【岡田将生さん】「仕事がすべて!だったがむしゃらな20代から自分時間の充実へシフト。今、とても楽しいんです」

少年の面影を残しつつ、円熟した色気も感じさせる美しい面立ち、確かな演技力と華やかな存在感で圧倒的な印象を放つ岡田将生さん。恵まれた容姿や環境ながらも、どこか自分を好きになれなかった過去から自分自身のありのままを受け入れられるようになれた現在の心境まで真摯な言葉と謙虚な姿勢でたっぷりと語っていただきました。

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40代に向けて、進むべき道、大切にすべきものが明確に

お話を伺ったのは……俳優の岡田将生さん(34歳)

《Profile》
’89年東京都出身。’06年デビュー後、数々の映画、ドラマ、舞台などで活躍。’10年『告白』『悪人』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞。アカデミー国際長編映画賞をはじめ、海外での受賞を果たした『ドライブ・マイ・カー』での演技は、国際的な高評価を獲得。

仕事がすべてな20代から、今は自分の時間第一へ

仕事の転機はたくさんあったと思いますが、’21年に出演した映画『ドライブ・マイ・カー』はさらにお芝居が好きになるきっかけになった、僕の俳優人生に大きな影響を与えてくれた作品です。改めて俳優という仕事の奥深さを実感しましたし、30代でこの作品に出合えたことでこれから40代に向けて、自分の目指すべき方向性や大切にすべきものが明らかになりました。さらに海外の映画祭に参加して各国の映画関係者とお話しすることで、それまで意識していなかったいろいろな可能性に気づき、自分自身の視野も大きく広がりました。海外作品に参加することも含めて、様々な作品やスタッフと出会って少しずつ俳優としてステップアップしていきたい。

40代に突入するまでに、今の自分が考えていることが実現できるような状態になりたい、と未来へ向けてギアがしっかり入った実感があります。こうやってお話しすることで自分の意志もますます明確になります(笑)。

一癖ある役柄が多い、と言われることも多いのですが、僕自身はクセやこだわりがあまりない人間。人と馴れ合わないタイプというか、ひとり時間が好きなのでウイスキーを飲みながらの読書が愉しみです。ジャンルを問わずいろいろ読みますが、今読んでいるのは白井智之さんの小説『エレファントヘッド』。まだ読み始めたばかりですが、これがまた難解な変わった話で面白い(笑)。

今まで自分の世界だけで生きていたのですが、最近インスタを始めてからいろいろな方がインスタ経由で本を推薦してくださり、本やアニメも見るようになったし、時間のある限りいろいろ吸収しようと思うようになりました。物語を純粋に楽しんでいるつもりですが、これがドラマや映画になったら、自分が演じたら?などと、時にはどこか仕事脳が働く瞬間もあります。

仕事の時は規則正しい生活ですが、オフには昼まで寝たり夜更かししたりとダラダラ過ごすのも好き(笑)。でも、最近夢中なのはゴルフ!友人たちと朝から自然の中で体を動かすのは最高に気持ちいいし、早起きして動くことで感じる晴れやかな気持ちをようやく知りました。

好きな女性のタイプですか?社会性が高く、さらには自分にないものを持っている人に惹かれます。やっぱりお芝居と同じように、足らないものをお互いに補い合える関係が理想だと思うので。また、年齢を重ねるほどに生きてきた証しは表面に出てくるものだから、心の美しさが滲み出ている女性には目がいってしまいます。そんな素敵な歳上女性が周りにもたくさんいるので、時にはスキンケアや食事についてのアドバイスなどをうかがうこともあります。

仕事がすべて!とがむしゃらに走り続けた20代を経て、30代の今は自分の時間を第一に考えるようになりました。旅行に行ったり友人と会ったり、心身ともにリフレッシュできる時間を意識的に作ることが結果的に仕事にもプラスに働くと感じています。

実は僕、大の子供好きで、小学校の卒業アルバムに書いた将来の夢は保育士!幼い甥っ子や姪っ子と戯れている時間が今の何よりの癒しであり、原動力ですね。

岡田さんが殺人犯役で主演!最高傑作のサスペンスは必見

©2024 GOLD BOY

それは完全犯罪のはずだった。まさか少年たちに目撃されていたとは…。総再生数20億回、アジアサスペンス界の最高傑作ドラマが日本映画化!殺人犯と少年たちの頭脳戦の幕開け、その結末はいかに?主演を務める映画『ゴールド・ボーイ』絶賛公開中。さらに、6/14よりAmazon Prime Videoにてドラマ「1122いいふうふ」が配信開始。

《衣装クレジット》
すべてスタイリスト私物

2024年『美ST』6月号掲載
撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY) ヘア・メーク/小林麗子 スタイリスト/大石裕介 取材/森島千鶴子 再構成/Bravoworks,Inc.

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美ST