肌荒れでさんざん悩んだ西山茉希さんがたどり着いた、超シンプル美容法とは?

「小悪魔マッキー」の名で親しまれ、日本のファッションに「小悪魔かわいい」というジャンルを誕生させた、西山茉希さん。STORY読者のなかにも『CanCam』時代からファンでしたという人も少なくないはず。あの頃と変わらないキュートさ&美しさを持つ西山さんですが「スキンケアはニベアのみ」など、その独自の美容法を語ったYouTubeが話題です。そんな西山さんの美容法を聞いちゃいます!

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西山茉希さん【Profile】

モデル・タレント。1985年生まれ(37歳)。2005年より『CanCam』の専属モデルを努める。そのキュートながらも、フレンドリーで飾らない人柄でモデルデビュー後すぐに『CanCam』の表紙モデルへと抜擢。13年に結婚し、2人の娘を出産。23年3月にエッセイ『だいじょうぶじゃなくてもだいじょうぶ』を出版。YouTube『西山茉希の#俺流チャンネル』では飾らない素の西山茉希さんが感じられると好評配信中。

自分なりの美容方法は、自分のカラダを使って知ることが大切

—いつも、TVや撮影でも自分でメイクして現場に向かうこともあるという西山さん。美容や健康について気をつけていることは何ですか?

西山さん(以下敬称略):19歳からモデルのお仕事をして、いろいろ良いものや流行り物に出合ってきました。ですが、何より大切なのは自分の肌や体質にきちんと向き合うことかなと思っています。憧れの人がやってる美容法だからと言って、自分にもそのやり方やアイテムが合っているかは別問題ですよね。膨大な情報のなかから取捨選択をして、まずは実験するつもりで、自分の肌で試してみる。自分の肌質を知り、調子が良い時と悪い時の状態や原因を掘り下げて把握しておくことが、一番大切な美容法だと思っています。自分の肌を観察して、実験を積み重ねていけばみんな独自の美容法に辿りついたりしちゃうんじゃないかと思っています(笑)

いろいろ試した先に辿り着いたのは「ニベア」だけのシンプルケア

—試した結果、今の自分にとってのベストな方法は何だったのですか?

西山さん:ニベアだけのシンプルケアです(笑)。実は20代の頃からずっと肌荒れに悩んできました。肌荒れから抜け出せなかった時に、当時の友達が「寝る時間も肌ケアする時間もないほど忙しい時は、ニベアだけ塗って寝る」と言っているのを聞いたんです。「ニベアって保湿力が高い濃厚なクリームだから、化粧水の上にニベア塗ったら水の上に油で弾いてしまうからニベアだけよ!」という話にとても納得したんですね。当時の私は肌荒れへの答えが見つからなくて本当に悩んでいて、藁にもすがる思いでニベアだけ塗るということを試してみたら、あんなに悩まされてきた肌荒れが治ったんです!

—顔にニベアだけって、とても勇気がいりますね

西山:そうですよね(笑)。でもその話をしていた友達がとてもキレイな肌をしていたので、信用できたんです。化粧水してニベアしたら、どっちが原因での肌荒れか分からないじゃないですか。答えを一つに絞る試し方をした方がいいと思うんです。今でも肌荒れすると、全部引き算してニベアだけのシンプルケア。そこに化粧水とか美容液とかを足してしまうと、やっぱりダメなんですね。ニベアだけにして保湿を優先にすると治りやすいです。

お風呂は私にとってのパワースポット!1日のなかで欠かせない大切な時間です

—肌荒れした時の対処法を知っているのは心強いですね。西山さんは入浴にもこだわりがあるそうですが

西山:お風呂が大好きで、睡眠を削ってでも最低1時間はお風呂に入ります。

—睡眠よりもお風呂優先ですか?

西山:そうなんです。これも自分で実験してみた結果なのですが、睡眠削ってもお風呂の時間をとった方が調子が良いんですよね。携帯と飲み物をお風呂に持ち込んで、お風呂の蓋をして本を読んだりSNSを更新したり、仕事の取材のアンケートも書いたりしています。お風呂はひとりになって落ち着ける空間。リビングにいると「あっ、洗い物しなくちゃ」とか「あっ、あそこを片付けよう」とか、いろいろ目に入ってしまいますし、子どもたちのことも気になってしまって、落ち着いていられないんです(笑)。私にとってお風呂はただの生活の一部ではなくて、一日のなかで与えられたご褒美時間で、パワースポットなんです。頭のてっぺん、首の後ろ、足の裏・膣周りを塩もみすると、清められるような気がします。体が浮腫んだときは発汗も心掛けて、その日の疲れをデトックスしていますよ。

お酒は、1日1杯のご褒美

—お酒好きでも有名ですが、むくんだり太ったりしませんか?

西山:お酒は毎日飲みます(笑)。モデルを始めた頃は、アルコールは良くないものとして飲まない生活をしていました。でも、好きなものを削ってつくる美しさは継続しないですよね。昔、どんなにストイックに制限して生活しても治らない肌荒れの時、とうとう化粧水まで染みるようになったんです。肌も心もボロボロだった撮影の後、「もう飲みに行こう!」とヘア・メークさんが飲みに連れ出してくれたんです。あの頃は夜出かけることも、友達と遊びに行く時間も、お酒を飲むことも、全て仕事のためと思って我慢した生活をおくっていました。久しぶりの解放感からか、飲み始めて30〜1時間くらいで吹き出物と赤みでボロボロだった肌が、ゆで卵みたいにツルツルになったんです! 嘘みたいでしょ? 連れ出してくれたヘア・メークさんもビックリしちゃって、私も信じられなくて何度もトイレの鏡を見に行ったりして(笑)。その時に、我慢ばかりしていてはダメなんだと思いました。

—無理をするとカラダに現れるってことですね

西山:そうですね。お酒は好きなので、それを削らないように栄養バランスや塩分量に気をつかった献立を1週間分考え、自炊しています。単発で頑張ろうとすると継続しないと思うから、頑張ることはあまりお勧めできないかな。どうせ毎日過ごすなら「程よく、程よく」を毎日続けていたら、それが良いものに変わって自分のカラダへと返ってくる。あまり考えすぎず心を解放して、好きな人や物に囲まれて過ごすことを大事にしていきたいと思っています。自分に魔法をかけられる人にならないとね(笑)。

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撮影/古水 良 モデル/西山茉希 ヘア・メーク/只友謙也(Linx) スタイリスト/MaiKo yoshida 取材/北野法子 取材協力/小出 真梨子 

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