女優・ともさかりえさん43歳「苦しんだ30代を経て、弱い自分を受け入れるためにしたこと」

自分自身を愛する「自愛」。たくさんの情報で溢れた今、自愛はとても大切な生きていく支えにもなります。「自愛という言葉は苦手だった」と語る女優・ともさかりえさんの自愛に満ちた生活の秘訣を伺いました。

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自愛という言葉は苦手だったけど苦しかった30代を経て弱い部分も受け入れ、自分なりに方法を見つけました

お話を伺ったのは……女優・ともさかりえさん

《Profile》 1979年10月12日、東京都出身。1992年にCMでデビュー後、女優・歌手として活躍。4月スタートのドラマ「それってパクリじゃないですか?」(毎週水曜22時~・日テレ系)に出演中。

私は努力と根性が大事、みたいな世代。頑張ってナンボ、寝ずに仕事するのがエライ!みたいな価値観で生きてきて、自愛なんて言葉は聞いたこともありませんでした(笑)。けれど苦しみもがいた30代からの経験を経て、自分なりの自愛を見つけられた気がしています。 30代の時、それまでのスキンケアが合わなくなり、感じたことのない疲労感に襲われて、その不調を乗りこなせないまま40代になりました。でもそのトンネルを抜けられたキッカケのひとつが子育て経験。今19歳になる息子の思春期と日々の成長を目の当たりにして、肉体の変化というのは心と大きく結びついていると実感しました。 特に女性は月のものにも影響される人生ですから体が変わったり不調になると、心も弱るのは当たり前。それならしょうがないなと割り切れたというか、受け入れていこうと考えが切り替えられたんです。

もうひとつ私を救ってくれたのがお世話になっているセラピストさんの「心が弱っている時は体が弱っている時。体を整えれば元気になる」という言葉。私はもともとネガティヴ気味で、くよくよ思考に陥りがち。でも弱っている心に引っ張られず、まずは体をケアするのが先と言われた時に目からウロコが落ちる思いでした。辛くても頑張るのが美徳という概念を手放して「プロにも頼っていい」「自分を慈しむのに自力では限界があると思っていい」と気づけたことで、心まで楽に。

今は「何となくイイ感じ」をキープできるよう、東洋医学や足つぼ、アロマ系、信頼できる各分野のプロに出会い、一定レベルでチューニングしておけるようになりました。30代を生身でもがいて悩んで傷ついて試行錯誤したからこそ、自分なりの「自愛」の方法論にたどり着けた、そんな気がします。

《衣装クレジット》 トップス¥37,400(アドーア)パンツ¥21,890(リネイヴ/ネイヴ)ピアス¥13,200(アフェクト/ラッキーアンドカンパニー)ブレスレット¥44,000(ブランイリス/ブランイリス トーキョー)靴¥35,200(ピッピシック/ベイジュ)

2023年『美ST』6月号掲載 撮影/当瀬真衣(TRIVAL) ヘア・メーク/伴まどか スタイリスト/斉藤くみ 取材・文/柏崎恵理 編集/長谷川千尋

美ST