スザンヌ家の変わった家族の形と、子育てに地元熊本を選んだ理由
10代の頃から芸能界に入り、バラエティー番組「クイズ！ヘキサゴンⅡ」（フジテレビ系）でブレークし、現在は“ママタレ”として活躍中のスザンヌさん。誰からも愛される天真爛漫なところが37歳になった今でも愛される理由かと思います。今は熊本で息子さんと2人暮らしをしながら、たくさんのお友達と家族で過ごしています。刺激的な東京での生活ではなく、地元熊本での子育てを選んだ理由、幼い頃から支えてくれた少し変わった家族の形について語っていただきました。こちらは全インタビュー記事の2記事目です。3記事目は近日公開予定です。
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スザンヌさんProfile
1986年10月28日（36歳）熊本県出身。
バラエティー番組を中心に雑誌・CMなど幅広く活躍。熊本県宣伝部長も務める。 2014年1月に長男を出産。現在は熊本在住で仕事の度に東京・大阪など行き来しながら子育てに奮闘中。ブログやインスタグラムなどのSNSも人気。
東京は刺激をもらって仕事をする場所、熊本は自分に還る場所
ーー地元熊本への移住を決めたのはなぜですか。
まず結婚して福岡に行くことになったんです。その後、離婚して東京に戻るかなとも考えたんですが、正直1人で東京で子育てする自信はないなとも考えていて。事務所の方に「できれば近くに家族がいる熊本で子育てしたい」と相談したらいいですよと言ってくれて、帰ることにしました。
ーー東京暮らしより田舎暮らしのほうがいいですか。
東京には19歳から26歳まで住んでいたんですが、楽しくて刺激的でエネルギーは溢れているんですけど、私にとっては「東京＝働く場所」になっていて、リラックスして自分らしくいられるのは地元かなと思いました。仕事で東京に来ることもあるので、刺激はその時だけで十分かなと思っています。帰る場所が他にあるというON・OFFが分かれている生活が、私にはあっているので熊本があってよかったなと心から思っています。
ーー熊本での子育てに不安はありましたか？
熊本に帰った時は今まで住んでいた街ではなく、市内に住むことにしたので、1人もママ友がいない状態だったんです。色々と不安もありましたが、「スザンヌ＝芸能人」という特別扱いは一切なくみんな優しく受け入れてくれたので、安心して子育てができました。自宅でお風呂に入って、パジャマで集まって、一升瓶を持ち寄り飲み明かすというママ会をよくしていて、九州の女性だから？かみんなお酒が強くて（笑）そこで一気に仲が深まりました。
少し変わった家族ですが、支えられてきました
ーースザンヌさんのお母さん（キャサリン）はどんなお母さんでしたか？
実はほとんどお婆ちゃんに育ててもらったので、週に1回しか母とは過ごしていなかったんです。うちの母は普通のお母さんとはかなり違いますよ（笑）例えば幼少期に妹と2人で母に手作りの本をプレゼントしたときがあったんです。絶対喜んで泣いてくれるよって2人で期待してたんですが、感動とかは一切なくドライに「はい！ありがとう！」と終わる人で。母の日でお花をあげたときなんかは「お花は世界で一番いらないもの、お金がいいわ」と正直にいう人でした（笑）なので、孫が産まれたときどんなお婆ちゃんになるのかと心配だったんですが、孫が書いた絵は額に入れて飾って貼るというお婆ちゃんになっていて。とっても驚いています（笑）
ーー 芸能のお仕事についてお母さんは何かおっしゃっていましたか？
うちの母は東京にいくのも熊本に帰ってくるのも、自分が決めたことに関しては自由にしなさいと応援してくれる母でした。忙しく悩んでいた時に「もう帰ろうかな」と弱音を吐いても「いつでも帰っておいで」と言ってくれる母でいつも明るいので助けられました。帰っておいでと言われると、帰らない私の心をくすぐられて、また頑張ろうと思えたりして。そんな私の性格をわかってて言ってたのかなとも思っていました。
ーー お母さんが45歳で再婚すると知ったとき、どう感じていましたか？
