不倫沼、友達に嫉妬、アプリに抵抗…「迷える大人女子の悩み」をクリス-ウェブ佳子さんがズバッと回答!|CLASSY.
昔はもっと恋愛が楽しくて、未来もきっとうまくいくと思ってた。私はいつからこんなに臆病になってしまったんだろう?今年を恋愛の飛躍の年にしたいなら…一歩踏み出しましょう。愛すべき不器用な、震えるウサギさんたちにこの企画を捧げます。
【CASE】不毛な恋
<お悩み>妻子持ち経営者と不倫関係にあるけど“抜け出せない”
妻子持ち40代の経営者と不倫関係になってから、もう2年目。見た目もカッコよくて30代に見える現役感に加え、毎回お姫様扱いしてくれて、花束を準備して高級車で会社まで迎えに来てくれる彼にうっとり。体の相性もいいし、女としての自信を取り戻せるような気がして…ゴールはないと分かっていても抜け出せません。――損保会社勤務・29歳
<回答>弱い立場だと自覚して、続けるなら「覚悟」を
40代の私の周りにも不毛な恋や不倫をしている女性がいますが、みんな総じて強い覚悟を持っています。「いつか奥さんと別れてくれる」と希望を持たず、第二の女としてやっていく覚悟です。そんな彼女たちを見ていて思うのが、不倫ってすごく弱い立場だということ。本当にその彼があなたを大切に思っているなら、そんな弱い立場になんて立たせません。〝普通の幸せ〟を一緒に作り上げてくれる男性は彼以外にきっといます!でも、やめられないんですよね。不倫って。でもそれは〝危ない橋を渡っている〟というスリルから中毒症状を起こしているだけ…その事実に早く気がついて。
【CASE】道を外した私
<お悩み>ハイスペックな異性と結婚した友人に嫉妬
大学時代の友達グループがみんなハイスペイケメンの旦那を捕まえていて、正直嫉妬しています。容姿も学歴も年収も、自分と同じようなスペックで居心地のよかった友達とずっと一緒に遊んできたのに、私はどこで道を外してしまったんだろう。優しいけれど低学歴フツメンの自分の彼と比べてしまいます…。――会社受付・29歳
<回答>〝カップルはミラーリング。彼へのコンプレックス、それはあなた自身なのかも〟
これって彼氏に対してのコンプレックスじゃなくて、実はあなたがグループの女友達を見下していたというのが根本的な原因かもしれません。「私の方が可愛いのに」と思っているせいで、女友達の幸せを素直に喜べない自分がいるのです。けれど、そんな自分を認めたくないから、いろんな不満が優しい彼氏に向かってしまっているのでは?カップルはミラーリング、つまり映し鏡です。彼に抱いている不満は、そこに問題があるのではなく、原因は自分の中にあることも。だからまずは自分のコンプレックスに向き合ったり、友達以上に女磨きをして自分に自信をつけること。そうしたらフツメンだろうが彼を誰かの彼と比べなくなるのではないでしょうか。〝優しい〟って、結婚や人生を共に歩むためには本当に大切なこと。ハイスペ彼氏でも優しくなければ、幸せな人生は歩めませんから。
【CASE】プライドが邪魔をする
<お悩み>出会いは欲しいけど、マッチングアプリは抵抗が…
学生時代から20代にかけて、人並みに恋愛はしてきたと思うのですが、30歳を過ぎてからぱったり。コロナ禍もあり合コンに呼ばれることもめっきり減ってしまったけれど、マッチングアプリは出会い系みたいで抵抗があります…。特に趣味もなく会社と家を往復する日々で、リモートの日は誰とも話さず家にいるだけになることも。私は一人で生きて、誰にも愛されず孤独なままなのでしょうか。漠然と不安になります。――メーカー勤務・32歳
<回答>“マッチングアプリは恋のジム!地道な筋トレで、衰えた恋の筋力を取り戻して”
マッチングアプリは「失敗が多い」「ハズレが多い」ってみなさん言いますが、実は現実社会でも失敗や問題は同じくらいありますよ。もし失敗しても「挑戦したからこその失敗」とポジティブに変換して、トライしている自分を褒めてあげて。それに恋愛から遠のいている期間が長いなら、マッチングアプリは会話慣れとか、男性慣れのトレーニングにもなるはず。恋に臆病だからこそ、男性との距離の取り方を忘れてしまって、つい「どうする?」「なんで答えてくれないの?」などのせっかちな〝追いLINE〟でいい感じの男性を遠ざけてしまうことってあるじゃないですか。そんな恋愛の勘や男性とのコミュニケーション力を取り戻すための筋トレだと思って、始めてみてもいいのでは?
【CASE】もう傷つきたくない
<お悩み>傷つくし…。今から誰かとイチから信頼関係を築くことがめんどくさい
将来の夢は昔も今も変わらず、旦那さんと子供2人の温かい家庭のお母さん。しかし今の時点で何も動き出していません。実は最近彼氏と別れたばかりで…。人と向き合うのって傷つくし、しんどいことも多くって。今から、誰かとイチから信頼関係を築いて、付き合って、プロポーズされて…のプロセスを踏める自信がなく、はっきり言ってめんどくさいです。しかも、あと3、4回それに失敗したら40代…。今年30代に突入しますが、正直、出口のない長いトンネルに入ってしまった気持ちです。――フリーランス・29歳
<回答>“30代が出口のないトンネル?それを言ったら40代は井戸の底だけど、何歳だって鉱脈に当たるまで掘り続けるしかないんです!”
