年だから…とあきらめないで!40代の【自律神経を整える食べもの・サプリ・漢方】

自律神経の乱れやホルモンバランスの変化により、40代50代の女性が多かれ少なかれ経験する更年期症状。穏やかに更年期を過ごすために取り入れたい食品やサプリをご紹介。生活に支障が出るほどの症状があれば、クリニックを受診することも大切です。

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【自律神経の乱れ】日々の積み重ねで改善できることもあります

▶︎▶︎腸内環境を整える

自律神経と腸は密接な関係にあるので、腸内環境を整えることが自律神経を整えることに繋がります。水溶性食物繊維が摂れていない方が多いので、積極的に海藻や果物、大麦を。白米好きのためのもち麦 スタンドパック ¥486(はくばく)※3/1発売予定

水溶性食物繊維を意識して

▶︎▶︎薬やサプリに頼ってもいい

左から、半夏厚朴湯:精神不安で胃痛、喉の違和感に。加味逍遙散:体質虚弱な人の疲れや精神不安に。抑肝散:不眠症、神経がたかぶる人に。加味帰脾湯:貧血、不眠症、精神不安、神経症に。

体質改善し症状を出にくくする漢方

ストレスが多い現代人はビタミンCがどんどん消費されがち。吸収率にこだわったリポソーム化ビタミンC。Lypo−C リポカプセル ビタミンC 30包 ¥7,776(スピック)

体内に長く留まるビタミンC

女性のゆらぎ期に注目のエクオール。大豆を乳酸菌で発酵させて作っている。一日4粒目安でエクオール10mgを直接摂ることができます。エクエル 112粒 ¥4,320(大塚製薬)

穏やかに働いてくれるエクエル

プラセンタには自律神経をダイレクトに整えてくれる作用があります。更年期症状の方には注射の場合は保険がきくので、クリニックでは主にプラセンタ注射で、遠方の方にはサプリで処方も。

自律神経の調節が得意なプラセンタ

▶︎▶︎あっけらかんとした人になろう!

女性ホルモンの乱高下によって自律神経自体が影響を受けるかは個人差がとても大きいです。あっけらかんとあまり気にしないような性格の人は自律神経が乱れにくい傾向に。

▶︎▶︎そして『自愛』が最高のクスリ

もう自分のために生きられるステージに

まだ子供や夫のためとか、介護しているなどあると思いますが、そこに自分のためという要素を1つずつ増やしていくのが、更年期には結構大事です。楽しめることをも見つけましょう。

【ドクターから】更年期を抜けると必ず落ち着きます

更年期に入る頃には加齢により卵巣の機能が低下してきて女性ホルモンを作れなくなってきます。そうすると、脳がパニックを起こして自律神経が乱れて全身にさまざまな症状が出るようになります。ですが、いわゆる更年期の10年間くらいの間に体も女性ホルモンが減った状態に慣れてくるので、女性ホルモンの乱高下が原因による自律神経の乱れというのは必ず落ち着きます。ちょうど更年期の頃は、40〜50代で家庭内でも社会においてもいろいろな役目の多い時期なので、そういった不調に対して家庭や社会の理解というのが必要になってきますね。もし、生活に支障をきたすくらいの心の揺らぎを感じたら、婦人科を受診してみて下さい。そこで更年期におけるうつ症状なのか、それとも婦人科だけでは対応が難しいのか、そういう交通整理のお手伝いができると思います。

ストレスを溜めず自己解放できる時間を

そして大切なのが、ストレスマネジメントの方法を身につけ、何が自分にとってストレス解消になって楽しいのかということを見つけることです。英会話やヨガなど、みんなが良いと思っていることでも、自分が好きでもないのにやるなんて全くメリットがありません。どんなジャンルでも良いので、資格を取る・ポイ活・推し活に励むなどその時に楽しいと思えることを心おきなく楽しみましょう。私も去年はサッカーの谷口選手にはまってタオルや青いシャツを買ったりと楽しみました。資格マニアなので、自分の可能性に制限を設けずファイナンシャルプランナー2級や愛犬飼育スペシャリストの資格も取りました。全くの異業種だと、新たな発見も生まれて楽しいですよ。仕事に関係あるアンガーマネジメントについても勉強しました。あるデータでは、更年期に症状が全く出なかった方が全体の約2%で、その方々は公私共に自分が楽しいと思うことをやっていたそう。私もその2%に入ったようで、更年期症状に悩まされることはありませんでした。朝活もオススメです。夜は悩んでも物事が進まないから完全に頭をオフにして、お酒を飲んで楽しい気持ちで寝る。その分朝早く起きて、朝活をする。時間は自分でやりくりするもの。年だから、というあきらめは捨てて大丈夫です。

日本産科婦人科学会専門医。月経トラブル、更年期障害などの不調や病気の治療をはじめ、サプリメントや漢方、各種点滴療法なども取り入れ患者目線に立ったアドバイスをくれる頼もしいドクター。

お話を伺ったのは……成城松村クリニック 松村圭子院長

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