シングルマザーのモデル兼実業家が、移住に「ドバイを選んだ理由」とは
最近、子どもにとってよりよい教育環境を求めて移住する、教育移住を考える親が増えています。特に、かつてないほどの円安やあまりにも長い経済不況にあって、将来子どもが国外で働いて生きていけるようにと海外移住をする方も多いようです。そこで、移住計画中の方、経験者の方に体験をお話しいただきました。
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モデル、実業家 MALIA.さん
41歳・ドバイ在住
子育て・教育・仕事・自分時間…
すべてのバランスを整えてくれた
ドバイ移住
すべてのバランスを整えてくれた
ドバイ移住
三男と共に、’22年にアラブ首長国連邦ドバイへ移住したMALIA.さん。4人目の子どもである三男が、最後の子育てになるかもしれない、と思い始めたことをきっかけに、移住を検討しました。
「私はシングルマザーですし、やるべきことがたくさんあるので、どうやったら仕事や自分の時間を確保しつつ、子どもと過ごす時間を増やしていけるかと考えたんです。結果、時間軸を変えないと今のループからは抜け出せないと思い、日本を離れることにしたんです」。
さらに充実した教育を受けさせたいと考えたMALIA.さんは、学校選びにも時間をかけ、〝お受験〟のように取り組んだといいます。ハワイやポルトガルなども含む候補の中から、王族も通っていたという歴史のあるドバイの学校を選択しました。
「上の子どもたちは日本の公立やインターナショナルスクールなど様々な学校に通いました。それぞれいいところもたくさんありますが、ドバイは多様な国籍の人が住んでいるので、それだけでも学びがありますね。英語の発音にしてもさまざまだし、戦争している国から来た子どももいます。アジア出身の子どもはいますが、日本出身は現時点で三男だけなんです」。
何度か訪れたことがあったとはいえ、ドバイへの移住に不安はなかったのでしょうか。
「不安はまったくなかったんです。というのも、私の父が住んでいるパキスタンとドバイは飛行機で1時間半の距離。日本にいるより父親が近くなったことも、ドバイに決めた理由の一つなんです。移住するにあたって、父にはたくさんサポートしてもらっています」。
幼少期に両親が離婚したため、小さい頃は父親との交流は少なかったそうですが、移住をきっかけに三男とMALIA.さんの父親との交流が増えたのもドバイに来て良かったことの一つだと話します。
三男が通う学校は、幼稚園から高校までの一貫校。このまま卒業するまでドバイに住むのでしょうか。
「まだ先のことは決めていません。上の子どもたちも今はそれぞれ別の場所で暮らしています。長男は結婚して日本で毎年引っ越しをしているし、次男はNYに住んでいます。カナダに留学していた長女は、今は別の場所で暮らしています。私の母親は東京に住んでいるのですが、年齢のことを考えると少し心配になることもあります。この先母親に何かあったとき、私がサポートする必要があるだろうし、そうなった時には、帰国することも考えるかもしれません」。いずれにしても、どこに住むのかを決める判断は一つ。「三男がしっかり成長できる環境であること、子育ての時間が作れる場所、ということが第一プライオリティですね」。
教育移住を考えている人に伝えたいこと
- 第一に移住に必須なのは、なんといってもビザ。事前調査が重要!
- 学校選びは日本と同じ。学校の特性や子どもの成長を考えて検討!
- 円高の影響もあり日本の食材が高い! 帰国したら大量買いしてます
<編集後記>日本でも海外でも、周りの サポートを受けながら子育てを
4人の子育てを通じてそれぞれの教育と向き合ってきたMALIA.さんだからこそ、もっとベストな教育や子育ての時間はないのか? と模索する姿勢が、さすがの行動力だなと感心! お父様のサポートが心強いとおっしゃっていましたが、どこにいても無理なく子育てができるよう、サポートがある場所や仕組みを選ぶことも重要ですね。(ライター 星 花絵)
取材/星 花絵 写真提供/MALIA.さん 撮影協力/留学情報館 撮影協力/留学情報館 ※情報は2025年1月号掲載時のものです。
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