《女優・今田美桜》Snow Man 目黒蓮と共演する映画の舞台裏「お互いに心と心が近づくシーンは印象的」

女優、今田美桜さんがbisに登場! 3月17日に公開される映画『わたしの幸せな結婚』では、Snow Manの目黒蓮さんと“政略結婚させられるふたり”を演じます♡ 美桜さんの着物姿やファンタジーなビジュアルにも注目。このインタビューでは、映画の舞台裏について聞きました。

辛い過去を持ったヒロインを熱演

カーディガン¥42,900 /ヴェニット(ハルミ ショールーム) 中に着たタンクトップ¥13,200※2枚セット/ケラウズランブラ、ネックレス¥23,100 /テンプル オブ ザ サン(ともにジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)

3月17日に映画『わたしの幸せな結婚』が公開されます。原作は小説・コミックの累計発行部数が550万部を突破したベストセラー作品です。大正ロマンを思わせる時代を舞台に、心を閉ざしたエリート軍人の久堂清霞(きよか)を目黒蓮さんが、義理の家族に虐げられ育ったヒロインの斎森美世を今田さんが演じられました。今田さんから見た美世はどのような女性でしょうか。

美世は自分が義理の家族に愛されず、虐げられて育った辛い過去があるにもかかわらず、常に自分のことは後回しで、清霞のことばかりを考えて行動しています。「自分なんて」という姿勢があるので、最初の印象は現代風のかっこいい女性ではないと思いがちなのですが、実はしなやかで強い女性なんです。心の奥に優しさを秘め、常に人のことを考えて誰かを支えるためなら自分は死んでもいいと思えるのはすごいと思いますし、とても魅力的です。

最初に原作や脚本を読んだときの感想は?

私は原作も美世側の気持ちで読んでいたので、脚本を読んでいても苦しく悲しくなるシーンがたくさんありましたが、この壮大なストーリーがどう映画になるのだろうとワクワクしました。異能という特殊な能力を使える登場人物が数人いるのですが、このファンタジーな世界観もすごく楽しみでしたね。

継母と異母妹にいじめられるなど、ハードなシーンも多く大変な撮影だったかと思います。メイクもあまりしていませんでしたか?

最初のみすぼらしい感じの美世のメイクは、かなりすっぴんに近いですね。美世の手はあかぎれだらけなのですが、手のメイクのほうが時間がかかりましたし、施すのは大変だったんじゃないかと思います。この撮影は真冬に地方で行ったのですが、雪がすごく降っていて、撮影できないという日もあったのでスタッフさんが大変だったと思います。トンネルが雪で塞がってしまって、雪かきに3時間くらいかかったり、とにかく雪との闘いが大変そうでした。撮影のために奮闘してくれていたスタッフさんには本当に感謝しています。

撮影で使われていた日本家屋も素敵でしたね。

セットではなく、オールロケだったんです。実際に大切に守られてきた建物を使っているので、そこも見所のひとつだと思います。ロケだからこそ、真冬の撮影では底冷えがすごかったですね。

美世の衣装はずっと和装でしたが、役作りで大変だったことは?

所作ですね。美世はずっと家事をしてきた女の子なので、最初の撮影は筋肉痛でした。事前に指導していただく機会があったのですが、知らないこともたくさんありました。襖を開ける仕草ひとつとっても、座って開けるというのは、すごく美しいですよね。そうした仕草ひとつで日本人の古風な奥ゆかしさが出ると思いますし、日本人として知れてよかったなと思います。撮影は終わりましたが、そうした所作やお着物での過ごし方をもっと知りたいなと思いました。

目黒蓮さんが演じる婚約者「清霞」との思い出のシーン

ドレス¥48,400 /クローゼット/メリッサ(H3O ファッションビュロー) 中に着たTシャツ¥64,900 / MSGM(アオイ) ヘアピン¥11,000 /ミクシマイ(ショールーム シャルメール)

今田さんのお気に入りのシーンはありますか?

いろいろありすぎて困るのですが、初めて清霞と街に出かけて、白玉を食べるシーンが好きですね。徐々に婚約者っぽさが出てホッとするところがいいなと思います。あとは、美世の性格上、清霞に心配をかけちゃいけないからずっと伝えられなかったけれど、苦しくなって思いを打ち明けるシーンは、印象に残っています。清霞も思いを言葉にするタイプではないですし、美世も思いを表に出すまいとする性格だから、お互いに心と心が近づくシーンは印象的でした。

目黒さんも清霞のイメージとピッタリでしたね。

凛としていて迫力もあってかっこいいですよね。あと、久堂家通いのお手伝いさんで清霞の母的存在のゆり江さんを山本未來さんが演じているのですが、役柄と同じく、とってもお茶目な方で現場を盛り上げてくださいました。

撮影の裏側エピソードがあればお願いします!

清霞が飼っている鳥籠の中にいる鳥さんを“ピーちゃん”と名付けて可愛がっていました。ピーちゃんがピヨピヨ鳴いて、本当に可愛かったので、みんな夢中でしたね。現場のアイドルでした! ピーちゃんも寒いので、上に毛布をかけて、あたたかくしてあげていました。

最後に、この作品の見どころを教えてください。

とても迫力のあるファンタジーでもあり、心がギュッと掴まれるような切ないラブストーリーでもあります。でも、それだけではありません。時代設定は大正ロマンを思わせるのですが、人との出会いで人生が変わった美世の境遇は、時代に関係なく今にも通ずる面があるんじゃないかなと思います。政略結婚ですが、それが次第に大事な人になり、お互いに成長していきます。また、美世を虐げていた斎森家の人達をはじめ、いろいろな人の苦しみや、みんなそれぞれ闘っているところがしっかりと描かれています。あとは、建物やお着物、軍服といった衣装など、世界観もとてもきれいだなと思うので、ぜひスクリーンで体験してもらいたいですね。

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Information

映画『わたしの幸せな結婚』
継母と異母妹に虐げられ、使用人同然の暮らしをしていた斎森美世(今田美桜)は、冷酷無慈悲と噂の軍人・久堂清霞(目黒蓮)との政略結婚を命じられる。最初こそ清霞は美世に冷たい対応をしたものの、次第に心を通わせていく。しかし、2人の前には過酷な運命が待ち受けていた。3月17日、全国東宝系にて公開。

Photography_Masaya Tanaka(TRON) Styling_Yuka Sakakibara Hair & Makeup_Aiko Tokashiki Flower Styling_Ten. Interview_Akiko Takada Text & Edit_Megumi Shimbo