「50歳までの10年は学びたい」小倉優子さんに、尾木ママが贈る言葉とは
シングルマザーで3人の子育てをしながら、タレントとしても第一線で活躍中のゆうこりんが、一念発起し、今年、白百合女子大学に見事合格。現役大学生として大学にも通う超多忙なゆうこりんが、Junior STORYでも数々のリアルな子育て悩みに寄り添ってきた尾木ママに、今、ぶつかっている子育ての様々な“壁”を相談しました。(全4回の4回目)
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小倉 子どもの頃、親に勉強しなさいって言われたことがなくて、それをいいことに全然勉強しなかったんです。でも習い事はやりたいことがたくさんあって、それを全部やらせてもらって。「辞めたい」と言うとあっさり辞めさせてもらえた。
尾木 ゆうこりんの意思を尊重してくださる親御さんだったのね。
小倉 そうですね。私がそんな感じだったので、子どもには逆にしっかり勉強してもらいたいなと思って、その分、必死になっちゃうのかもしれません。
尾木 長男さんはもう大きいから、ただ勉強を押しつけるというのではなく、お母さんの失敗談や経験談をさりげなく話してあげるというのも効果的かもしれませんよ。ゆうこりんは何でも頑張りすぎちゃうのかもしれないわね。仕事も育児も少し力を抜くことをこれからの課題にしてみたらどうかしら?
小倉 それがなかなかできないんです。芸能界っていう特殊な世界で、来週仕事がなくなってしまうかもしれないという不安があるので、仕事にも力を抜けない。子どもにもお金はかかるし、生活ができなかったら、全てが回らなくなるというシングルだからこその不安があって。人より頑張らなきゃっていう思いが常にあるんです。
尾木 若い頃から今まで、芸能界でずっと活躍されていて本当にすごいと思います。みんなが認めているから、大丈夫よ。そんなゆうこりんに贈りたい言葉があります。
尾木 「ありのままに今を輝く」。僕の座右の銘なのですが、今を輝く、すると明日も、10年後も輝くという意味なんですよ。
小倉 なんて素敵な言葉!「今を輝く」っていう発想なかったです。いつか輝ければいいなって。
尾木 いつかって思うと我慢しちゃうでしょ?今、ありのままに輝いていいのよ。
小倉 日本人の特徴なんですかね、私もそうだけど、「今を輝く」って思いづらい。頑張らなきゃっていう思いが常にあるから、楽をしたり、輝いたりすることを申し訳ないとか、何というか、後ろめたい気持ちになってしまう。輝いたりしていいのかなって…。
尾木 海外の人って常に今この時を輝こうとしていて、自己肯定感がとても高いのよね。日本人は子どもから大人まで自己肯定感が極めて低い。本来は、誰でも輝いていいのよ。
小倉 まずは、今を輝くって思えるようになるのが第一歩ですね。
尾木 そう、いくつになってもね。僕は後期高齢者になったのですが、いろいろなことが見えてきて面白いなって思っています。仏教界ではよく50、60歳は若造、70、80歳になってやっと一人前、80歳でようやく人様にお説教ができるなんて言われれていて、60歳の還暦を迎えてショック、なんて言ってる人もいるけれど、60歳なんてまだまだ青春よ。歳を重ねると体力とか失うものも多いけど、いろんなことが見えてくるから楽しいの。だから今を輝くってとても大事。
小倉 私は今年で40歳になるんですけど、10年かけて、50歳まで、大学と大学院で学びたいなって思っているんです。本当は6年で卒業できたらいいのですが、子どもとのかけがいのない時間も大切にしたいから、学業だけに重きを置けない。そう思うと多めに考えてプラス4年くらいで、10年。40代は学ぼうと思っています!
尾木 「40代は学ぶ」すごく素敵!本もたくさん読まれているし、入れ替わりの激しいこの世界をくぐり抜けて来られた方はやっぱりすごく強いわね。
小倉 芸能界でいつまで生きられるかわからないので、専門的なことを学んで引き出しを増やしたいなって。好きな料理と子どもの成長との関係とか、そういうことも研究したいんです。そのために大学院まで頑張りたい。
尾木 好きを極めることが何よりも素晴らしいこと。それにすごく面白そうな研究ね。ゆうこりん、勉強や研究に向いている気がするわ。頑張るっていうと少し、圧迫感や息苦しさがあるから、“輝く”って思えば楽しいわよ。
小倉 そうですね!言葉が変わるだけでイメージが全然違いますね。私も「ありのままに今を輝く」意識してみます!
尾木直樹
教育評論家。法政大学名誉教授。臨床教育研究所「虹」所長。早稲田大学卒業後、中高の教師を経て大学教員に。講演活動やメディア、多方面で活躍し“尾木ママ”の愛称で親しまれている。思春期ママのリアルな悩みに寄り添ったSTORY WEBでの連載「尾木ママの面白すぎるわよ、思春期」も好評。
小倉優子
高校時代にグラビアアイドルでデビューし、“ゆうこりん”の愛称で人気を博す。料理上手としても有名でパンアドバイザーの資格を持ち、今春から白百合女子大学に入学し、人間総合学部児童文化学科で学ぶ現役大学生。11歳、6歳、3歳の3人男の子のシングルマザー。
小倉優子さん衣装シャツ ¥10.000 (バナナ・リパブリック)ノースリトップス ¥14.850スカート ¥19.800 (ともにガリャルダガランテ/ガリャルダガランテ 青山店)パンプス ¥19.250 (ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)イヤリング ¥28.600チャーム ¥20.900 (ともにアガット)
商品問合せ先/アガット0800-500-5000 ガリャルダガランテ 青山店 03-6427-2126 ダイアナ 銀座本店03-3573-4005 バナナ・リパブリックbr-info@bananarepublic.jp
撮影/河内 彩 ヘア・メーク/松本由美子(尾木さん)、奥戸彩子(小倉さん) スタイリスト/奈良則子(尾木さん)、鷺岡奏(小倉さん) 取材/小仲志帆
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