Sexy Zone 佐藤勝利「ステージは何にも代えがたいこと。だからか、幕が開くとき嫌だなっていつも思う」

Sexy Zoneの佐藤勝利をbis視点で描写する連載“bis homme”。第16回は「Bliss/至福」をテーマにステージの上での彼の至福のときにフィーチャー。開演前に感じる、不安と緊張の入り交じった心境を語る。

いいパフォーマンスをすることは、僕にとっては何にも代えがたい

今号のテーマは「bliss/至福」。幸せを感じるときって、おいしいものを食べたり、気の合った仲間と食事をしたり旅行に行ったり、ペットや家族との時間だったり、いろいろあると思います。もちろん僕もチャイやSexy Zoneのメンバーといるときが楽しい時間だったりしますが、至福を感じるのは、ステージに立ってうまくパフォーマンスができたときですね。佐藤勝利として個人での舞台やSexy Zoneのメンバーとしてのコンサートとステージはいろいろありますが、いいパフォーマンスをすることは、僕にとっては何にも代えがたいうれしいことだし、楽しいことなんです。だからか、ステージの幕が開くときっていうのは、すごく嫌な瞬間だったりもします。「もう幕が開くのか、嫌だな。立ちたくないな」っていつも思いますね。それはうまくできるのか、みなさんに喜んでもらえるものをちゃんとお見せできるのか、そういう思いが強いだけに、不安にもなるし、辛くなるんです。幕が開いてお客さんの姿を見るまではいつもすごく緊張しています。そんな気持ちはデビューのころから持っていたし、経験を積んできた今でもまったく変わっていません。慣れてしまうものではないし、慣れるのもどうなのかなと思ったりもします。でも、いざステージに立ったら、やっぱりすごくうれしいし、ファンの方々やお客さん達の歓声や笑顔をもらって「ああ、喜んでもらっているんだ」って思えるとまた幸せなんですよね。そこで自分は求められているんだなという気分を味わうことができるし、自分の存在意義を感じられる瞬間でもあります。そういう気持ちも年齢を重ねて変わるものではないし、コンサートや舞台、ミュージカルと場面が変わっても同じです。

コロナ禍を経て、ライブで味わう幸せを再認識

一昨年、コロナ禍で無観客でのSexy Zoneのライブを経験しました。配信だったので、カメラの向こうにはファンの方々が大勢いて観てくれてはいたんですけど、会場に誰もいない状況は初めてだったし、すごく寂しかったですね。いつものパフォーマンスとはまた違ったものになっていたのかもしれません。改めてみんなの歓声や喜んでいる姿っていうものがとても大切で、僕にとってかけがえのないもの、いちばんの至福を感じさせてくれるものなんだなと再認識しました。それだけ幸せを感じられることなので、ステージに立つってことは大変なことだったりするんです。もっと簡単にこなせたらいいのかもしれないけれど、嘘をついたり、ごまかしたりすることができない性質なので、いつでもどこでも真剣勝負で挑んでしまいます。ちょっと怖いですかね、この思い。でも、普通の感覚でいたらステージに立って演技をしたり歌ったり踊ったりなんてしていられないんじゃないかなって。常人じゃないからこそ、ステージに立てるのかもしれないですよね。そして最上級の幸せを感じられるからこそ、大変な思いをしてもまたステージに立てるんだとも思いますね。

憧れの舞台『Endless SHOCK』に2年連続出演

4月9日からスタートする、ミュージカル『Endless SHOCK』に2年連続で出演することになりました。正直、連続っていうのはないと思っていたし、話を聞いたときは「え? 僕が?」っていう気持ちがありました。(堂本)光一くんに「勝利で」ってまた言ってもらえて、「呼んでもらえたんだ、認めてもらえたんだ」と思うともちろんうれしいですが、うれしいだけではないんです。うれしいとか喜びとかの感情を飛び越えて、光一くんからまた選んでもらった以上、その思いに応えないといけない。責任重大です。今はステージ上でちゃんと応えるしかないと思っています。『SHOCK』は生まれて初めて生で観たエンターテインメントで、ずっと目標にしてきた舞台。昨年初めて出演させていただきました。好評だったと聞きましたが、だとしたらビギナーズラックってやつなんでしょうか。そうなると、今年は2度目だからお客さん達の反応も変わりますよね。初めてだってことで許されていた部分も、時間はあまり経ってないけれど「ああ、こんな感じなのね」っていう反応に変わるのかなと思っています。去年の自分を超えられたらいいなと思っていますが、幕はもうすぐ開いてしまいます。もう、やるしかないですよね!

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