Katieデザイナー・三井リンダが女の子の「夢」を作る、無駄と妄想のお話

可愛くてドリーミーで憧れる。そんな世界観をつくり続けるクリエイターに今までのこと、これからのことをインタビュー。今回お話を伺ったのは、東京・代官山に店を構える「Katie(ケイティ)」を立ち上げた三井リンダさん。類まれなセンスや感覚で女の子の夢をつくり続けるリンダさんに迫ります♡
 

Q&A ♡

Q. 影響を受けた本は?
A. 澁澤龍彦、フランソワーズ・サガン
究極なフェティッシュファッションに、耽美な作品の登場人物、サガンに出てくる残虐性の強い少女像に大きな影響を受けました。そこから得ているインスピレーションは大きいです。
 
Q. ワードローブの中で心に残る一着は?
A. ATSUKI ONISHIのビスチェ
中学生のころに、絶対に欲しいと何とかして手に入れたもの。当時は、ビスチェがあればなんでもできる! と思っていて(笑)。可愛い格好がしたいって欲がこのころから異常でした。
 
Q. 女の子の「夢」をつくり続けるためにしていることは?
A. 無駄と妄想
下町にうなぎを食べに行くのに着物を着たり、さんまや大根を買うのに向田邦子的なカゴを持って昭和30年代を意識したり……。仕事と関係ないところでも妄想します。でもこの無駄と妄想が、仕事への力になっている気がします。
 
Q. 小さいころの「夢」で記憶に残っていることは?
A. 「徹子の部屋」ごっこ
ゲスト出演しているという”ごっこ”をよく一人でしていました(笑)。毎回出てくる飲み物も家のお客さん用のグラスに入れたりして。そのときの私は、すでにデザイナーの設定でした。
 

Works Archives


5周年のビジュアルブックに小泉今日子さん登場!
 

フェチズムをPOPに表現したコレクション。当時14歳の太田莉菜さんが無垢で残虐な少女像を。
 

Katieスタッフとしても活躍してくれた中村里砂さん。
 

20周年を迎え、”男子に着せて撮りたい”と二階堂ふみさんが撮り下ろした作品。「ジェンダーレス&エイジレスな今だからこそ意味のある内容に。衝撃を受けるのが難しい時代に、私自身も衝撃が欲しかった」
 

二階堂ふみさん。
 

’90年代夢中になっていたガールズバンドをオマージュしたコレクション。
 

 

20周年を記念したビジュアルブック『PINK BOOK』のローンチパーティ。
 

10周年で発売したアルバム『PINK&BLACK』
 
LINDA MITSUI
三井リンダ・1997年、TAKIさんと二人で東京・代官山に「Katie」を立ち上げる。それぞれの感性を原点に、自由で自立した女性が併せ持つ可愛さと強さ、甘さと辛さなど相反するものをデザインに内包しタイムレスなものをつくり続ける。
 
 
Interview_Sonoko Fujii