ママ友と「お互いの子どうし将来結婚したら…」なんて話すとき考えたいこと
※このコラムはVERY2023年10月号(2023年9月7日発売)に掲載されたものです。
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私はLGBTQ+のアライ(LGBTQ+を理解し支援する人)です。世の中も進んできて、わざわざ「アライです」とあえて言わなくてもいいのかな? かえってそう言うのは無粋だし逆差別かな、と思っていたりもしました。でも、やはりまだまだ、声に出して言わないといけないのかもしれないな、と最近思っています。これまで、「男同士でいちゃついてキモい」と言う人がいたら、反応しないというアドバイスをしていましたが、「それは傷つく人がいるから言っちゃダメだよ」と言っていかないとな、って。
ママ友同士でも、異性の子どもと遊ばせていたりすると「将来結婚したりしてね♥」なんて会話をすることもありますが、そんな時も「娘が、男の子が好きならね!」と言ってみたり。児童館で会ったママに「今日パパはどうしているんですか?」と聞くのもあるあるですよね。でももしかしたらシングルかもしれないし、同性カップルで育てているかもしれない。「同性カップル? う〜ん、私の周りにはいないかな」という声も多いけれど、LGBTQ+の割合は10人に1人という調査もあり、佐藤さんという苗字の人口よりもずっと多いはず。皆さんにも佐藤さんというお知り合い、きっと近くにいますよね。誰しも、自分の子が当事者の可能性があります。だからLGBTQ+に関する発言は、子どもの前では慎重であってほしい。どんなあなたでも、愛しているよと伝えていけたらいいですよね。
先の通常国会では、性的少数者への理解増進法に関して「女装した男性が女湯やトイレに入る」と反対派が主張していました。私はこれを無理解だと思っていて。トランスジェンダー女性は女性トイレを使えない場合が多く、不便で肩身の狭い思いをされています。でも、普通に考えればトランスジェンダーの女性は女性。もちろん、トイレは女性用を使っていいはず。そして、男性が女装して悪用するのは単なる犯罪。ここについてはしっかり分けて、みんなでもっと冷静に考えていきたいなと思います。
日本に限らず世界中で「女装で笑いをとる」ことがあったのですが、最近アメリカで「それはおかしいよね」と話題にされています。女装を笑う文化があるから、トランスジェンダーの方をつい二度見してしまったりする。みんながモデル体型でないように、トランスジェンダーの方もみんながモデルのようになるわけではないですし、トランス途中の人もいます。みんなが、ありのままでいられる世の中になったらいいなぁ。そのためにも「アライです」という態度表明を、日常でもテレビ画面の中でも、もっとしていきたいなと思っているところです!
◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。7歳と5歳と0歳の娘の母。
娘の髪の毛にガムが… 氷で冷やすとか洗うとかいろいろ試しましたが… 正解は油! オリーブオイルもみもみでなんとか取れました!
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撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:羽城麻子
*VERY2023年10月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。