少ない服でも素敵に見える…ミニマム派読者・夏目さんのオシャレ遍歴から見えてきたもの。

毎日いろんなテイストの服を着こなさないとオシャレになれない?いいえ。自分の〝スタイル〟があれば、少ない服で十分素敵になれるんです。CLASSY.が誇るミニマム派の二人の厳選ワードローブからあなたにとってのベーシックを整えるヒントを探しませんか?

「毎日違う服」より「似合う服だけ」が30歳からの正解

大好きなモノトーンに振り切ってみたら、オシャレが“グッ”とラクになりました(CLASSY.LEADERS 夏目頌子さん(32歳))

20代前半は可愛いと思ったら手

20代前半は可愛いと思ったら手当たり次第に服を買うのが当たり前でした。あまりにも手持ちのアイテムが多くてコーディネートがパッと思いつかず、身支度に無駄な時間を費やしてしまうことがデフォルトで。20代後半までさまざまなテイストのファッションに挑戦するものの、いまいちしっくりこないまま、クローゼットの服はどんどん増えていくばかり。モヤモヤした気持ちを抱えながらも、トレンドを押さえた新しい服を買い続けないと気が済まなくなっていました。

そんな中コロナ禍に突入し、出かける機会が格段に減ったことで、大掛かりな断捨離を実行することに。手元に残ったアイテムはほとんどが黒。昔から好きな色ではありましたが、暗い印象を与えてしまいそうでなかなか着こなせずにいました。でも、思い切って黒コーデやモノトーンコーデをインスタグラムに投稿してみると、とても多くの反響があったんです。フォロワーの方々に本当に似合う服の正解を教えてもらったような気がしています。黒髪でも地味にならず、むしろ大人っぽく見えることがわかり、ますます黒アイテムに対して愛着がわくように。さらにベーシックアイテムなら、少量でワードローブを着回しても毎日同じような服を着ている人に見えないんです。コーデを組む時間が短縮できるようになったのはもちろん、この服装で大丈夫だったかな…とソワソワすることも一切なくなり、一日を自分らしく堂々と過ごせるようになりました。

今となっては服を買うのは年に数回ほど。シーズンごとに欲しい服をスマホのメモにリストアップし、手持ちの服に合うか、なりたいイメージに近づけるか、飽きずに長く着られるかなど、時間をかけてじっくりと吟味してからお店に足を運ぶようにしています。最近はフリーボードというアプリを使って、インスタグラムやピンタレストから引っ張ってきた写真を貼りながらイメージを可視化しているため、数少ない服でも着回しのバリエーションが格段に増えました。

夏目さんのオシャレの履歴書

・22歳:差し色コーデにハマる。どこかにパープルorグリーンが定番

・27歳:大人っぽさを目指してベージュ、ブラウンなどアースカラーに路線変更

・30歳:「黒髪に茶系は地味…?」と迷い始める。自分に似合う服が何なのかわからなくなる

・31歳〜:私服撮影で着る服がなくなるほど大胆な断捨離を実行。黒コーデにたどり着く

当時の服装

    ・22歳:差し色コーデにハマる

    20代前半は学生時代にアメリカ留学をしていたこともありカジュアルコーデがほとんど。気分を上げてくれる色ものはマストでした。

    ・22歳:差し色コーデにハマる

    27歳からはアースカラーを意識して選び始めたことに伴い、リラクシーな服装が増加。Plageが好きで仕事終わりによく通っていました。

\CLASSY.LEADERS

\CLASSY.LEADERS 夏目頌子さん(32歳)/
ウェディングのペーパーアイテムをメインに手掛ける『S.DESIGN』のデザイナーとして活躍中。黒中心のカラーレスコーデに黒髪、深みのあるカラーリップが夏目さんの定番。

撮影/穂苅麻衣(BOIL) ヘアメーク/Mien(Lila)  取材/岸本真由子 再構成/Bravoworks.Inc