夏は“化粧もち”にこだわりすぎると、老けて見える? この問題を本気で考えた【美の巨匠・齋藤薫さん連載】

数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添うQ&A連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします!

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お悩み:【夏の化粧崩れ】

暑くなると、汗や皮脂であっという間に化粧が崩れてしまうのが悩み。老け見えしない、夏のお化粧のヒントがあれば教えていただきたいです。

化粧は、崩れても崩れなさすぎても、 どっちにしろ老けて見える?

化粧は崩れてしまえば、ただの汚れ……それは誰でも知っている。そして化粧が多少とも崩れてしまうと、肌はとっても疲れて見えるということも。
ましてや、大人の肌は化粧が崩れやすい。
肌のわずかな緩みもフィット感を低下させるから。さらに言えば、当然の結果として化粧が崩れれば崩れるほど、肌が老けて見えるという事実も知っておかねば……。

もちろん、ファンデーションは10年前に比べて劇的に崩れにくくなった。20年前に比べたら、もう別物。最近は日中、化粧直しに立つこと自体が本当に少なくなったはずなのだ。
とは言え、夏場ともなれば事情は変わる。特にここ数年の夏は異常で、湿度も温度も亜熱帯の国以上に高いから、崩れにくいはずのファンデーションであっても、堪え切れないというのが現実。

そこでついつい力が入ってしまうのが、化粧もちを考えた夏メイク。問題は、化粧もちにこだわりすぎても、やっぱり老けて見えてしまうということなのだ。
つまり、崩れても、崩れなさすぎても、夏場はどっちに転んでも肌が老けて見える可能性があるということ。そこで改めて考えてみた、夏の化粧もち。

なるべく重ねる枚数を減らすことが 夏の化粧もちのカギ

化粧もちのコツ……これはひたすら、薄づきを心がけること。薄く均一がカギになる。
ところが、人間の心理として“化粧をモタせよう”と思うと、逆についつい厚塗りになってしまう。まずはその間違いを正すこと。加えて、夏はUVケアもマストだから、どうしても重ねる枚数が多くなる。大人の肌はデイケアもきちんとクリアしておかなければ、日中の肌が心配。つまりスキンケアも含めた重ね塗りこそがまた問題な訳で、重ねる枚数を極力減らすことが、化粧崩れを防ぐ絶対の決め手になってくる。

実際に、今はベースメイクのマルチ化がどんどん進んでいて、UVケアはもちろん日中のスキンケアまでこなしながら、下地効果もファンデーション効果も持ったマルチなベースメークが増えている。つまりは一枚で全てが済んでしまう、そういうものを選ぶのはひとつの手。化粧もちを徹底しながらも、肌が老けて見えない最良の方法と言ってもいい。

化粧下地だけで出かけるのも、今はあり。 決して、老けて見えない裏技だ

要はファンデを塗らなければ、崩れない……そんな標語も存在するほど、ファンデーションに化粧崩れはつきもの。
そこで発想の転換。いっそファンデーションを塗るのはやめてしまおうという提案。実際に今、ファンデーションを塗らない人がどんどん増えている。化粧下地だけでも充分という人が、大人肌にも増えているのだ。
化粧下地は、もともとファンデーションをきれいに密着させるためのつなぎのような役割を果たしつつ、それ単体でも肌をキレイに見せる処方になっている。つまり肌へのフィット感が高い上に肌の欠点もカバーしてくれるから、ベースメークとして意外なほど満足度が高いのだ。

特に、夏場は強い直射日光が細かい凹凸も際立たせて、ファンデーションの粉体が化粧感を強調してしまうから、厚ぼったく見えがち。そこでUVケアをしっかりしてから、化粧下地のみ。あるいは、UV効果ありの化粧下地を選ぶ。そういうベースメークの考え方もあるはず。どちらにしても、多少とも崩れの原因となるファンデーションなら、塗らない方がいっそ安心。粉体がないことで、肌も若々しく見えるはず。そして透明感、清潔感、どちらも保たれるはず。
そんな計算も、夏のメイクならばこそ、必要になってくるのかもしれない。

重ねる枚数を減らす! おすすめのアイテムはこちら

エスト ジェリオロジー プライマー L【化粧下地】

SPF17・PA++ 25mL ¥4,950 /エスト

クラゲ発想の凄い下地は、
潤いのクッションで欠点カバー、
くずれも防ぐ

ついに登場! いつかは生まれて欲しいと思っていたクラゲ発想のベース処方で、驚くべき潤いとフィット感を叶えた先進の化粧下地がエストからデビューを遂げた。
95%以上が水分からなるクラゲ。あの独特の質感が肌との間にクッションを作り、低反発クッションのように表情ジワや毛穴までを目立たなくしつつ、表情によるヨレまでを和らげて、メイク崩れを防止する凄い下地なのである。ハリがあるのにもっちりとした柔らかな皮膚感は、それだけで美肌効果抜群。UV効果もあるから、この下地を主役にして、崩れない肌を作ってみて。