仕事も恋愛もなんとなくうまくいく20代から、30代って突然いろんなことに直面するんですよね。でも恋愛も結婚も難しく考えすぎないで。あなたから告白やプロポーズしたっていいんだから!全部が受け身と考えると長いプロセスに感じますが、自分から進めると案外スムーズなものですよ。理想の家庭像を持っているんだから、ぜひそれに向かって「幸せになりたい自分」を諦めないで大切にしてほしいです。出口のないトンネルを進むのは楽しいことではないし労力がいりますが、止まらず進んでください。〝40代は井戸の底〟とよくたとえるのですが(笑)、掘り続ける日々は30代で終わることなく続いていきます!
【CASE】同世代男子がつまらなく見えるという病
<お悩み>同世代の男子はつまらない!年上の人と話したり遊んだりする方が刺激的で楽しい
最近、こなれたお金持ちのお兄さんたちとよく遊んでいます。経営の話、高級店での食事、不動産の知識や仮想通貨…知らない世界を教えてくれて、刺激的で面白いし、金払いもいいので、大学時代からの男友達や会社の同期など、周りにいる普通の男子がつまらないと思うようになってしまいました。――フリーランスPR・25歳
<回答>“それは教えてくれてるんじゃなくて、自慢されているの。あなたはフリーなキャバクラ嬢として遊ばれているだけ”
「これはパパ活」とちゃんと気づいているのなら全然OK。否定はしません。ただ2つ修正したいのが、お兄さんたちと遊んでいるのではなく“遊ばれている”ということと、知らない世界を教えてくれているんじゃなくて〝自慢されている〟だけ、ということ。そのお兄さんたちは20代の可愛いあなたを連れて歩いている自分が好きなだけで、あなたのことが好きなわけではありません。そんな人たちのもとに、髪を巻いてメークやネイルをして出かけていくなんてすごくもったいないこと。数年経ったら潮時になって呼ばれなくなるし、だったらマッチングアプリに時間を割いている方が100倍マシです。それよりも、すっぴんで一緒に餃子を食べに行ってくだらない話ができるような男友達に久しぶりに連絡してみるのはどう?
【CASE】過去にとらわれて…
<お悩み>元彼と比べてしまって人を好きになれない…
元カレが高スペックすぎて忘れられません。年上で社内恋愛だったのですが、とにかく仕事ができて顔もイケメン、遊び方や記念日の演出もこなれていて完璧。でもとにかくモテるので浮気の影もつきまとい、そのことで喧嘩を繰り返したあげく別れてしまいました。でも1年以上経った今も忘れられず、いい感じの人ができてデートをしても元彼と比べてがっかりしてしまいます。――フリーランス・29歳
<回答>“もしあなたが元カノと比べられたらどう思う?自分が嫌なことは相手にもしないこと”
元カレと今カレを比べてはいけません。もしあなたが同じことをされたら?元カノと比べられたらどう思いますか?自分がされて嫌なことはしない、恋愛の基本のきです。別の人間だし、同じことを求めてもしょうがない。少しでも“いいな”と思った相手ならきっと他の魅力を持っているはずだから、そっちに目を向けましょう。
自分と向き合いながら幸せになるための歩みをどうか、止めないで
「もうアラサーだし」とか「諦めモード」なんて言葉をよく聞きますが、何歳になったって謙遜も自虐も諦めも必要ありません。私自身、「幸せにしてほしい」と思って結婚し、40代で「幸せになりたい」と強く思って離婚しました。そして今、とても幸せ。離婚って正直、結婚よりも面倒くさいしパワーが必要。でも不幸な未来に向かいたくないという思いで前へ進みました。自分で幸せを作り上げてきた人ってすごく強い!って思います。30代はバイタリティもあって賢さも育っていますから、自信を持って。ぜひパートナーを〝私が幸せにする〞というくらいの男前…というと言葉が古いので、「女前」であれ!と伝えたいです。時には逃げたり落ち込んだり、傷ついて大泣きすることがあったっていい。自分と向き合い、ちゃんと自分に興味を持って。先の見えないトンネルにいてもどん底でも、掘削と前進しながら〝自分が幸せになる〞ことから逃げないでくださいね。
臆病な私たちを抱きしめてくれるお姉さんは…
クリス-ウェブ佳子さん
モデル・コラムニスト。4年半にわたるニューヨーク生活で養った国際感覚と、バイヤーやPRなど幅広い職業経験で培われた独自のセンスが話題となり、2011年より10年間『VERY』の専属モデルとして活動。2017年にエッセイ集『考える女(ひと)』(光文社刊)、2018年7月にトラベル本『TRIP withKIDS こありっぷ』(講談社刊)を発行。二女の母。
イラスト/しず華* 取材/佐藤かな子 再構成/Bravoworks.Inc