【栁俊太郎さんインタビュー】CLASSY.世代の栁さんが心がけている〝ウェルビーイング〟なこと
8月3日に配信がスタートし大きな話題を集めている Netflix 映画『ゾン 100〜ゾンビになるまでにしたい 100のこと〜』で主人公アキラの親友・ケンチョこと竜崎憲一朗役を演じた栁 俊太郎さん。人間味あふれるキャラクターがご本人の素の性格に似ているというのがオファーのきっかけだったそう。インタビュー後編ではそんな栁さんの考える〝ウェルビーイングな生き方〟について伺いました。
――栁さん演じるケンチョは栁さんの素の性格に近いとインタビュー前編でお聞きしました。ケンチョについてご自身が感じているキャラクターの魅力や、ご自分と似ていると思うところを教えてください。
自分では全然似てると思っていないんです(笑)。『今際の国のアリス』でご一緒させていただいたプロデューサーの方が、普段の僕とのやり取りをすごく面白がってくださって、「次にこういう作品があって、栁君に似ているからぜひやってほしい」と。内容を聞いて「俺ってこんな感じだったのか」と驚いて、新しい自分を知った気分でしたね。ケンチョは熱い男だけどビビりなところもあって、でもそこに可愛げがあって。人間味のあるタイプなので、愛される人間なんだと思います。強がるけど、いざという時に逃げ出したくなることは自分にもありますし、そういう部分は似てるのかなとも思います。一言で言うと、友達になりたいタイプです。
――ケンチョは周りを楽しませられるようなキャラクターなんですね。
基本、根っから明るいです(笑)。アキラもそうなんですけど、単純ですごく正直。そういうキャラが周りにいると楽しいじゃないですか。笑って過ごせるのがいいなと思います。ラストでケンチョが「芸人になりたい」って書くシーンがあるんですけど、「ゾンビの世界になる前はサラリーマンだったのに実は芸人になりたかったんだ!?」って(笑)。そういうところが面白い奴だなと思いますね。
――CLASSY.は「自分がハッピーになることで、周りの人や社会もハッピーにしていきたい」というウェルビーイングな考え方を発信しているのですが、ケンチョも「まず自分が楽しむことで周りまで元気にしている」ウェルビーイングなキャラクターですね! 栁さんがプライベートで心掛けている〝ウェルビーイングなこと〟はありますか?
そうですね、僕は身体的な健康も精神的な健康も両方が大事だと思っていて。一つ崩れると仕事にも影響してくるし、いろいろなところが崩れるので心身ともに健康でいたいと思っています。健康面でいうとサプリはしっかりのんでるし、食べることにも気を使っていますね。サプリは1日9種類くらい摂っています。僕はハマるとのめり込むタイプなので、一緒にのむ組合せによって吸収率が変わってくるとか、そういう情報を知るのが面白くていろいろ調べてます。周りにもサプリをのんでいる友達が結構多いので、いい情報はシェアしたりすることも。料理も好きなので食事は味はもちろんですけど、見た目から楽しめるものにしたりして、些細なところから心身ともに健康になりたいなと思っています。もちろんたまには飲みに行って息抜きしたりもしますけど、充実した生活を送ろうと心掛けていますね。
――サプリにハマったきっかけは何ですか?
母親からの影響が大きいのかもしれないです。母親は漢方が好きで、「この漢方いいよ」とか教えてくれます。漢方薬局の方にいろいろ教えてもらったり、のみ方のこだわりを聞くのは面白いですね。食も母親が好きなので、家族から影響を受けているんだと思います。
――インナーケアの他に、健康的にいるために意識していることを教えください。
先日急に休みができたので、富良野に行って温泉に入りました。普段から銭湯にもよく行きますし、歩いてどこまで行けるか、犬と散歩するときに遠くまで行ったりもします。車でドライブするのも好きですし、自然を感じに外に出るようにしていますね。
――お仕事の現場にあると嬉しいモノやコトはありますか?