ポール & ジョー モイスチュアライジング プライマー 00

SPF15・PA+ 30mL ¥4,070/ポール&ジョー

トーンアップ下地の中でも
透明感、清潔感ともにNo. 1
だから、これ1枚で夏肌作り

一度使うと離れられなくなるほど美しい肌を作ってくれるのが、トーンアップ下地の名品ボール & ジョーのモイスチュアライジング プライマーの00番。トーンアップ下地の中でも、透明感、清潔感、どちらもとりわけ高く、特に単体で使えば洗われたような肌になる。
さらに、今シーズンの新製品であるプロテクティング プライマーの00番なら、万全なスキンケア効果はもちろんのこと、SPF50・PA++++の紫外線カット効果国内最高値も備えているから、夏の朝もこれ1品ですんでしまう。ファンデーションなしで、化粧崩れしない涼やかな肌で過ごしてほしい。

ジバンシイ プリズム・リーブル・グロウ・セラム・ファンデーション

30mL ¥8,030/パルファム ジバンシイ

プリズム生まれの光透明感は、
超薄づき美肌カバー
夏もキレイが崩れない

ジバンシイの歴史的傑作、4色おしろい「プリズム・リーブル」のDNAを持ったプリズム・ブレンド処方で、ハッとするほど美しい透明肌を作ってくれる最新リキッドは、今期人気No. 1。本当に薄膜なのに、肌の欠点はちゃんとカバーしてくれる不思議な処方で、夏の薄化粧にもぴったり。美容液のようなスキンケア効果を備えつつ、シワも毛穴も巧みにぼかしながら、みずみずしいツヤと透明感を1日キープ。オーラを感じさせるような光透明感仕上げを叶えた先進的なファンデーションと言って良い。UVケア+これ、で崩れない1日を。

プラダ メッシュ クッション

SPF50+・PA+++ ¥11,330/プラダ ビューティ

SPF 50+、ナイアシンアミド配合!
もうこれ一品でオーケーの
極上クッション

精神的にコンパクトを持ち歩くことが安心につながると言う声は多く、そのみずみずしいタッチも含め、夏場はクッション派がさらに増えるのは確か。だから、SPF50+・PA+++、ナイアシンアミド*配合、今大人気のプラダのクッションファンデは、猛暑の夏も崩れないし、安心を持ち歩けるという意味では、ベストなチョイス。しなやかに肌にフィットする超柔軟テクスチャーが表情のヨレやシワも目立たせず、”化粧もち24時間**”をかかげる美容液仕上げ。真夏の光にも負けない美しい発光感も評判。特殊なパウダー***処方が皮脂を吸着して、乾燥からも皮脂からも肌を守ってくれる。

* ナイアシンアミド(整肌成分)
** プラダビューティ調べ。個人差があります。
*** 酸化チタン、酸化鉄(皮脂吸収成分)

ディオール スキン フォーエヴァー グロウ ルミナイザー 05

05 ブルーストロボ ¥7,810/パルファン・クリスチャン・ディオール

夏の激しい陽光の中でも、
涼しげな透明美肌が
ずっと続くブルーストロボ仕上げ

肌にしっとりとしたと透き通る光のヴェールを纏わせてくれるジェル パウダー ハイライター。ディオールのハイライターはいつも傑作。上品なのに、華やかな光を拡散させる透明なジェルベースに微細なパール剤を高配合、という実は革新的テクノロジーが搭載されているのだ。だから、UVケアの後はこれだけと言う選択もあり。肌に涼やかに溶け込み、柔らかい煌めきと明るさを1日キープ。05番のブルーストロボは、多くのブルー系パウダーの中でもとびきりの名品と言えるだろう。

齋藤薫さん 美容ジャーナリスト/エッセイスト

女性誌編集者を経て、現在は女性ファッション誌やネット媒体など多数の連載エッセイを担当。そのほか美容記事の企画、化粧品開発アドバイザーを務めるなど幅広く活躍中。最新刊は『一生美人 セカンドステージ 63の気づき (朝日新聞出版)

お問い合わせ先

エスト 0120-165-691
ジバンシイ ビューティ 03-3264-3941
パルファン・クリスチャン・ディオール 03-3239-0618
プラダ ビューティ 03-6911-8440
ポール & ジョー ボーテ 0120-766-996

写真/光文社写真室 イラスト/MAKOTO   取材/沢亜希子 

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