暑すぎて夏バテ?いいえ、それは「夏うつ」のサインです!【今すぐできる対策5選】

暑さで体力が低下しがちな夏。実は「うつ」のリスクも高まっています。今年のような猛暑が続くと体がだるくなるだけでなく、気分も落ちてしまう…。そんな人は「夏うつ」に要注意。今日からできる「夏うつ」対策でこの夏を乗り切りましょう。

生活習慣からできる「夏うつ」対策5つのポイント

眠れないし食欲もない…それ、「夏うつ」かもしれません

知らず知らずのうちに頑張りすぎてしまったり、真面目になりすぎてしまうことは「うつ」の大敵。自分にやさしく、心地よく日々を過ごすことが「夏うつ」の予防と改善に必要です。

    知らず知らずのうちに頑張りすぎ

    対策1.とにかく休むいつかじゃなくて「今」休む
    疲れを感じたら、とにかく休みましょう。「これが終われば休める」ということではなく「今」休むことが大切です。特に睡眠は重要。就寝前のスマホやPCの使用は脳が刺激されて興奮状態になってしまうことで、自律神経が乱れてうつ病を引き起こしやすくなるので日頃から気をつけましょう。

    知らず知らずのうちに頑張りすぎ

    対策2.「やらなきゃいけないこと」より「やりたいこと」をやる
    やるべきことは一旦横に置き、「本当にやりたいこと」をやりましょう。ガマンや何かに追われている状態は焦燥感や不安感につながり、うつ病を悪化させる原因になります。「夏うつ」に限らず、何かとガマンしすぎることは危険です。日本の社会は他人への配慮を最大限行うことを求められますが、自己犠牲はほどほどに。

    知らず知らずのうちに頑張りすぎ

    対策3.「規則正しい生活」にとらわれすぎないで
    規則正しい生活をしなければ!と自分を追い込むのではなく、しんどい時は寝て、食べられる時に食べましょう。いつでも「ちゃんとしなくては」と思いすぎなくて大丈夫。真面目な人や几帳面な人ほど「ちゃんとしないと」と思いすぎて自分を追いつめてしまい、うつ病を悪化させてしまうことになりがちです。

    知らず知らずのうちに頑張りすぎ

    対策4.直射日光に当たりすぎないこと
    強い直射日光にさらされると疲労感が増してしまいます。可能であれば日光が強い時間を避けて外出するとよいでしょう。夏は海やプール、キャンプなどに出かけたりすることもあるかもしれませんが、長時間の日光の浴びすぎにはくれぐれも注意しましょう。

    知らず知らずのうちに頑張りすぎ

    対策5.猛暑ならなおさら適温でクーラーをしっかり使う
    節電も大切ですが、ガマンは禁物。適温で冷房を入れましょう。女性の中には寒がりの人も多く、冷えを理由に冷房を避ける人もいますが、夏の暑さは思っているよりも体に負担をかけています。自分の体感やその日の体調に合わせて、過ごしやすいと感じる温度に調節しましょう。

お話を伺ったのは…

添田真帆先生
新宿ストレスクリニック梅田院・精神科専門医
医師の仕事と家庭を両立させながら、女性の精神科医として、女性特有のお悩みから様々な心のお悩みに対応しています。

イラスト/香川尚子 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc