医師夫婦が教える「子どもの生理の不安を軽くする」5つの声がけ

生理前後の要所における肝心な声がけ。そのアプローチ次第で生理への感情やQOLが大きく変わります。子どもの性格に合わせることや適切なタイミングを知っておきましょう。

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◯ 教えてくれたのは...性教育医師ユニット アクロストンさん

みさとさん、たかおさんの医師2人の夫婦ユニット。学校での性教育の授業や全国各地での性教育ワークショップ、書籍やSNSでの発信などを通じて、性教育を身近に考えてもらうために活動中。10歳と13歳の2児の親。STORY webでの連載も好評。


「初めての生理」は親の言葉選びが大切です

生理に対してどう感じているのかは、その子によって異なります。楽しみにしている子もいれば、そうでない子も。生理について話すときに重要なのは自分の意見は入れずフラットに会話をすること。「特別なもの」「我慢するもの」とはせず、ひとりひとり違う体のしくみのひとつとして話してみましょう。

パパなど家族に伝えるかどうかも事前に本人の意思を確認しましょう。秘密にしておきたいのであれば、その意思を尊重して。それが自分の体のことは自分で決められる、という意識にも繋がります。とはいえ、いざママの不在時や災害時にはパパも知っていたほうが助けになることを伝え、時折「パパには伝えておこうか?」と確認するといいでしょう。

生理は10~16歳の間に来ることがほとんどなので、10歳の誕生日に「生理用ポーチセットを作ろう!」と声をかけるのがおすすめです。その時に、ナプキンを開けて使い方を確認したり、実際に着けてみたりと、イベント的に楽しんでみましょう。その時が急に来ても安心です。本人がOKであれば、男兄弟が一緒でも大丈夫。テンションが上がるようなお気に入りのポーチを選ぶとよいですね。

生理がきたら、困っていることに対しての具体策をフラットに話してみましょう。都度「やり方わかる? 何でも言ってね」と伝え、「いつでも味方だよ」と拠り所になってあげることが安心感を与えます。汚れたショーツを「女性として自分で洗うべき」という昭和的な価値観を押しつける必要はなくてよし。例えば「漂白剤をさっとかけておく」など家庭のルールを決めればそれで十分です。

イライラや腹痛などPMSの症状の原因が生理であると子どもは気づけません。辛そうな時は、親が気づいてあげて、自分のせいではなく、体の仕組みであり生理が来たら落ち着くと伝えましょう。鎮痛剤は早めの服用を。我慢するとより痛みが強くなります。用量・用法を守れば依存性はないのでポーチに入れておくのもいいですね。学校生活を楽しむために、低用量ピルも選択肢の一つに入れていいと思います。

子どもの不安を軽くする5つの声がけ

1.生理は体の仕組みの一つだよ
2.パパに言ってもいいかな?
3.10歳の誕生日に「生理ポーチセットを一緒に作ろう!」
4.やり方わかる? なんでも言ってね!
5.イライラや痛みはPMSのせいかもね

撮影/嶋野 旭 取材/田路暢子、羽生田由香 ※情報は2022年8月号掲載時のものです。

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