【手荒れ】冬に悪化する原因とハンドケア6つ

家事や仕事で毎日手を使うという方は、一度手荒れが起こるとなかなか治らず、徐々に悪化してしまうことも多いと思います。手を休められない人にとって、手荒れは大敵ですよね。今回は辛い手荒れの原因と、ハンドケアの方法をご紹介します。

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1:40代・50代に多い手荒れの症状とは?

手荒れの症状には、主に次のようなものがあります。

    軽い手荒れの場合は、カサカサ・乾燥、指紋がなくなる、一部に赤み・かゆみがあるといった症状です。手荒れが徐々に進行すると、水ぶくれ・汁が出る、皮膚が硬くなる、あかぎれ・ひび割れなどの症状が出てきます。 日常で手を使うことが多い40代・50代は、手を休めることがなかなかできません。そのため、手荒れの症状が何度も繰り返されて悪化し、水ぶくれ、あかぎれ、ひび割れなどが出やすくなってしまうのです。

    2:ひどい手荒れの原因は?

    ひどい手荒れを治すには、まずは原因を知ることが大切です。生活の中で習慣的に行う動作が手荒れの原因になっている場合もあるので、この機会に見直してみましょう。

    ①水仕事・手洗いが多い

    水仕事や手洗いをすると、手の皮膚の表面を守る皮脂がとれやすくなります。皮脂が少なくなると皮膚のバリア機能が低下し、乾燥も進みます。加えて、洗剤・ハンドソープや化学物質、食品などによる刺激、物理的摩擦なども手荒れをさらに悪化させてしまうのです。

    ②アルコール消毒

    最近では、アルコール消毒をする機会が非常に多くなりました。アルコールには消毒作用とともに脱脂作用(油脂を除去する働き)があるため、手の皮脂がとれやすくなります。また、アルコールが手から揮発する際に手の水分を奪ってしまうため、乾燥の原因にもなるのです。

    ③血行不良

    手の血行不良も原因になることがあります。特に冬は冷え性で手が冷たいという方もいるでしょう。冷え性で手が血行不良になると、皮膚に栄養が十分に届かなくなり、皮膚ダメージの修復が遅れやすくなります。それによって、手荒れが悪化しやすくなるのです。

    3:手荒れ改善! 手元美人になるハンドケア6つ

    手荒れが進む悪循環から抜け出して、改善させるためにおすすめのハンドケア法を6つご紹介します。

    ①熱いお湯を使わない

    手が冷える寒い季節は、水仕事のときについ熱いお湯を使いたくなりがち…。しかし、熱いお湯は手の皮脂を流してしまい、乾燥を悪化させてしまいます。水仕事の際は、32〜35℃程度のぬるま湯を使うのがおすすめです。

    ②手洗いの後は水分をしっかり拭き取る

    水仕事や手洗いの後は、手についている水分をしっかりと拭き取りましょう。自然乾燥では、手の皮膚に含まれる水分も一緒に蒸発してしまうため、乾燥の原因になります。

    ③ゴム手袋を活用する

    手荒れを治すには、手を休めることが一番の近道です。しかし、水仕事が多い人は手荒れがどんどん悪化するため、なかなか治りません。水仕事の刺激をできるだけ避けるためにも、ゴム手袋を使うのがおすすめです。ゴム手袋を使うと水や洗剤が直接手につくのを防ぐことができるので、手荒れの悪化を防げます。

    ④ハンドマッサージをする

    冷え性で手がいつも冷たいという方には、ハンドマッサージがおすすめ。ハンドマッサージは、手の血行改善につながります。また、手にはさまざまなツボがあるため、リラックス効果も期待できるでしょう。入浴中やハンドクリームを塗る際に行うと効果的です。手首や指の関節のストレッチをしてから、指を1本ずつもみほぐし、手の甲、手のひらを丁寧にマッサージしましょう。

