【今年は花粉の飛散量が2.1倍!?】花粉症を和らげるための生活習慣5つ

そろそろ花粉症の症状が出始めている人も多いですよね。鼻づまりや目のかゆみに悩まされると、仕事や家事に集中できず、夜によく眠れないなんてことも。日本気象協会によると、関東甲信エリアでは昨年の2.1倍の飛散量が予測されており、例年以上につらいシーズンになりそうです。症状を少しでも和らげるための対策をご紹介します。

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1:あなどれない!花粉症の症状と日常生活への影響

まずは花粉症の症状と日常生活に与える影響を見ていきましょう。

・花粉症の症状

〈体の部位別の症状〉

    体の部位の中でも特に症状が出やすいのが、鼻と目です。鼻の三大症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまりで、目の三大症状はかゆみ・充血・涙目といわれています。

    ・症状による日常生活への影響

      このような影響が出ると、仕事や家事に集中できず、辛い思いをする人も多いです。花粉が飛んでいる2~3カ月もの間、常に症状に悩まされることになるため、決して侮れません。

      2:40代・50代は花粉症がひどくなる?

      更年期は、女性ホルモンの分泌が減少して自律神経が乱れやすくなります。そのため、免疫力のバランスが崩れて、花粉症の症状が重くなったり、症状が長引いたりすることがあるのです。さらに、ストレスや睡眠不足、不規則な生活などが重なると、より自律神経が乱れて花粉症が悪化しやすくなります。

      3:花粉症でも快適に!徹底対策5つ

      花粉症を予防したり、症状を和らげるためには、ニュースなどで花粉の飛散情報をこまめに確認して、飛散前から対策することを心がけましょう。対策のポイントは、「体に花粉をつけないこと」「家の中に花粉を持ち込まないこと」「免疫力を整えておくこと」です。以下で具体的な対策をご紹介します。

      ①外出時はマスクやメガネを身につける

      鼻や目を花粉から守るために、外出時はマスクやメガネ、帽子などを身につけることをおすすめします。マスクの中に花粉が入らないよう、マスクの上端がしっかりと鼻にフィットするようにしましょう。

      ②帰宅後すぐに花粉をとる

      花粉が特に付着しやすいのは髪と顔です。帰宅時には、髪や衣服についた花粉をよく落としてから入室しましょう。手洗い、うがい、洗顔、シャワーや入浴をして、髪や顔についた花粉をしっかりと洗い流すことも大切です。

      ③空気清浄機や加湿器を使う

      室内では空気清浄機を活用したり、加湿器で花粉に水分を付着させて床に落とすことが効果的です。こまめに掃除をして、花粉を取り除くことも心がけましょう。

      ④生活習慣を整える

      花粉症を予防するためには、普段から規則正しい生活を心がけて、免疫力を整えておくことが大切です。

      〈生活習慣のポイント〉

        睡眠不足やストレスの蓄積は、免疫力やホルモンバランスを乱し、症状の悪化につながります。十分な睡眠やストレス発散を心がけましょう。また、運動不足で体力が衰えると免疫力が低下します。花粉の少ない午前中に屋外で運動したり、ジムやプールなど屋内での運動を取り入れて適度な運動を習慣にしましょう。 さらに、アルコールも注意が必要です。血管を拡げて鼻づまりや目の充血を引き起こすことがあるので、飲みすぎないように気をつけましょう。また、タバコの煙も、鼻の粘膜を刺激して鼻づまりを悪化させる原因になります。禁煙や空気清浄機の活用で、煙を吸い込まないように気をつけてください。 加えて、免疫力を整えるためには普段から栄養バランスのいい食事を心がけておくことも大切です。症状を緩和するといわれている食材を積極的に取り入れるのもいいでしょう。花粉症に効果的な食材は青じそ、アジ、イワシ、サバ、甜茶(てんちゃ)などです。

        ⑤漢方薬を飲む

        花粉症対策には、漢方薬を取り入れることもおすすめです。漢方薬は、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状の回復だけでなく、アレルギー体質の根本改善を目指すことができます。 花粉症は、花粉と体内のIgE抗体が結合し、神経や血管を刺激することで生じます。さらに、胃腸機能の低下や水分代謝の乱れ、冷えや季節の変動による免疫機能の低下も症状が引き起こされる原因です。これらの対策として、下記のような働きをする漢方薬を選ぶとよいでしょう。

          〈花粉症におすすめの漢方薬〉

          ・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

          サラサラとした鼻水や、水っぽい痰を伴う咳、くしゃみなどが気になる人に。

          ・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

          鼻づまりや副鼻腔炎(蓄膿症)が気になる人に。

          ・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

          鼻水や水っぽい痰が気になる人に。

          花粉症の症状には個人差もあるため、自分の症状や体質に合った漢方薬を選ぶことが大切です。合わないものを服用すると、効果が見込めないだけでなく、場合によっては副作用が起こることもあります。そのため、服用前には漢方に詳しい医師や薬剤師に相談しましょう。

          4:早めの対策で花粉症知らずの体づくりを!

          今回は、花粉症対策についてご紹介しました。ポイントは「体に花粉をつけないこと」「家に花粉を持ち込まないこと」「免疫力を上げること」です。早めの対策を心がけて、花粉症に悩まされない楽しい春を迎えましょう。

          教えてくれたのは……あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田早苗さん

          デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信する「Medical Health -メディヘルス-youtubeチャンネル」では、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

           

           

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          編集/安岡祐太朗

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