【Flower cycle Art】フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.4
花が一輪あるだけで、空間は華やぎ、心癒され優しい気持ちになれるもの……。
わかってはいても、すぐ枯れてしまうなどの理由から、買うことを躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。
だけど、生花ではもちろんドライフラワーとしても、長く花を楽しめるなら?
フラワーサイクリスト・河島春佳さんが、新しい“花のある暮らし”をレクチャーします。
毎月第3週目は花にまつわる話、題して「フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)し」をご紹介しています。今月は、花農家と消費者の架け橋として、河島さんが代表を務めるRINが立ち上げた「Flower cycle marche(フラワーサイクルマルシェ)」のお話です。
「新型コロナウイルスが感染拡大し始めた2020年春、世界各国で生活必需品が品薄になった」という話を、前回の花(はな)し冒頭で触れましたが……。同じころ、卒業式や結婚式などのイベントが相次いで中止となり、花の需要は著しく落ち込み、価格も下落しました。
「花農家さんが出荷しても、花の売り上げよりも人件費の方が高くつくため、赤字になってしまう。農林水産省は花業界を支援するため、家庭や職場で花を購入して飾ろうと広く呼び掛ける、『花いっぱいプロジェクト』をスタートさせました。プロジェクトのホームページに、花の買い取りや販売に関する弊社の情報を掲載してもらったところ、花農家さんからすぐにSOSが届きました。その声をきっかけにオンラインショップを立ち上げたんです」(河島さん)
2020年4月、花農家と消費者の架け橋として、河島さんが開設したオンラインショップ「Flower cycle marche(フラワーサイクルマルシェ)」。https://lossflower.theshop.jp/
翌月には花を贈るビッグイベント、「母の日」が控えていたこともあり、1か月間で約7万本ほど販売しました。
「当初は、“花が捨てられてしまうなら買う”といった応援の気持ちが多かったように思います。でも、買ってみたら花を飾ることにハマって、今では定期的に購入してくださる方もいるんですよ」(河島さん)
現在、フラワーサイクルマルシェでは、バラ農家さんやユリ農家さんから直送される生花のほか、“花の命を最後まで大切にしたい” という思いから生まれた「ドライフラワーボックス」なども販売。また、ここで販売している商品を購入することで、花の廃棄問題を間接的に支援できる仕組みになっています。
2年半前の状況とは違いますが、ロスフラワー削減は継続的な課題です。家にいながらにして気軽に買えて、支援にも繋がるオンラインショップ「フラワーサイクルマルシェ」。一度覗いてみてはいかがでしょうか。
【バックナンバーはこちら】
6月の花 紫陽花(アジサイ)①生花で楽しむ
6月の花 紫陽花(アジサイ)②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.1
7月の花 バラ①生花で楽しむ
7月の花 バラ②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.2
8月の花 ダリア①生花で楽しむ
8月の花 ダリア②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.3
9月の花 デルフィニウム①生花で楽しむ
9月の花 デルフィニウム②ドライフラワーで楽しむ
【プロフィール】
河島春佳さん フラワーサイクリスト
株式会社RIN代表。長野県生まれ。生花店の短期アルバイト時に、廃棄される花の多さにショックを受けたことから、フラワーサイクリストとしての活動を始める。
花農家から産直でお花をお届けするWEBサービス、フラワーサイクルマルシェを展開中。生花を気軽にネットで購入できます。
https://lossflower.theshop.jp/
https://lossflower.com/about
Instagram:@haruka.kawashima
撮影/山田英博 取材・文/篠原亜由美
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