【ブルべでもイエベでも似合うリップ】など、知らないとヤバい今話題のトレンドコスメ

2023年上半期ベストコスメを総括!マスクフリー時代の到来後初のベストSSTコスメ大賞の結果を受けて様々な分野を代表する美のスペシャリスト3名の審査員に今期のスキンケアの傾向やメークの旬まで大いに語り合っていただきました。

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2023年のコスメは肌に寄り添ってその人の魅力を引き出す、ケアもメークも本質的なブライトアップ志向に!

左から、美容家 水井真理子さん、ヘア・メークアップアーティスト 黒田啓蔵さん、美ST統括編集長 桐野安子

桐野 今期はアプローチの異なる美白アイテムが多数登場、美肌の肝は透明感、という認識が加速したと感じます。 水井 マスクオフを見据えた新技術、新知見にわくわくしましたね。 黒田 シミに集中していた美白コスメの効果の枠が広がって、透明感をも超えたブライトアップにと進化した感が。 桐野 ピーリング発想が斬新なクラリフィックセラムは即時に肌質感が変化。 水井 肌あたりも柔らかいので敏感肌でも使えるのが嬉しいですよね。 黒田 シミだけでなく、その人の気になるところに手が届く仕様はありがたい。 桐野 白さの定義が進化して新しい透明感が生まれています。透明感へのアプローチとして、クレンジングや洗顔などのオフ材も今期は秀作揃いでした。 水井 オフ材のテクスチャーも様々で自分の肌に合ったものを選べて嬉しい。 桐野 B.Aミルクフォームは速攻で顔が引き締まり「痩せた?」と聞かれるほど。マスクフリーでたるみが気になる人には今使うべき最適アイテム! 水井 泡が気持ちいいし肌が白くなってフェイスラインがキュッとアップ! 桐野 まるで美容医療のような効果がコスメで得られるってすごいこと!

完璧UVケアと徹底美白で年中白美肌を貫く美ST統括編集長。上海からJ-Beauty発信活動を開始。「HAKU、ランコム、デコルテ、エリクシールと大好きな美白系コスメが名品揃いで選びきれず。さらなるブライトアップ肌を目指すためにも様々なアプローチに頼ります」(桐野統括編集長)

対談したのは……美ST統括編集長 桐野安子(50歳)

水井 スキンケアは継続、と思ってきたけど即効性は励みになります。レネルジークリームをおでこに塗っていたらグッと上がって目が開いた気がします。 黒田 即効性が加速していますね。スキンケアはメンタルにも影響するから心地よさや使う楽しみも重要だと思う。 水井 オイデルミンはローションなのにこれだけで肌が変わる実感が。今までいろいろなコスメを使いましたがこんなに気持ちいい使用感は初めて! 桐野 こんなに肌が変わる? という驚き!しかもアンダー1万円!!

ホリスティックな観点から女性が美しく輝くためのケアやコスメをわかりやすく解決。「芳醇でまろやかなのにみずみずしいつけ心地が最高に気持ちいいオイデルミンは私のNo.1。コンシーラーの違和感や隠蔽感をなくしたディオールは美肌作りを加速させました」(水井さん)

対談したのは……美容家 水井真理子さん(51歳)

水井 今期は乳液の良さも再確認しました。朝使うと肌が夕方まで疲れない。朝は乳液で夜はクリームに変えたり。 桐野 シスレーなど多機能でキャラの立った乳液が多数登場したので乳液回帰ブームを呼び起こしたのかも。デコルテのリポソームも進化が止まらず、アイセラムが秀逸でした。 水井 進化がめざましかったのはUVケア。もはやスキンケアの範疇です。 桐野 保湿からシワケアまで機能追加がすごい!もはやUVは必然性で塗るものから積極的につけたいアイテムに。 黒田 適度なカバー力があるものなら、ファンデ代わりにもなるほどです。 水井 保湿力にトーンアップ効果と、もはやネガティブ要素はゼロ! 黒田 今期豊富だったトーンアップ下地、ピンク系は血色感で生き生き見えるので美ST世代には是非使ってほしいです。 水井 アリィーのチークは今期の感動アイテム。シアーな色味チーク+UVケアの発想は目からウロコ! 黒田 マスクフリーでリップの色味や質感が自由になり、より一層楽しめるように。マキシマイザーのようにケア効果のあるものも増え、質感も色も正解はなくなりました。 水井 簡単に印象チェンジできるのもリップメークの魅力ですよね。 桐野 ブルべとかイエベとか肌色に縛られずに、自由に好きな色を選べばいい? 黒田 そう、つけた途端にその人の色になりますから自由に選んで。口角を少し上げ気味に塗るとか、ややオーバーに輪郭を取り人中を短縮して立体感を出すとか、塗り方を工夫すればさらに素敵に見えます。

