デリケートゾーンのケア、30代から保湿が必要な理由って?
30代になると、お肌の乾燥が加速するのはもちろん、デリケートゾーンなどの見えない部分の変化を感じることはありませんか。実は今、デリケートゾーンのケアが注目を集めているんです。
「加齢とともに乾燥する膣、放置すると病気や体調不良にも」
➀加齢による「膣」乾燥にも注意が必要
30代後半から40代に入ってくると徐々に女性ホルモンが減り始めます。それに伴い、顔や体と同じく、膣の中(粘膜)のコラーゲンも減少。弾力がなくなり、膣内の壁が硬くなって乾燥しやすくなります。この粘膜の乾燥が原因となって自浄作用が落ちることで、汚れを自力で洗い流せなくなったり、外から雑菌が入りやすくなり、膣炎などの感染症を起こしやすくもなります。お顔のスキンケア同様に、デリケートゾーンのケアを行うことが大切です。
②「膣」が乾燥すると臭いや痒みの元に!?
膣の中は自浄作用があり、潤いを保っています。年齢とともに分泌物が減ってきて乾燥すると、本来ある自浄作用が低下し、雑菌を洗い流すことができません。それが臭いの元や痒み、性交痛の原因にも。30代はまだ若いので、皮脂腺がたくさんあります。外側のヒダに垢などが溜まりやすいので、きちんと専用ソープで洗ってください。
③ぜひ習慣化してほしいセルフチェック法
膣に限らず粘膜は、他の皮膚表面に比べ40倍の吸収率があるので、膣の中は洗わないように! 膣の酸性度に近い(皮膚表面は弱酸性、膣はそれより酸性度が高い)洗浄成分にこだわった、デリケートゾーン専用ソープを使うようにしてください。鏡で汚れを確認し
たり、膣の中を清潔な指で触ってみることでも変化を把握できます。
教えてくれたのは……
なおえビューティークリニック院長 喜田直江医師
産婦人科医、形成外科医、美容外科医として豊富なキャリアを持ち、美容婦人科治療専門クリニック「なおえビューティークリニック」を銀座に開院。
「デリケートゾーンは、専用アイテムで整えながら洗うのがおすすめです」
デリケートゾーン専用アイテムを開発した背景には、「人間が本来持っている自浄作用をいかに引き出してあげるか」「他人は気にしていないのに自分では臭うように感じる、などという精神的なストレスからも解放してあげたい」という思いがありました。通常、膣内には常在菌が存在しており、雑菌が入ってこないよう酸性に傾いています。そこを洗浄力の強い石けんで洗ってしまうと、自分の体に本来備わっている自浄作用を損ないかねません。ムレやすい部分なので、毛穴から発する臭い対策や保湿ケアは大切ですが、膣内部からの臭いは、自分の体調のバロメーターでもあります。「体からの重要なサイン」となるので洗い過ぎは禁物。また、臭いに神経質になってしまうのは、体や心がストレスを感じているから。毎日きちんと丁寧にケアをしているということが自信や安心感に。
THREE PR 石井亜希さん
7歳女の子、3歳男の子のママ。「THREEの新商品を7歳の長女と一緒に使っていますが、娘も気に入って一緒に楽しく安心して使えるのが嬉しいです」。
撮影/五十嵐 洋(静物)、杉本大希<zecca>(石井さん分) 取材・原文/Viktoriya 編集/太田彩子
*VERY2020年2月号「うっかり忘れがちな部分にこそ、年齢が出るんです 30歳を過ぎたら、パーツケアのすすめ」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。