【Flower cycle Art】 10月の花 リューカデンドロン/ ①生花で楽しむ

花が一輪あるだけで、空間は華やぎ、心癒され優しい気持ちになれるもの……。
わかってはいても、すぐ枯れてしまうなどの理由から、買うことを躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。
だけど、生花ではもちろんドライフラワーとしても、長く花を楽しめるなら?
フラワーサイクリスト・河島春佳さんが、新しい“花のある暮らし”をレクチャーします。

南アフリカが原産の「リューカデンドロン」は、ネイティブフラワーに近いワイルドな見た目が特長です。
丈夫で長持ちするうえ、大ぶりの花材とも相性がよく、カッコいい印象のアレンジを作ることもできるため、近年人気が高まっています。
水分量も少ないため、初心者でも簡単にドライフラワーにすることができます。
今回は、そんな個性的な「リューカデンドロン」を、バランスよく花瓶に活ける方法をご紹介します。

【上手に飾るための花材の選び方】
「メインの花材」をひとつ決めたら、「広がりのある花材」と「直線的な花材」の2タイプを用意します。今回はリューカデンドロンをメインの花材とします。

〇広がりのある花材
添えると華やかになり、花と花の間を埋めてくれるようなスプレー咲き(いくつも枝分かれして咲く)の花
例えば、左から順にエリカ フォーシスターズ、ビバーナム、ワックスフラワー、ミシマサイコなど。

〇直線的な花材
先端がシュッとしているものや、直線的なラインかつデザイン性のある花
例えば、左から順にケイトウ、パンパスグラス、ミレット パープルマジェスティ(黒キビ)、クラスペディアなど。

【活け方】
①リューカデンドロンの下準備をする

花首から下に数枚残して、余分な葉っぱを取る。


枝を斜めにカットした後、十文字に切り込みを入れ、水を吸いやすくする。

②直線的な花材を活ける

花瓶に入っている部分と出ている部分が、約11の比率になるようにカットして活ける。

③メインと広がりのある花材を活ける

高さが、直線的な花材→メインの花材→広がりのある花材の順となるように、少しずつ高低差をつけて活ける。

④完成

口が細く安定感のある花瓶を選べば、花に重量感があるリューカデンドロンを活けても倒れにくく、少ない本数でバランスよくキマります。

花材を増やしても、「メインの花材」「広がりのある花材」「直線的な花材」を意識して、それぞれが重ならないよう高低差をつければ、バランスよく活けることができます。

来週は……
生花で楽しんだリューカデンドロンを、「ドライフラワーとして楽しむ」方法をご紹介します。

【バックナンバーはこちら】
6月の花 紫陽花(アジサイ)①生花で楽しむ
6月の花 紫陽花(アジサイ)②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.1
7月の花 バラ①生花で楽しむ
7月の花 バラ②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.2
8月の花 ダリア①生花で楽しむ
8月の花 ダリア②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.3
9月の花 デルフィニウム①生花で楽しむ
9月の花 デルフィニウム②ドライフラワーで楽しむ
フラワーサイクリスト・河島春佳さんの花(はな)しvol.4

【プロフィール】

河島春佳さん フラワーサイクリスト
株式会社RIN代表。長野県生まれ。生花店の短期アルバイト時に、廃棄される花の多さにショックを受けたことから、フラワーサイクリストとしての活動を始める。
花農家から産直でお花をお届けするWEBサービス、フラワーサイクルマルシェを展開中。生花を気軽にネットで購入できます。
https://lossflower.theshop.jp/

https://lossflower.com/about
Instagram:@haruka.kawashima
        @rin_flower_official

撮影/山田英博 取材・文/篠原亜由美

 

 

 

 

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