大切です。尊重し合えるか、妥協し合えるか、認め合えるかどうかを改めて見つめ直す良い機会だと捉えてください。まずは『私はこういうことに気をつけているから、飲み歩いているようなら今は会いたくない』と相手に説明を。どういう条件なら会えるかも伝え、お互いが安心できる関係を作りましょう。それが本当の意味での自衛になるし、相手の身を守ることにもなりますよね」

モヤモヤ2.子供を産んだ友人に避けられている

    楽しい時間を共有し、辛いときに

    【モヤモヤ2.】子供を産んだ友人に避けられている
    「高校からの3人グループがあるのですが、私以外の2人が同時期に出産してからは私抜きで集まっているようです。2人の子供は本当に可愛くて、プレゼントを贈ったり私も気にかけているのに…と、寂しく感じてしまいます」(Y.Hさん・30歳)

    楽しい時間を共有し、辛いときに

    A.以前と変わって当然。気を遣わず話がしたいのだと理解して
    「子供ができると考え方も一変し、関心ごとも見える世界もそれまでとはガラリと変わるもの。あなたに気を遣って誘わないのかもしれないし、彼女たちも余計な気を遣わず子供の話をしたい気持ちもあるでしょう。なので多かれ少なかれ距離ができるのは当たり前だと理解して、関心ごとが変わったんだと認めてあげて。いくらあなたが友人の子供を気にかけていても、親からすれば視点が違うと感じることもあるものです。独身の立場からすると母になった友人を羨ましく思うかもしれませんが、友人側からすると独身の自由さや将来を選択できる幅を持つあなたのことを羨ましく思う部分もあり、そこに溝が生まれている可能性も。寂しく感じているのはあなただけではないかもしれないですね」

モヤモヤ3.結婚したら恋愛のアドバイスが急増

    楽しい時間を共有し、辛いときに

    【モヤモヤ3.】結婚したら恋愛のアドバイスが急増
    「これまでたくさんの恋愛話を共有してきた友人。何でも話せたのに、結婚した途端『もっとこうしたら?』『その人は絶対だめ』『そんなんじゃ結婚できないよ』と逐一上から目線なアドバイス。気軽に近況を話せなくなってしまい苦しいです」(K.Sさん・29歳)

    楽しい時間を共有し、辛いときに

    A.「自分で決める」と意思を伝えて。友人間にも競争心はあります
    「昔から2人の関係は対等でしたか?友人との間、とくに同性同士だと競い合う気持ちは少なからずあるものです。例えば2人の関係は他者からどう見えているのか、どちらが優位に立って見えるだろうかと考えたりもしますよね。そのこと自体には悪い意味はなく成長する糧になるものですから、その競争心を自分のために生かせるといいですよね。ただこのケースのように明らかに上下を感じてしまう場合は『私は自分で決めていきたいからあたたかい目で見守ってほしい』と自分の考えを大事にしている気持ちを伝えれば、2人の間の上下はなくなっていくはず。自分の気持ちをきちんと言葉にして伝えることができると心が軽くなって、相手との関係に満足を得られるものです」

解説してくれたのは…

心理カウンセラー・石原加受子先

心理カウンセラー・石原加受子先生
心理相談研究所オールイズワン代表。「自分を愛し、自分を解放し、もっと楽に生きる」ことを目指す「自分中心心理学」を提唱。著書に『心理学でわかる女子の人間関係・感情辞典』(朝日新聞出版)他200冊以上。

イラスト/ヤマサキミノリ 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc