10周年を迎えたマディソンブルー・ディレクター中山さんの「最高の1着」とは?

ファッション界の巨匠たち曰く、〝好きを追い続けたから今がある〟。中山まりこさんの最高の一着を伺いました。

▼あわせて読みたい
大草直子さん・中山まりこさん、ファッション界のレジェンド【無駄買いをしない極意】5選


MADISONBLUE クリエイティブディレクター 中山まりこさん

国内外でスタイリストとして活躍後、49歳で「MADISONBLUE」を立ち上げる。ハイカジュアルかつオーセンティックな世界観が洗練された大人を次々と魅了。人生観にもファンが多い。

60歳を目前に最高のスタイルを手に

古着にシャネルのジャケットを

『仕事に対するストイックな熱意、見え隠れする優しさ……。ガブリエル・シャネルは私の人生に大きく影響を与えた憧れの女性。今年、60歳になる記念に彼女が着ていたモデルのJKをオートクチュールで作ってもらい届いたばかり。CHANELのJKはエイジングを重ねた大人だからこそ似合うアイテム。そこに10代から変わらず好きなミッキーTやロックTとデニムを合わせるスタイルは、若い頃の理想だったかもしれない。60歳を目前にして行きついた「最高のスタイル」です。』

マディソンブルーのデニムのミニスカートはCHANELジャケットに合わせるイメージで作ったAライン。

AgeとStyleはイコール

『スタイルが確立したからこそ似合うオシャレがあると思うんです。CHANELのジャケットを手に入れようと思った時、明確だったのはデニムを合わせること。海外のチャリティーディナーではロングスカートと合わせてシックに。古着のロックTは、断捨離を繰り返し、数十枚の中から残った5枚のうちの1枚。』

ブランドデビュー当時のシャツ6型

今も新鮮な気持ちで着られます

『トレンドの入れ替わりが激しいファッション業界の中で、自分のスタイルにちゃんと落とし込める服、長く愛してもらえるアイテムを作りたい。そう思ったのがブランド立ち上げのきっかけ。ファーストコレクションは6枚のシャツからスタート。なぜシャツにしたかと言うと、誰でも馴染みがあって、身に着ける人、それぞれのスタイルになるアイテムだと思ったから。10年経った今も愛され続け、新鮮に着られるって、私すごいもの作ったなって(笑)。』

シャツの着こなしは、その人のスタイルを映し出す

『メンズライクなワークシャツを女性が着ることで生まれる色っぽさやフェミニズム。そんなギャップ、シャツの新たな魅力を表現したかった。仕立ての良さ、素肌に馴染む心地よさ。若い頃とは一線を画すハイカジュアルを実感してほしい。』

撮影/鏑木 穣(SIGNO)ヘア・メーク/陶山恵実(ROI)取材/石川 恵 ※シャネルはすべて私物です。ブティックへの問い合わせはお控え下さい。※情報は2024年6月号掲載時のものです。

おすすめ記事はこちら

【ティファニー、カルティエ、シャネル】大ぶりなジュエリーが40代の夏を盛り上げる!

「マディソンブルー」が10周年記念アイテムを発売!第一弾はデニムビブスカートの復刻版

妻の選んだセカンドキャリアを夫婦いっしょに|「マディソンブルー」中山まりこさん、地主晋さんインタビュー(前編)

STORY