神尾楓珠さん「作品の世界観に馴染んで、役をちゃんと生きることを目指しています」【『薔薇とサムライ2— 海賊女王の帰還—』に出演】

2022年 劇団☆新感線42周年興行・秋公演 SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ2— 海賊女王の帰還—』に出演する神尾楓珠さん(23歳)

主演を務めたNHKのドラマ『17才の帝国』や映画『恋は光』をはじめ、近年、話題のドラマや映画に引っ張りだこの神尾楓珠さん。大注目の若手実力派俳優が出演する舞台『薔薇とサムライ2— 海賊女王の帰還—』が、10月から大阪、11月から東京で上演されます(ともに9月18日からチケット発売)。エンターテインメントな作品で圧倒的人気を誇る「劇団☆新感線」が、主演の古田新太さんと天海祐希さんをはじめとする総勢41名のキャスト&5名のバンドメンバーで届ける新作です。さて、歌と踊りとアクション満載の舞台に挑む、神尾さんの心境は……?


――舞台経験2度目にして、「劇団☆新感線」作品への初参加が決まった時はどう思われましたか?

正直、びっくりしましたし、自分がこの大きな座組に入って大丈夫なのかな? と思いました。舞台はこれからもやっていくことになるだろうなとは思っていましたけど、 “劇団☆新感線の作品=舞台の経験を積んだすごい人達がやるもの”というイメージがあったので、自分には縁がないと思っていたんです。今も不安はありますが、演劇をやっている人だったら、誰もが出たいと思うような舞台に参加できるからには、責任感をもってしっかりやりたいなと思います。

――本作品は、天海祐希さんが扮する海賊アンヌが、古田新太さん演じる石川五右衛門とともに大暴れする『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive~』の続編となっています。実際に参加しての印象はいかがですか? 稽古初日の台本の読み合わせから、笑いが絶えなかったそうですが。

本読みでこんなに笑うことってあるんだ、と思ったくらい、何回も笑わせてもらいました。特に生瀬(勝久)さんは最初のセリフから面白くて、そこからさらに面白くなっていくので、どれだけ引き出しがあるんだろう!? って。古田さんは声に色気があって、聞いているだけでカッコイイし、耳にすっと入ってくる天海さんの声も素敵で、羨ましいなとも感じました。普段やっている映像作品とはまた全く違う世界観で、言い慣れない言葉もたくさん出てくるんですが、お話としてはわかりやすいし、それぞれのキャラクターが面白いので、幅広い人に楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

――共演の皆さんとは、すぐに打ち解けられたのですか?

最初は緊張して、萎縮していました。僕は元々人見知りで、先輩方に自分から話しかけたりするのも苦手なんです。でも、古田さんと一緒に新潟にキャンペーンに行かせてもらった時は、楽しかったです。古田さんが気さくに色々なことを教えてくださって、「初めてだけど、既にファミリーだから」と言っていただいた時は、すごく温かいものを感じました。あまり考えすぎずに、輪の中に入っていきたいです。

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