    ⑤ハンドクリームを使う

    ハンドクリームはハンドケアの必需品です。さまざまな種類のものが販売されていますが、以下では代表的なハンドクリームの成分と働きをご紹介します。 ・ヘパリン類似物質:皮膚のバリア機能の修復を助ける働きや、保湿成分を増やす働きがあります。 ・セラミド:皮膚表面の「角質層」に含まれる保湿因子のひとつです。皮膚のバリア機能の修復を助ける働きがあります。 ・ヒアルロン酸:皮膚の深部である「真皮」で細胞間を満たし、肌の弾力に関わっている成分です。水分保持力が高く、皮膚の保湿性・弾力性を高める働きがあります。 ・グリセリン:皮膚表面の角質層や皮脂膜に存在する成分です。水分保持力が高く、保湿効果があります。 ・尿素:角質層に存在する保湿因子のひとつです。水分を引き寄せる作用と、皮脂と混ざって皮膚のバリア機能の修復を助ける働きがあります。 ・ワセリン:石油を精製して作られた保湿剤です。皮膚の表面に油膜を作り、水分の蒸発を防ぐ働きがあります。 ハンドクリームのなかには、複数の保湿成分が含まれているものもあります。上記を参考に、ご自身に合ったものを選びましょう。ハンドクリームのべたつきが気になるという場合、日中はさっぱりとしたもの、夜間はべたつきのあるアイテムなど、使い分けるのもよいでしょう。

    ⑥漢方薬を飲む

    しつこい手荒れには漢方薬もおすすめです。ご自身の肌質や体質に合った漢方薬を選ぶことで、手荒れの改善効果が期待できます。次の項目では、皮膚の乾燥改善や血行改善に効果的な漢方薬について、詳しく解説します。

    4:漢方薬でのインナーケアも効果抜群!

    手荒れの原因として、皮膚の乾燥や血行不良、ホルモンバランスの乱れなどが考えられます。これを予防・改善するには、「水分の循環を良くして肌に潤いを与える」「血行を良くして肌に栄養を届け、肌の代謝を良くする」「ホルモンバランスを整えて肌荒れを軽減する」といった、原因にアプローチできる漢方薬を選びましょう。

    また、かゆみには「肌の乾燥で生じるかゆみや炎症を改善する」などの作用がある漢方で症状を軽減していきます。

    このように、漢方薬は手荒れの原因にアプローチし、体の内側から根本的に改善するため、健康的な肌を手に入れることができます。ご自身の体質に合った漢方を選ぶことで、根本的な手荒れの治療ができるでしょう。

    〈手荒れにお悩みの方におすすめの漢方薬〉

    ・桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

    比較的体力があり、たまに下腹部痛、肩こり、頭重感、めまい、のぼせ、足冷えなどがある方のニキビ、シミ、手足の荒れ(手足の湿疹・皮膚炎)、月経不順、血の道症に効果的な漢方薬。冷え性があり、手も冷たくて手荒れがある方におすすめです。

    ・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

    体力中等度の方で、発赤や化膿を伴う皮膚疾患がある方の、化膿性皮膚疾患、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫に効果的な漢方薬です。手荒れが長引き、汁がじゅくじゅく出たり、赤み・炎症や感染を伴ったりしている方におすすめ。

    漢方薬を選ぶときには、その人の状態や体質に合っているかを見極めることが重要です。うまく合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。購入時には、必ず医師や薬剤師など、漢方薬に詳しい人に相談しましょう。

    5:毎日のハンドケアで手元美人に

    手を休められないという方の手荒れには、水ぶくれ、あかぎれ、ひび割れなど、長引く症状が多くあります。その主な原因は、水仕事や手洗い、アルコール消毒、血行不良など。 熱いお湯を避けたり、手の水分をしっかり拭き取ったりして対策をしましょう。また、ハンドマッサージをすることや、ゴム手袋・ハンドクリーム・漢方薬の使用なども有効です。ご自身に合ったハンドケアを毎日の生活に取り入れて、手元美人を目指しましょう。

    東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。あんしん漢方(オンラインAI漢方)はこちら

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