【漢字】「発心集=はっしんしゅう」は間違い!意外と読めない「古典文学作品」の漢字5選|CLASSY.

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CLASSY.ONLINEで前回紹介した「意外と読めない文学作品の漢字」。前回は明治時代以降の「近現代文学」から選びましたが、せっかくなので、その第2弾として「古典文学編」を紹介します。現行の高校教科書巻末の「文学史年表」に掲載されている作品から選びました。なので、高校時代には目にしていたこと可能性があるはずの作品を、薄れかけていく、かすかな記憶(?)をたどって答えてみてください。

 

1.「落窪物語」

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平安時代。作者不詳「継子(ままこ)いじめ」物語の先駆。

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正解:「落窪物語(おちくぼものがたり)」

2.「蜻蛉日記」

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平安時代。右大将道綱母の自叙伝的日記。「かげろう」は「はかないもの」のたとえに使われます。この作者は、2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」にも登場予定のようです。

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正解:「蜻蛉日記(かげろうにっき)」

3.「讃岐典侍日記」

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平安時代。堀河・鳥羽天皇に仕えた讃岐典侍(藤原長子)の日記。「典侍」は「ないしのすけ・テンジ」とも読み、天皇付きの女官の職名です。

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正解:「讃岐典侍日記(さぬきのすけにっき)」

4.「梁塵秘抄」

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平安時代。後白河法皇編による今様歌謡集。「今様(いまよう)」とは「当時流行のはやりうた」のこと。

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正解:「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」

5.「発心集」

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鎌倉時代。随筆『方丈記』を書いた鴨長明(かものちょうめい)の仏教説話集。「発心」とは「仏道を目指す」こと。

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正解:「発心集(ほっしんしゅう)」

記憶にある作品はありましたか? では、今回はこのへんで。

《参考文献》「広辞苑 第六版」(岩波書店)/「新明解国語辞典 第八版」(三省堂)/「明鏡国語辞典 第三版」(大修館書店)/「難読漢字辞典」(三省堂)/「できる大人の漢字大全」(三笠書房)

文/田舎教師 編集/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)