アナウンサー青木佐知さん「家庭に専念してきた分、40代を前にやりたいことだらけです!」

元メジャーリーガーの青木宣親外野手(現在はヤクルトスワローズ)の妻で、元テレビ東京アナウンサーの青木佐知さん。26歳で結婚後は、メジャーリーガーをサポートする妻として、自身の仕事はセーブしていたという。そんな青木佐知さんが、STORYに初登場。育児も少しだけ落ち着いてきた今、夫婦でこれからの人生をさらに楽しむためのプランを語り合うことがとても楽しいそう。まもなく40代という節目を迎えるにあたり、その心境を語っていただきました

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Profile

旧姓・大竹佐知さん(39)。群馬県出身。幼少期から水泳を習い、法政大学法学部在学中は体育会水泳部に所属。大学卒業後は、アナウンサーとしてテレビ東京に入社。そして、2009年10月10日、当時東京ヤクルトスワローズに在籍していたプロ野球選手の青木宣親と結婚し、翌年テレビ東京を退社。2012年より青木宣親選手のミルウォーキー・ブルワーズでのメジャー挑戦と合わせて渡米。その後、6球団を経て。現在は古巣ヤクルトスワローズで活躍中。11歳の長女、10歳の長男の育児と共に、トップアスリートである夫を支え続けている。

プロスポーツ選手の夫だからこそ、夫婦で第二の人生を早めに意識するようになりました

まもなく迎える40代に夢を膨らませているからこそ、まだまだ頑張ろう、頑張れるところまで努力しようと思うんです。主人とはそんな近い将来についても常々コミュニケーションを取り続けています。二人で「どうする?」なんて、具体的じゃなくたって漠然と話すことも楽しい時間。とはいえ遠征などで忙しい主人。朝のブランチタイムや、球場まで送る車の中などはゆっくり話す貴重な時間です。どんな40代、50代が待っているのかなって、今とてもワクワクしています。

何においても、気持ちの準備をしておくことは大事だと思うんです

日頃から、子どもたちには「スポーツ選手にはいつかは引退という時期が来る。それはまだ今ではないけれど、人間だから…いつかはね。それは決して悲しいことではなく、自然なことでしょ?」と話しているんです。だから、試合の時は、子供達と予定が合えばできるだけ球場へ応援に行こうと話しています。今あるものが「あたりまえ」ではない。何においても、気持ちの準備をしておくことは大事で、それに向けて逆算をするように行動していけば、悔いは残らないと思うんです。

局アナを辞め、夫のサポートに専念することにしたことにも迷いはありませんでした

交際がスタートした時から「結婚を前提に」、というお付き合いだったので、自分自身ゆくゆくは夫のサポートに回るであろうという予想はしていました。仕事と家庭の2つのことを両立できるほど器用ではないと自分の特徴もよく分かっていただけに、そこには迷いはありませんでした。逆に、あと数年後には結婚して仕事を辞めるかもしれないと予想していたので、さらにギアを上げて、仕事を頑張ろうという気持ちで精一杯やっていました。だから後悔は全くないですね。これについてもやはり「終わり」を意識して逆算行動を心がけていたので、悔いのないように全うできたとのかもしれません。

人生、後悔は絶対にするもの。だから、できるだけ後悔が少なそうなことを選びます

「後悔のない人生を」ってよく言いますが、人生に於いて後悔のない選択肢なんてないと思うんです。「絶対に後悔をしなさそうだからこっちを選ぶ」というマインドだと、万が一うまくいかなかったときに「あぁ、あっちの道を選んでおけばよかった」って、色々と後悔しちゃうと思うんですが、「まぁ、若干後悔が少なかったかな?」という心持ちでいれば、また前に進めるようになるし、何か予想外なことが起きたとしても、そう考えたら楽にいられるものです(笑)。だから、「失敗だったな」と思うことはあっても、それを「後悔」とは思わないですね。失敗=後悔ではないんです。

そういうマインドでいられるようになったのは、水泳というスポーツや恩師との出会いのおかげ

小学校1年生からはじめた水泳。小学校高学年頃から全国大会に出場するようになりましたが、その後は成績が伸び悩みました。でも、そこで辞めずに大学まで継続したことで自信がつきましたね。記録やベストを出すことだけが成功ではなくて、「継続する」その過程でたくさんの学びがあったことが自分の成功体験になっています。全ては気持ちの持ちようだと思うんです。「タイトルが取れなかったから失敗だ」と思えばそれまでだし、「大学まで頑張って続けてこられたから根性あるな」と思えば、それが成功体験だし。子供への声かけも同様ですね!「後悔しないように失敗を恐れず挑戦しよう!」と、小さいうちから言い続けています。

 

子どもが親と比較されそうなときは、安易に「頑張れ」とは言わないようにしています

父親がプロ野球選手であれば、ある程度そういった目で見られるのは仕方のないこと。でも、子供がスポーツをする場面で、比較されたりプレッシャーを感じていると察した時には、「お父さんがこうだからあなたも頑張れ」とか「お母さんはこうだから、こうして欲しい」ではなく「お父さんとあなたは違う人間だから、個性も違って当たりまえなんだよ。もし比較されるような場面があれば、「それが?」と開き直っていることも大事だよ。」と、悩みは全て聞きつつ、そうポジティブに話すようにしています。安易に頑張れとは言いません。

我が家では、家族という絆は大切にしつつ、 “個々の個性や考え”を尊重するようにしているので、娘と息子も一緒の学校にすればスケジュールなど組みやすいのですが、それぞれに合った別々の学校を選択しています。「家族それぞれ、みんな違ってみんなイイ」なのです。頭で分かっていても、つい周りに合わせてしまうことが多い世の中だけれど、個々を大切にすることが、個々の人生を豊かにすることにもつながっていると思っています。とにかく「会話」が大事。主人とも子供たちとも会話でのコミュニケーションを大切にしています。

2013年 ブルワーズ時代のファミリーデー
2021年 クライマックスシリーズ優勝を決めた日
2022年 ハワイ優勝旅行

今後は・・・

40代って、やりたいことだらけでキラキラして見えます。今まで走ってきたからこそ、最近はすごく「流れ」を意識して状況判断したり、身の置き方を理解するようになりました。自分が決めた生活ルーティンばかりでなく、出会いやチャンスのタイミング、たとえネガティブな変化の流れにあっても、その流れに身を委ねてみると、とっても楽に進んでいけることもあるなと。これからは、子どもたちも手を離れていくので、以前から興味があったボランティア活動にももっと積極的に取り組んでいきたいなと思っています。

オールインワン/TEECHI、サンダル/ネブローニ、ピアス/ヴァン クリーフ&アーペル、リング/グラフ(全て私物)、バングル/CECILE ET JEANNE

撮影/浜村菜月、ヘアメーク/川村友子、取材/笹 利恵子

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