篠原ともえさん(46)40代で大事にするようになったのは「自分と向き合う時間」
一見、華麗に見える篠原ともえさんのキャリアシフトの裏には【常に自分軸を持ち、徹底的なプロ意識で仕事に挑む】という姿勢がありました。そんな篠原ともえさんのご主人から学んだことを伺います。
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篠原ともえさんprofile

1979年生まれ、16歳で歌手デビュー。現在はデザイナーとして活動中。声の出演などで参加しているNHK Eテレの教育的エンターテインメント番組「みいつけた!」では、歌と作詞を手がけた新エンディングテーマ『ぐるぐるまるっと』が放送中。作曲はシンガーソングライターの吉田拓郎さん。
エアリーで光沢感のある自作衣装には、カジュアルなデニムを合わせて。撮影場所は「自然光が降りそそぐ場所で」という篠原さんの提案から、都内の公園の樹木の木漏れ日の中で撮影。篠原さんの衣装制作プロセスや活動の様子はインスタグラム@tomoe_shinoharaでも発信中。
一人で抱え込まず、チームでよりよい作品をつくっていくことをパートナーから学んだ
夫婦で立ち上げたクリエイティブスタジオの社名は「STUDEO」、ラテン語で「学び」を意味する言葉です。それまでの私は芸能事務所に所属しながらデザインの仕事をしていたので、リサーチからプレゼンボード制作、素材集めまで全て一人で担うしかありませんでした。体力的にも大変で時間的な制約もあるなか、頂く仕事の案件のレベルは段々と高くなり、デザインのクオリティをたった一人でどこまで上げられるかというプレッシャーを常に抱えていました。
一方、(夫の)池澤さんは広告会社でアートディレクターとしてのキャリアを重ねてきた人。彼がこれまでに培ってきた知見で、チームで物作りをするという流れを教えてもらいました。まずはリーダーがコンセプトを提示・共有して、みんなでアイデアを出し合って、作品が完成した後の見せ方や発信の仕方まで、一気通貫しプレゼンしていくという仕事への取り組み方は私にとってはとても新鮮で。「私の求めていたのはこれだ!」と全て一人でやっていた頃の不安は払拭されました。
今はチームで仕事をするようになり、社員を束ね教える立場にもなりましたが、教わることも教えることも「好奇心」を持って向き合うように心がけています。
そして、40代になって意識して大事にするようになったのは「自分と向き合う時間」。多くの働く女性は、自分のことは二の次になりがちですよね。私自身も16歳でデビューしてからずっとがむしゃらに働き続けてきましたが、年齢を重ねたことで自分と向き合う時間の大切さを痛感して「土日は休む」「年に一度は長期休暇をとって海外に足を運ぶ」 がルーティンとなりました。アートや自然と過ごす時間は、その時々の自分の感性が試され、未来を見据えるための貴重な時間となってくれています。
撮影/井上佐由紀 ヘア・メーク/末光陽子 スタイリング/篠原ともえ 取材/安西繁美 ※情報は2025年5月号掲載時のものです。
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