毎日の暮らしを“良い日”にしてくれる、生活まわりの“工藝品”をブランドディレクター・福田春美さんの目線で語るＨＥＲＳの人気連載。

今回は番外編として、連載の旅で宿泊したホテルにスポットをあててみました。

 

カンラの心地よさ

京都の取材旅が決まってすぐに泊まりたい！と思ったのがここホテル・カンラさん。

以前に京都の工藝に関する取材とトークショーのためにこちらに泊まらせていただいた時に、あまりの心地よさと今を感じる美しさ、

また、凛としているのに気軽さがあって、とても気に入りました。

古いビルを、京都の工藝技術をふんだんに使ってリノベした物件で、ここまでホテルとしてデザインされていながら、嫌味がない。

心地が良いのです。

 

１Fのラウンジはゆっくりお茶もでき、光がいい具合に入る場所。

その横には、工藝がテーマのこのホテルならではの金継ぎの工房が併設されていて、ガラス越しに見学できます。

これはなかなか他のホテルにはない景色で、楽しいんです。

その横には京都の様々な工藝を扱っているギフトショップ。

ワクワクしてしまうこの１Fは、ぜひ覗いていただきたいです。

 

入口の、シンプルで優しい木目のドアがあくと、清潔で優しく、モダンな空気が、旅人を包む。

良い距離を保ってくださるスタッフたちに迎えられながら部屋に着くと、やわらかい色味の照明と、ワクワクするお風呂。

一瞬で、この部屋でゆっくりしたいと思う。

 

 

京都のスケジュールはいつも、まわりたいところだらけで、まぁまぁ忙しい。

でもお部屋でゆったりする時間も大事。

ここは、思う存分ゆったりできると思える心地よい場所です。

様々なホテルに泊まってきたし、自分でもホテルのディレクションに参加させていただくこともありますが、

工藝の取材やお仕事をさせていただく事が多いこともあり、とにかくこちらは、自分にフィットする空気を感じます。

 

滞在のもう１つの楽しみは朝ごはん。

以前もここの朝食をいただいたのですが、本当に美味しいし、目に美しい。

京都の素材を使っていて、優しい味。

旅は食べすぎる……。

だから朝ごはんは食べれないかも……と思っていても、ここの朝食はしっかりと完食してしまえるんです。

そんなカンラ。

自分の定宿にしたい！と心から思う存在です。

 

 

ホテル カンラ 京都

hotel kanra kyoto

京都市下京区烏丸通り六条下る北町190

全68室　ホテル内施設：カフェ&ショップ、

レストラン(イタリア料理、鉄板料理)、スパ

地下鉄五条駅8番出口より徒歩1分、

JR京都駅烏丸中央口より徒歩12分

http://www.hotelkanra.jp/

 

news!

カフェ&ショップ「kanra lounge」の

カンララウンジアフターヌーンティが11月1日にリニューアルします

営業時間 9:00-22:30(22:00LO)

※ショップは 9:00~19:00

場所 本館 1 階　席数 22 席

 

文／福田春美