うちの母は「母」というよりずっと「女」な人だったので、再婚と聞いても正直驚きませんでした。今までの彼も大体知ってますし、私が中学生のときに母が付き合っていた彼なんて23歳でした。母は当時40歳くらいで（笑）母はモテてましたね。変わった女ってモテるじゃないですか？（笑）でも自分に置き換えると自分が40歳になったとき、そんな若い男性を彼氏だよって子供に紹介できるかと言われたら普通はしないですよね・・・変わってますよね、うちの母は（笑）
ーー再婚相手の父・ヴァンダムさんはどんな方？
今のお父さんには私が19歳のときに、母と再婚するタイミングで初めて会いました。母が暴走しているのを止めるという感じのバランスの取れた関係で、父は母の良き理解者です。だからこそ再婚となった時は本当に良かったなと思っていました。
妹とは歳が近いこともあって、幼少期はめちゃくちゃ喧嘩してました。自分の布団に少し妹が入っただけでも、マンガの角で殴り合ったりしてました（笑）でも高校生くらいから急に仲良くなって、ダイビングの免許も一緒に取りにいったり、独身のときは海に潜ったりしていつも一緒でした。今では私の一番の理解者で、一番の親友になっています。熊本でも同じマンションの階違いに住んでいて、子供も預け合いをしたり、妹がいてくれてよかったと思うことの方が多いです。母が変だから2人で助け合うしかなかったのかもですが（笑）
彼女の人気アップとともに注目を浴びたのが、生まれ故郷・熊本在住の母キャサリンさん。親子でのテレビ共演では、仲良しぶりが話題になりました。他、2歳年下の妹マーガリンさんと、幼い頃から一緒に過ごしてきたお婆ちゃんナンシーさんとのお写真。スザンヌさんInstagramより。
二人三脚でやってきた息子もそろそろ反抗期、覚悟はしています！
ーーいつも穏やかなイメージのスザンヌさん、母として息子さんに怒ることってありますか？
ありますよー、ヒステリックに怒る時もあります（笑）子供にとっては慣れていることだと思いますが、自分の耳が痛くなるほど怒りますよ（笑）
ーー思春期の息子へはどう接していますか？
反抗期に入りかけているのか「は⁉」と言われることもあります。でも私も負けずに言い返したりしてます（笑）まだ今は可愛いかなと思いますが、今後本格的に反抗期に入ってきたら、とにかく向き合うしかないなと思っています。小さい頃から息子と二人三脚でやってきたので、これからも色んなことを話せる関係でい続けられたら分かり合えるのかなと思って？信じて？います。幼い頃はすごくママっこで小学３年生まで学校にいくのも泣いていた息子だったんですよ。可愛かったなあ・・・（笑）これからの成長の過程でコミュニケーションを忘れずにいられたら乗り越えられるかなと思いますが、こればっかりはわからないので、覚悟はしておきます。子供が家出する！とか言い出したら私も家出をしてやる！という対等な気持ちでいます（笑）
ーー息子への想い 理想のお母さん像とは？
子供がまだ幼い時は「自分の息子」っていう意識が強くて2人で1つな部分が多かったように思います。今は自分の子供でも1人の人間として見てあげないと！という年齢になってきて、尊重しないといけないなと思っています。愛情はあるけれど、依存し合わない関係でいたいので、私は母としてだけでなく大学へ行ったり他にも目をむけることで1人の人間として自立していようと心掛けています。「息子だけ！」になるとそれしか見えなくなる性格なので、そうはなりたくなくて。息子がいつか旅立っていく時に、お母さんもがんばってるよと胸を張って言えることを１つ持っていたいんですよね。変わった母の影響ですかね（笑）
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撮影／古水 良 モデル／スザンヌ ヘア・メーク／田宮裕子 スタイリスト／増田翔子 取材・文／小出真梨子
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