青山祐子さん「5ヶ月の日本生活を支えたのは?」

香港へ戻る日が近づくにつれ、子供達からは、「もっと日本にいたい」と毎日お願いされます。

クラスの友達、大好きな先生に会えなくなるのが寂しい。

3月の帰国前は、日本の学校にうまくなじめるか心配でしたが、この5ヶ月間で日本語を話せなかった5歳の末娘も、見違えるように上達し、友達と楽しく過ごせたようです。

最終登校日の朝

小学5年と1年の息子達は、学校のサッカークラブに春休みから参加したので、スムーズに学校生活をスタートできました。

 一番心配だったのが多感な年頃の小学3年の長女。最初は緊張して誰とも話せなかったそうですが、「友達になろう」とクラスメイトが声をかけてくれ、仲良しの友達が増えていきました。若い男性の担任もとても優しく、休み時間は一緒に走り回って遊んでくれたそうです。嫌いだった日本語の宿題を毎日自分から取り組んだのは、学校の休み時間に、宿題ではなく、友達や先生と遊びたいから。友達が参加しているからと、男の子ばかりのサッカークラブに入り、女子2人が日焼けを気にしながら練習を頑張ったのには驚きました。

 友達の影響力はとても大きいですね。

 

環境の変化は、時に大きなストレスにもなりますが、幸いにも子供達は、友達ができたことでプラスに効果が出て新たな世界が広がりました。

優しく受け入れてくださった日本の皆さんに感謝しています。

 

子供達が環境変化のストレスに負けないよう、香港の学校で学んだ対策を日本で心がけました。

・子供達の心の声を聞く、受け止める。

・小さな変化に気を配る。

・ママはいつもそばにいるよと、優しく語りかけたり、ハグをして、子供が安心して帰る場所を用意することです。

 疲れた様子で学校から帰ったら、子供を笑顔で迎え、「疲れたね。頑張ったね」と共感し、子供の話しを聞く。「学校どうだった?」という大雑把な質問は「OK」の一言で会話が終わってしまうので、出来るだけ具体的に。あえて実際にあったことを少し間違えて質問をすると、子供が「違うよ。こうだよ」と具体的に教えてくれました。

今回の日本滞在では、私の方がストレスがたまりイライラして子供に厳しくあたってしまうことがありましたが、子供達は何かを感じ「ママ大好き」とダメな私をハグしてくれ、トゲトゲした私の心を癒してくれました。すっかり立場逆転。でも「ママも失敗するし、辛い時もあるんだよ」と子供に見せちゃった方がいいのかもと感じました。

友達の存在、親子の愛が、不安やストレスを和らげ、うまく適応する力を生み出してくれました。

8月中旬に香港では新しい学年がスタートします。コロナ規制が厳しく、香港入境時は自費でホテルに子供達と一週間隔離。新型コロナに感染すると政府指定の隔離施設へ送られるので、要注意です。

感染防止対策を徹底しながら、残り少ない日本の夏休みを子供達とのんびり過ごせればと思い巡らしています。

 

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