女優・黒谷友香さん(46歳)「ネガティブだった私を変えたのは…」
同世代女性はもちろん、年上・年下問わず誰からも“モテる”オーラを纏っている女優の黒谷友香さん。その秘密は老若男女に好かれる笑顔やポジティブマインドにあり?普段の美容法から人生の転機まで…余すことなく語ってくれました。
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高価なコスメに触れていた20代。今はコスメももちろんだけど、何よりメンタルが物を言う
20代のころは、今思えば高級すぎるお化粧品を使っていました。あの頃の自分に、そんな高いの使わなくてもいいよ!って、言いたいくらい(笑)。その反面、若いころに高価で良質なコスメがたくさん世の中にあることを知ることができた。これはよかったなと思います。美容もトライアンドエラーですよね。 ここ最近感じているのは、自分に合うコスメを使うことがもちろん大事ですが、それと同じくらい気の持ちようも大事だということ。あとストレスをためないのも重要ですね!年を重ねるにつれて、自分の心の癖や思考パターンってわかってくるじゃないですか。だからストレスがかからないような考え方、行動をするように心がけています。ストレスを感じたら、なるべく動いてしゃべって、発散していますね。 たまに鏡をみながら無理やり笑顔を作るんです。脳が騙されるらしいと聞いたので。それとシワにネガティブな印象はないですが、たまに自分で、おでこのシワをピシーッて指先を使ってのばしたりもしますよ(笑)。自分の肌を自分で触って労わることも大事だと思います。 髪の毛をほめていただくことが多いのですが、ドライヤーにはこだわっていて、今は友人が使っていていいよって教えてもらったリファのドライヤーを愛用しています。温度が勝手に切り替わってくれるし、風量もすごいし。お気に入りです。
人それぞれで幸せの価値観は違う。自分を愛する方法も違うんと思うんです
美のモチベーションですか?やっぱり自分の気分のためかな(笑)。鏡を見たときに、今日も綺麗だなって単純に思えると最低限の幸せを感じることができる。その日一日を楽しめるというか。 シミができたとしても、逆に美白コスメを使ってどうやってケアしよう?って楽しむタイプです。どこまで変化するのかなって、ワクワクしてきちゃうんですよね。 すべて完璧な人間なんていないし、完璧である必要なんてない、というのが私の考え。女性ホルモンによる波ももちろんありますし、ニキビができても「まあなんとかなるか」って、さほど気にしないですね。 自分の価値観で幸せって決まるじゃないですか。人それぞれ違う。ほかの人の幸せと自分の幸せは違うんだということをいつも忘れないように気を付けているし、大事にしています。 美STのキャッチコピーが「自愛」なんですね?私にとって「自分を愛する」というのは、リラックスできる場所やリラックスできることを大切にすること。心と体のバランスをうまくとることでもありますね。ライフスタイルはもちろん、生活すべてにおいてトータルで幸せだな、と感じられるように日々意識しています。
ネガティブだった10代を変える転機になった、モデルへの挑戦
もともと前向きな人間に思われがちですが、子どもの頃はむしろネガティブなところが多かったと思います。クラスメイトに学級委員に推薦されても渋々引き受ける、というような10代でした。 それが変わったきっかけは、高校時代に自分で決意してモデルになったこと。学校帰りに本屋さんに寄って、好きだったファッション誌の専属モデル募集を見て応募したんです。撮影のたびに大阪から東京に新幹線で通っていましたが、専属モデルに合格した時は本当にうれしかったですね。 高校生でありながら社会人になったという意味でも世界がグッと広がった気がして。自分の考え方もどんどん変わってきました。 今すっかりポジティブマインドなのは、年齢のせいもあるでしょうね(笑)。どんなことでもうろたえないというか、「ま、いっか~」の精神で。 私にとっての人生のターニングポイントは、やっぱりモデルになったこと。そしてその後、女優に転身し、上京してこの世界に腰を据えたこと。あとは、やっぱり房総半島での生活を始めたことですね。この3つの出来事があったから、今の自分があります。
読書が好きで、20代の頃は本の虫に。ぶれない精神を学んだのも本から
子どもの頃から本が好きです。中学生のころ、国語の授業で谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』の随筆を読んだとき、衝撃のあまり鳥肌がたったことがあって(笑)。日本人や日本文化の美しさに感動したし、凄いなと素直に思いました。今でも自宅の本棚にありますよ。 その後、大人になってからも読書は好きで、特に20代で上京したばかりの頃は、書店に行ってバーッと気になる本はありったけに1万円分くらい買って、ひたすら家で読むということをしていました。 読書がご縁で、某出版社のお仕事で、自分で本を選んで読書感想文を書くという連載をしていたこともあるくらい。 これまで数えきれないほどの本と出合いましたが、一番影響を受けたのは画家の平山郁夫さんの著書『ぶれない』。 私自身、ぶれない軸を大事にしているので、本に出てくる言葉がすごく心に残って。軸があるからこそいろんなチャレンジができるし、いろんな場所に出かけることを楽しめるのだと思います。
美容も人生も、自分を大切にして変化を味わって、試行錯誤を楽しんでいきたい
いまだに地元である大阪の友人と仲がいいんですよ。帰省するたびに会っていて、温泉に行ったり、初詣に行ったり。デビュー前の自分を知っている大切な友人です。彼女が「歳をとったら、友香がおるとこ(いる場所)に行くわ」と言ってくれているので、将来は仲のいい友達同士で一軒家に住んでみたいですね。 これからの目標ですか?やっぱり、これまで通りいろんな方と知り合いになって人生を豊かに楽しんでいきたいです。やっぱり一人だと人生つまらないですから。 美容も同じですが、自分を大切にして、人生の変化を味わって、トライアンドエラーで生きていきたいですね。
《Profile》 1975年12月11日生まれ。大阪府出身。雑誌『mc Sister』の専属モデルを経て、19歳で映画「BOXER JOE」で女優デビュー。以来100本以上の映画・ドラマに出演。約25年以上続けている東京と千葉でのデュアルライフに注目が集まり、バラエティ番組にも多数出演。2022年6月、国土交通省から「ペニンシュラ応援大使」に任命されるなど、幅広いジャンルで活躍中。
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