櫻井淳子さん(52歳)「絶対に母乳とこだわって」過干渉すぎた子育てを変えたきっかけとは
俳優として順調にキャリアを積み重ねながら、30歳で結婚、34歳で女の子を出産された俳優の櫻井淳子さん。「私は元々“こうあるべき”が強すぎる傾向にあって、つい過干渉になってしまうんです」と語るように、櫻井さんも子育てに悩み、葛藤している母親のひとり。子育てと仕事の両立から、時には取っ組み合いの喧嘩までしたというお嬢さんとの向き合い方、そして今の関係性についてまで、等身大の子育てトークをたっぷり披露いただきました。
◆あわせて読みたい
▶【櫻井淳子さん・52歳】「ショムニ」の妖艶OLから27年、今も色っぽく美しすぎる…【美ST限定特別画像集】

《Profile》
1973年 1月 5日生まれ。埼玉県出身。高校2年生の時に原宿でスカウトされ芸能界入り。’91年のドラマ「葡萄が目にしみる」(フジテレビ)で俳優デビュー。’93年に連続ドラマ初主演作「誘惑の夏」(東海テレビ)で第31回ゴールデン・アロー賞放送新人賞ならびに最優秀新人賞を受賞。その後社会現象にもなった「ショムニ」、主演ドラマ「板橋マダムス」(フジテレビ)、10年間出演を果たす「おみやさん」(テレビ朝日)など、代表作多数。現在は放送中のTX「レプリカ」にレギュラー出演、ドラマや映画のほか、バラエティやYouTubeなど、多岐に渡る活動を展開している。プライベートでは2003年に結婚し、高校生の女の子のママでもある。SNSで投稿されるご自身の近影の美貌がネットニュースになること多数。インスタグラム@sakuraiatsuko_(https://www.instagram.com/atsukosakurai_/)
「子育てはこうしなければ」一度こうだと思ったら融通が利かないタイプだったんです

元々私はとっても頑固なタイプ。「こうあるべき」という自分の中の理想像が強すぎて、考え方も四角四面だったのかもしれません。それを徐々に解きほぐして、気取らず気張らず等身大な自分にシフトチェンジしていけたのは、子育てを通じての気づきのおかげだなと思っています。
今年18歳になる娘を出産した時、私は34歳でした。仕事では俯瞰して現場を見られるようになりましたが、子育てにおいては全くできなくて(笑)。妊娠から出産を含め、だいたい1年半くらい休んでからの仕事復帰。ちょうど、ドラマ「おみやさん」の最中で復帰後は即多忙になりました。胸は張るし、絶対母乳で育てたいと思っていたから朝絞って冷凍し、手伝いに来てくれた母に「これ、あげてね!」と託す日々でした。今思えば粉ミルクで十分なのですが、一度こうだと思ったら融通が利かなくて。
人によっては子供が小さい頃は地方ロケや連続ドラマのような長時間拘束の仕事は控える方もいらっしゃると思うのですが、私は家族の協力のもとガンガン仕事を入れていましたね。「できる?」と聞かれ、「できない」とは言いたくない気持ちが強くて、娘から離れると母乳までピタッと止まるほどでした。
娘にはつい過干渉に…。「まぁいっか」と受け止められるようになったのは40代半ば頃

娘の最初の反抗期は小学校4〜5年生くらいだったかと思います。今では、私がちゃんと大人になりきれていなかったことが原因の大部分だったなと感じますね。思春期のモヤモヤを私が受け止めきれなくて、塾に行きたがらない娘に理由も聞かずに「行きなさい!」と頭ごなしに怒鳴ったり、娘が「こうしたい」と言うことを「何言ってるの?」とまず否定してしまったり。些細なことにまで干渉して、そのせいで娘が居心地悪くなり、取っ組み合いの喧嘩をしたことも。びっくりした夫が止めに入り、母からは「過干渉すぎない?」と指摘される始末。「これは私が変わらないといけない」とさすがに反省をしました。ママ友にもいっぱい相談をして、愚痴って、アドバイスをもらい、ちょっとずつ自分の考えを抑えながら娘の意思を尊重することを実践するように。40代半ば頃です。それによって私自身「ま、いっか」という気持ちのゆとりも持てるようになっていきました。
娘とは今が一番仲良し。「今度は友達と行くから」と親離れ発言もされ始めました

娘は私の出演したドラマや番組や映画を必ず観てくれています。情報番組に出演させていただいた際なんて「コメントが下手」とバッサリ言われたことも。なんだかんだ、私のことが大好きなのだと思います(笑)。
娘も18歳になり、お互いにほどよく距離ができたおかげか、もしかすると今が一番仲良しかもしれませんね。娘はGirls²というガールズパフォーマンスグループの大ファンで、グループのリリースイベントによく誘ってくれるんですよ。あまりライブやイベントに足を運ぶことはなかったのですが、娘を通じて新しい世界を垣間見ることが今は楽しいです。でも最近、娘はファン同士の友達が増えたみたいで、「今度は友達と行くから、ママは1人で行ったら?」なんて言われたり。1人で行ってもなぁ、と途方に暮れながらも、成長していくがゆえの「親離れ」なのかなと。きっと喜ぶべきことなんでしょうね。
《衣装クレジット》
ジャケット¥ 71,500<UJOH>カットブラウス¥16,280 パンツ¥18,700<ともにMANO>サンダル¥39,600<il Sandalo of Capri>(すべてMANO)ピアス¥17,600 ネックレス¥25,300バングル¥ 29,700 (すべてJouete)チョーカー¥22,000(ete bijoux)
【ショップリスト】
MANO TEL 03-6421-3350
Jouete 0120-10-6616
ete bijoux 0120-10-6616
撮影/越野夕也 ヘア・メイク/佐藤トモコ スタイリスト/斎藤真喜子 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
◆関連記事
▶「『ショムニ』後は天狗になっていた」櫻井淳子さん(52歳)に転機をくれた昭和の名優とは