視線を惹きつける華のあるメークで大女優から圧倒的支持。プロのヘア&メークへの指導も多い。「ベースに仕込むとメーク崩れしないドゥ・ラ・メールのソフトクリームは過酷な撮影現場での必需品。マキシマイザーはケア効果も高く、肌に馴染んでその人色になる秀逸リップ」(黒田さん)

対談したのは……ヘア・メークアップアーティスト 黒田啓蔵さん

桐野 アイシャドウはマットとラメの混在パレットが人気でした。 黒田 ラメの質感がそれぞれ違うから使い方によって印象が変化。ミラー効果で乾きがちな目元にハリが出て、影を飛ばすので若々しくなります。 水井 上質で繊細なラメで密着力があるからシワっぽくならないですね。 桐野 全体的に今期はカラーがシアーで重ねても濁らずにキレイ。 黒田 肌色に馴染むような発色は心地いいし今っぽい。色味で遊ぶよりもその人のパーツを美しく呼び覚ますような発想がトレンドです。 水井 クレポのクッションファンデはちょうどいいセミマットで透け感もあるし、素肌感の残し具合が絶妙! 黒田 ツヤとセミマットのバランスがちょうどよく、肌を滑らかに見せつつ素肌を少しだけ透けさせる。品のある清潔感ある肌になりますね。 桐野 ツヤとマット、相反ベクトルが両立するってすごいこと! 黒田 理想は丁寧なライフスタイルを送っているような透明肌。内側から輝きを放つ肌は年齢を重ねても魅力的です。 水井 人気のトーンアップクッションもブライトアップ肌に化けるために必須! 桐野 一朝一夕には得られない肌感だけど、隠蔽感なく整えてくれるコスメがたくさんあるのは心強い限りです。 水井 コンシーラーもディオールのようにヘルシーなツヤを出しつつ隠すものが多く、肌に違和感がなくなりました。 黒田 そう、メークで完璧に隠すとその人らしさがなくなるから、薄く見え隠れするくらいの肌感で止めるのがベスト。

桐野 目元はアイブロウ全盛期からフレームに戻りましたね。 黒田 アイシャドウが軽いから目元を引き締めるためにラインやマスカラは黒にシフト。ぼやけは禁物なのでピンポイントできちんと成立する黒なのです。 水井 マスクをしていると目元が黒フレームだと強すぎるかな? と敬遠していましたが、全顔ならばバランスが取れます。 桐野 マスクフリーで大事なのは顔全体のトータルバランス! 黒田 メークは力を入れすぎるのも抜きすぎるのもNG。トータルバランス感覚を身につけることで、持っている美しさを最大限に引き出せるんです。 桐野 内側から輝いた人に見せるためには魂から磨かなければ(笑)。でも、まるで本質からキレイな人に見せてくれるようなコスメの力も大いに借りたいです。 水井 肌と心の相乗効果でブライトアップできるよう最新コスメに頼ります。 黒田 心に響くコスメを使うと美しさも倍増しますから、是非自分の一品を選んでほしいと思います。(以上敬称略)

2023年『美ST』8月号掲載 撮影/魵沢和之〈まきうらオフィス〉 ヘア・メーク/コンイルミ 取材/森島千鶴子 編集/漢那美由紀、小澤博子、浜野彩希

美ST