マンネリサラダを解消!サラダ協会会長が今どきサラダのトレンドを伝授
コロナ禍をきっかけに食や健康を見直す人が増え、「以前よりサラダを食べることが増えた」という声をよく聞きます。そんなサラダ需要の高まりに合わせるかのように、最近ではサラダ専門店も急増。そこで今回、サラダをもっと盛り上げようと催された、人気店のサラダが一堂に集まる試食イベントに行ってきました。専門家の方に教えてもらったサラダのトレンドや、おすすめサラダをご紹介します!
サラダを最初に食べるとどうして体にいいの?
まずはサラダについての豆知識から。サラダを先に食べる「サラダファースト」が良いという話はよく効きますが、その理由を詳しく知っている人は意外と少ないはず。
野菜を最初に食べることがなぜ体に良いのかというと、急激な血糖値の上昇を抑えられるから。サラダを先に食べることで野菜の食物繊維が炭水化物を包みこみ、糖となる炭水化物の消化が遅れることで、血糖値の上昇を抑えられるという仕組みです。
本来食事のあとに血糖値が上がるのは自然なことなのですが、問題は急激に上がるということ。一気に上がった血糖値を下げようと大量のインスリンが分泌され、繰り返すことで糖尿病や心疾患、がん、脳梗塞、アルツハイマーなどさまざまな病気リスクにつながります。血糖値の上昇を抑えるということは、太りにくい体をつくることができるためダイエットにも効果的です。
教えてくれたのは…
馬渕知子先生
学校法人 食糧学院 学院長・医師
東京医科大学医学部医学科卒業後、同医科大学病院皮膚科学講座に所属しながら同病院に勤務。その後、マブチメディカルクリニックを開設、現在に至る(院長)。平成23年には学校法人食糧学院理事及び東京栄養食糧専門学校の講師に就任、令和5年から同学院の学院長も務める。内科学・皮膚科学が専門であるが、あらゆる科と提携を結び、多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進している。
今年のサラダのトレンドは?
年間 500食以上のサラダを食す「サラダー(サラダ愛好家)」のまなみさんによる直近のトレンドとしては、根菜などの大きな具材がゴロゴロ入った食べごたえのある「チャンキーサラダ」に注目しているとのこと。大きな具材をふんだんに使っている分、カラフルで華やか。インスタ映えすることから人気傾向にあるようです。
また「サラダ以外の専門店がつくる変わり種サラダ」もひそかなブームとなっているそう。サラダ専門店ではなくチーズや肉などの専門店がつくることで、野菜とのベストな相性を考えられた新たな食べ方として増えているようです。
サラダーまなみさんおすすめ!変わり種サラダが人気の専門店
肉バル「Salt」
たっぷり野菜と自家製ポテトサラダに、薄切りのステーキが贅沢にのったオリジナルサラダランチ。ステーキには、焼肉でも人気の「ザブトン」と呼ばれる牛肩ロースの希少部位を使用。バゲットはごはんにも変更できます。ランチメニューとして楽しめるほか、テイクアウトとしてもオーダー可能。
肉バル Salt(ソルト)恵比寿
東京都渋谷区恵比寿南1-3-2 エルスタンザ恵比寿B1
https://www.t-f-m.co.jp/shop/salt/
チーズ専門店「GOOD CHEESE GOOD PIZZA」
ほのかな苦味とフレッシュな食感のアンディーブとピーカンナッツに、東京・青梅市にある「Ome farm」の非加熱蜂蜜を使ったドレッシングと直送されるハーブを合わせた爽やかな味わいのサラダ。工房つくりたてのフレッシュチーズと合わせて食べるのがおすすめ!
GOOD CHEESE GOOD PIZZA
https://goodcheesegoodpizza.com
パン専門店「ポワンタージュ」
栄養バランス、彩り、ボリュームともにこれ一つで大満足の、人気No.サラダ。肉、野菜、たまごが日替わりで入っていて栄養バランスが良く、とくにタンパク質をたくさん摂ることができます。自家製ドレッシングは無添加で、人工調味料不使用のやさしい味わい。
ポワンタージュ
東京都港区麻布十番3-3-10
03-5445-4707
専門店ならではのユニークなサラダをお店で味わっても、自宅での再現にトライするのも楽しそう。野菜だけじゃなく卵や肉など好きな材料をたっぷり入れて、ヘルシーなサラダライフを初めてみませんか?
取材・文/森本奈穂子