マッサージかな(笑)。Netflix の現場では激しいアクションもあるので、マッサージ師の方がいらっしゃって。休憩中にケアしてくれていたので、すごく助かりました。あとはやっぱりビタミン類! ロケ弁中心になると油物や炭水化物が増えてしまうので、果物とか野菜があるとすごく嬉しいですね。
――「これがあると頑張れる!機嫌がよくなる!」というお守り的なものや存在はありますか?
犬ですね。メリーという13歳の女の子で20歳の時から飼ってるんですけど、自分が幸せじゃないと犬も幸せにできないなと思うので、「こいつのためにも頑張らないと」っていうモチベーションになります。あとは映画やドラマですね。好きな作品は何度も見ることが多くて、見ていると自分が悩んでいたことも忘れます。
――何度も見るくらい好きな作品があるんですね!
はい、『北の国から』シリーズがすごく好きなんです。先日富良野に行ったので、ずっとやりたかったロケ地巡りをしてきました。これを観ていれば、勉強ができなくても人間的に成長できるんじゃないかっていうくらい学びがありますね。〝この通りに生きろ〟という教えじゃなくて、“人生にはこういうこともあるけれど、何を大切にすれば生きていけるのか〟という五郎さんの考え方が響くんですよね。作品中に出てくる五郎さんのセリフで響いた言葉は、今でも大事にしています。ロケ地には五郎さんのお墓があるのでお参りにも行きました。教訓や考え方だけじゃなく、カッコいいなと思うファッションや音楽も、僕は映像作品から学ぶことが多かったですね。
――栁さんは’12年に映画に初出演され俳優として 11年目、いま32歳でまさに CLASSY.世代です。これまでを振り返るとご自身にとってどんな10年でしたか?10年の手ごたえや自信がついたこと、さらにこれから力をつけていきたいこともお聞かせください。
そうですね、紆余曲折あったし、プライベートも山あり谷ありいろいろあったなと。できなかったことや落ち込んだこと、叶わねぇなと感じたこともある10年でした。自分の実力不足を感じた 10 年、でも「自分はここまでしか今はできないんだ」ってわかったので、これからはわかったうえで頑張るしかねぇって、モチベーション高く過ごせたと思います。僕は『MEN’S NON-NO』でデビューしたんですけど、最初は全然自信がなかったんです。急にモデルに選ばれて「俺には無理だよ」と。でもやってみたら「あれ? 意外とできたな」と変に自信を持ってしまった時期があったんですけど(笑)、その後、役者を始めると全然思うようにいかなくて実力不足を感じましたね。そこから苦労して試行錯誤して今に至るという感じです。この10年で「自分の強みはこれなのかな」とわかってきたので、次の10年は強みを伸ばしながら、苦手なことも「こういう方向ならトライできるんじゃないか」と柔軟に考えられるようになってきたので、挑戦も楽しんでいきたいです。
栁俊太郎
’09年に第24回メンズノンノモデルオーディションでグランプリを受賞。パリコレクションやミラノコレクションなどに出演。’12年に俳優デビュー。世界 190カ国に配信された Netflixシリーズ『今際の国のアリス』をはじめ、映画やドラマで話題作に続々出演。’22年は10本以上のドラマ、映画に出演し、直近ではフジテレビ連続ドラマ『スタンド UP スタート』に出演。現在、テレビ朝日連続ドラマ『ハレーションラブ』に出演中。
Netflix 映画『ゾン 100〜ゾンビになるまでにしたい 100のこと〜』
ゾンビ×パンデミック×ブラック企業社員を描いた人気マンガがNetflixで実写映画化。主人公アキラを赤楚衛二が務め、栁さんはアキラの親友でパンデミックをともに生き抜く仲間の一人、ケンチョを演じる。8/3よりNetflixにて独占配信中。監督/石田雄介 原作/麻生羽呂・高田康太郎(「月刊サンデーGX」連載中) その他の出演/白石麻衣市川由衣 川﨑麻世 早見あかり 筧 美和子 北村一輝
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撮影/平井敬冶 ヘアメーク/速水昭仁(CHUUNi) 伊藤省吾(sitor) 取材/門脇才知有 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)