結婚したら「戸建てに住みたい」と思った人が、まず知っておくべき2つのこと。

「CLASSY.Couples」に代表される30代既婚読者の間で「戸建てに住みたい!」派が増加中。家で過ごす時間をより充実させたい、子どもが生まれた時に備えて、という気持ちが「戸建て志向」を後押ししているよう。戸建て購入を考えた時、最低限知っておきたいことをおさえておきましょう。

「戸建てに住みたい!」と思ったら…超!基本のQ&A

夫婦で「戸建て、いいかも…?」となった時に出てくる様々な疑問に、住宅のプロがお答えします!

    夫婦で「戸建て、いいかも…?」

    戸建てとマンション、それぞれのメリット・デメリットは?
    戸建てのメリットはまず広さ。マンションよりも広い面積の物件を探しやすいでしょう。窓が多く陽当りや風通しを確保しやすい点も特徴ですが、そのぶん断熱性を高める必要があります。ペットの飼育に制約がなく、庭を自由に使えるのも戸建ての魅力。マンションのメリットは24時間使えるごみ置き場やオートロックなど共用部の機能性や、ワンフロアならではの家事動線の効率性、戸建てに比べると建物の資産価値が下がりにくく売りやすいこと。子育て家庭が気にする音の問題は、マンションでも1階に住めばそれほど気にしなくて済みそう。どの条件を重視するかで自分たちが戸建て向きかどうかを見極めて。

    夫婦で「戸建て、いいかも…?」

    エリアや土地の選び方で注意することは?
    土地探しで重要なのは、同じ面積でも形や地域によってそれぞれに制約があるということ。同じ面積でも旗竿地より角地のほうが家の設計で制約を受けにくい半面、価格は高めになる傾向が。旗竿地は家を建てられる部分は限られますが、価格は抑えめに。住宅地と中高層の建物が建つ地域では建ぺい率や容積率などの制約も異なり、周辺の家の陽当りを考慮して屋根の形状に制約が出ることもあります。土地を買った後に希望していた家が建てられないことがわかった、なんてことがないよう、土地の制約を事前にしっかりリサーチするようにしましょう。

\教えてくれたのは/
住宅ジャーナリスト 山本久美子さん
『週刊住宅情報』『都心に住む』など住宅専門誌の副編集長を歴任。宅地建物取引士、マンション管理士、ファイナンシャルプランナー等の資格を持ち、現在は住宅メディアへの執筆や講演、『SUUMOジャーナル』『東洋経済オンライン』などでも連載記事を執筆している。

イラスト/green K 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc