歌手・石川さゆりさん(65歳)「化粧品売り場に行くのは疲れちゃう」それでもキレイを保つ秘訣

昨年、歌手生活50周年を迎えた石川さゆりさん。美容は何もやっていないと語る石川さんがキレイを保つ秘訣とは?愛用のスキンケアから常に持ち歩いているものまで、美容にまつわるお話とともに私物を見せていただきました。

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春先の人間ドックが習慣。そこで安心材料をもらったら健康のことはあまり考えない。それが私の健康法です

カーディガン ¥137,500、シャツ ¥82,500(ともにペセリコ)ホワイトゴールドダイヤモンドイヤーカフS ¥330,000、L ¥440,000、プラチナダイヤモンドリング ¥693,000(すべてかがよい)

教えてくれたのは……歌手・石川さゆりさん(65歳)

《Profile》 1958年熊本県出身。’73年シングル「かくれんぼ」でデビュー。「津軽海峡・冬景色」で日本レコード大賞歌唱賞、「波止場しぐれ」で同最優秀歌唱賞。以降「天城越え」「夫婦善哉」と数々のヒット曲を送り出す。文化庁芸術祭大賞、芸術選奨など多数受賞。’19年紫綬褒章受章。名実ともに日本の歌謡界を牽引し、昨年50周年を迎える。132枚目の最新シングル「約束の月」では作詞を手がけた。

気持ちいいことは続けられます

美容は恥ずかしいくらい何もやっていません。強いて言えば、洗うこと、つけることくらいかな。私は化粧品に疎くて、化粧品売場に行くと何を見ていいかわからなくて疲れちゃう。なので、近頃はネットで購入できるドモホルンリンクルを使っています。1から8番まである中で、保湿液、美活肌エキス、クリーム20、保護乳液の4から7番を使っています。夜は順番に全部つけ、朝は保湿液と乳液のみ。その後、日焼け止め入りのマキアージュのカバージェリーBBをつけます。仕事のときはばっちりメークをしていただくので、普段はほぼノーメークです。 エステには行きませんが、パーソナルトレーナーに自宅に来ていただき、簡単な運動を月1、2回やっています。一本歯の下駄を履いて歩いたり、かかと落としをしたりと体幹トレーニングを。私自身にはこだわりがないので、先生に言われるがままやっています。でも、気持ちがいいんです。大変なことは続けられないけど、気持ちいいことは続けられます。若い頃はスポーツが大好きで、スキューバダイビングにスキー、山登りもしていました。コロナ禍以降はすべてを置いてきてしまったので、緊張感を持って体を締めないといけないなと今、実感しています。 我慢ができないので、食事は何でも食べます。季節のものをいただくことが多いかな。これからだとたけのこや山菜が最高においしい。椎茸も好きで、お肉もよく食べます。お酒は飲むというほどではなく、楽しければお料理に合わせてワインか日本酒をちょっといただこうかなというくらいです。 大病はしたことがありません。更年期もあったかなかったかわからないまま過ぎました。幸か不幸か忙しかったのがよかったですね。不眠もあっただろうし、今もたまに眠れないことがありますが心配しないです。3日間寝ない人はいないし、眠くないなら片づけしちゃおうと、何かしらやっています。 習慣にしているのは、ツアーが切り替わる春先に、スタッフ全員で人間ドックを受けること。そこで安心を得て、エクスキューズなしにみんなで突っ走れるから。体重が……というのはありますけど(笑)、そうやって体の確認ができていれば、健康のことはあまり考えない。それが私の健康法です。

美の秘密①:かけると気分が上がるユニークなリーディンググラスを

もはや必須のリーディンググラスは、かけると楽しい気分になるものを。ユニークなデザインが豊富な「リュネット・ジュラ」で購入。洋服とコーディネートして楽しみます。

美の秘密②:日本人ならではの嗜みを大切に。ぽち袋を常に持ち歩いています

ご祝儀袋やぽち袋は、可愛いイラストやデザインのものを見つけると購入し、専用ポーチに入れて常備。ホテルやタクシーの運転手さんなど、ちょっとした心づけを渡すときに。

美の秘密③:世界にたった一つの自作の器。陶芸は30年以上続けています

小説『越前竹人形』をモチーフにした「越前竹舞い」を歌って以来、水上勉先生に可愛がっていただき、陶芸を始めました。50周年記念に50個製作し、ファンクラブ限定で販売も。

美の秘密④:和洋問わず香りが好き。特に上品な塗香がお気に入りです

塗香(ずこう)は浄化のための粉末状のお香。ほのかな和の香りが品よく漂います。舞台前は手や着物につけて身を清めるのが習慣に。自宅にもアロマキャンドルは必需品。

40代のころの石川さんは?

「人生情け舟」は42歳(写真左)、「秋のメルヘン」は47歳(写真右)など、40代は毎年シングルを発売。それに伴い、コンサートも精力的に開きました。精神的なサポートが必要になった娘とも向き合う時期で、公私ともども忙しくしていました。

2023年『美ST』6月号掲載 撮影/中村和孝 ヘア・メーク/黒田啓蔵(イリス) スタイリスト/野田 晶 取材・文/安田真里 編集/和田紀子

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